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2012年7月 1日 (日)

悪くはないが,全面的に支持できないRTF IVのライブ盤

Mothershipreturns "The Mothership Returns" Return to Forever(Eagle)

私はChick CoreaがRTF IVとしてメンバーを若干入れ替えて活動を開始するというニュースを聞いて,へぇ~っと思っていたのだが,その後公開されたフリー・ダウンロード音源を聞いていると,結構いけているのではないかと思っていた(記事はこちら)。その後,私は行っていないが,このアルバムと同じメンツで来日も果たしたわけだが,フリー・ダウンロード音源の公開から1年以上経て,遂に彼らの最新の姿を捉えたライブ盤の登場である。

そもそも,彼らの音楽が今というタイミングにおいてどのような意味を持つのかという点では,かなり微妙と言わざるをえないのが事実である。大体,Al Di Meola入りで復活した時も,正直言って大して面白いと思っていなかった私である。それでもこれだけのメンツであるから,相応の期待を寄せてしまうのが悲しい性ってところか。だが,ここに収められた"Senor Mouse"をフリー・ダウンロードの同曲と比べると,どうもダイナミズムの点で不足しているように思えてしまったのである。こちらはライブ音源なのになんでなんだろうなんて思いつつ聞き進めてみても,どうも高揚感に欠ける。全体を通しても受ける感覚に大きな違いはない。これは1曲当たりの演奏時間が非常に長くて,やや冗長感があるためなのかもしれないが,昔の私だったらもっと燃えていたはずのこうした音楽に,あまり魅力を感じないのだ。

全体的に言えば,かなりゆるい。このメンツであれば,もっとテンションの高い演奏を期待してしまうのだが,一向にわくわく,ぞくぞくしてこない。まぁ,彼らの年齢を考えればそれも仕方ないのかもしれないが,それにしても予定調和の域を出ていないのが残念。だが,これだけのメンツである。それなりに演奏は楽しめるし,ライブを見ていればきっと違う感慨もあったのだろうと思うが,善戦はしているとしても,「昔の名前で出ています」感は払拭できない。私としては,なぜ彼らのような実力者集団が1年以上前に公開されたフリー・ダウンロード音源を上回る演奏をできなかったかということに不満が募ると言わざるをえない。"Spain"で聴衆に歌わせるのもなぁ...。ライブの場ならいいだろうが,ディスクとして聞いている分には何の感慨を呼び起さないのだ。

Chick Coreaの新作が出れば,また買ってしまうのだろうが,それでももう大きな期待は寄せられないというのが正直なところである。演奏の質に免じて星★★★☆とするが,やはり長年のファンとしては微妙である。

それにしても面白いなぁと思ったのが,ライナーにMetallicaのベーシスト,Robert Trujilloがコメントを寄せていることである。彼は83年のライブに触れているが,それはDiMeola入りで一時的に復活したRTFである。あのライブ,見に行ったなぁなんて遠い目になってしまうが,それでもハード・ロック/メタル・バンドにすら影響を与えたというのは興味深い事実である。昔から越境していたんだろうなぁ,ということはよくわかって面白かった。

Personnel: Chick Corea(p, key), Stanley Clarke(b), Lenny White(ds), Jean-Luc Ponty(vln), Frank Gambale(g)

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コメント

自分的にはけっこういい感触のアルバムになってました。ただ、それでも収録時間が長めで、昼食をはさんでその後に聴きながらウトウトしてしまい、あわてて意識のあるところまで戻って聴き直してしまいましたが(笑)。

まあ、ここまで断続的にやってきているのだけど、今後どうなるか分からない面もあるし、これも最近の記録としては、まあ貴重な記録かもしれません(何たって安く入手できました)。

TBさせていただきます。

910さん,こんにちは。TBありがとうございます。

結局のところ,私が最近のChick Coreaを昔ほど評価できなくなってしまったところもあると思うんですが,それよりもこのアルバムに今イチ没入できなかったのは,フリー・ダウンロードの音源の方がよかったという意識が強かったからだと思います。単体で聞けば楽しめるとは思うんですが,もう少し突き抜けて欲しかったというのが正直なところです。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

(理由がどうであったとしても)多少のメンツ入れ替えと多少のアレンジで個人的には楽しく聴いてました。
昨今のchick coreaの作品は、ノスタルジで売る割合が多くなってきていると言ってしまいますが、そういう意味で期待の方向性はズレてきているんだと思います。
すでに、エレクトリックバンドとオリジンの再結成バンドの構想が出来上がってたりして。。(笑)

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さん,続けてTBありがとうございます。

Chick Coreaは古希を迎えて,その割にやっている音楽は異常に若々しいというのは認めつつも,昔の高揚感やクォリティを求めるのはやはり酷かななんて思っています。ということで,私にとってはRTFはおそらくはこれで打ち止めでしょう。

Chickの新作もこれまでのように基本全部買うという姿勢は難しくなってきたので,フォローするかどうかは都度考えるということにしようと思います。というよりも,こうした音楽を聞くよりも,ほかに聞くものがあるはずだという思いを強くしています。まぁ,仕方がないですね。

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