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2012年7月 2日 (月)

風景は美しいが,あまりにも平凡な展開だった「一枚のめぐり逢い」

The_lucky_one 「一枚のめぐり逢い("The Lucky One")」('12,米,Warner Brothers)

監督:Scott Hicks

出演:Zac Ephron,Taylor Schilling,Blythe Danner,Jay R. Farguson

この映画を見ていて,一番印象に残ったのがルイジアナの紅葉だってところにこの映画の限界があるように思える。悪い映画だとは思わないが,「いかにも」のストーリーにはやはり無理があり過ぎであった。

Zac Ephronが心にトラウマを抱える帰還兵というのからしてありがちな設定だが,その心の傷具合がZac Ephronからはあまり感じられないのが痛い。この人からはまだ陰影が感じられないのである。その辺がまだ役者としての修業が足りない。また,彼が演じるLoganがコロラド(確かそう言っていたように思う)からルイジアナまでわざわざ歩いてきたと言うならば,その過程をロード・ムービーに仕立てるって手もあったが,プロデューサーとしてはZac Ephronをカッコよく見せればいいわけで,そんな筋立てにはしない。それはそれで仕方ないとしても,Taylor Schilling演じるヒロインBethと出会ってからのストーリーもこれまたいかにもである。最初から最後まで,極めて予想通りの展開で話が進んでしまうのは,ある意味安心感があっていいかもしれないが,それにしてもベタで平板な展開(ハーレクイン・ロマンス的と言っては言い過ぎか)だと言わざるをえないのである。

そんな映画であるから,私も目くじらを立てるつもりはないし,誰もハーレクイン・ロマンスに文学としての深み等を求めないのと同様に,そういう映画だと思って見ればいいのである。この映画を救っているのは,上述のようにルイジアナの風景と,Bethの祖母を演じるBlythe Dannerの見事な助演ぶり。この方,お年を召しても美しいことこの上ない。私が女性ならば,あのように年齢を重ねたいと思わせるような感じである。この映画の役者で一番よかったのは間違いなく彼女である。

まぁ世知辛い世の中で,こういうシンプルなラブ・ストーリーを見て,心の平安を得るってのも悪いことではないが,キャスティングやシナリオはもう少しひねってもよかったように思う。敵役のJay R. Fargusonもあまりにも造形(そして,彼に関するストーリーの顛末も...)が普通過ぎた。ということで,全面的に否定はしないが,星★★★が精一杯。少なくとも映画にカタルシスを求める私のようなおっさんを泣かせる手立てが欲しかったが,全くそういう要素はなし。

でもルイジアナ(私はまだ行くチャンスに恵まれていない)の風景は美しいので,思わずあそこを訪ねてくなるという効果は間違いなくあった。ルイジアナ州観光局ご推薦間違いなしの映画である。

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