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2012年6月14日 (木)

グルーブを生み出すのに失敗したRobert Glasper@ビルボード・ライブ東京

Robert_glasper_photo 私は今年リリースされたアルバムの中でもRobert Glasperの"Black Radio"は屈指の作品と評価している(記事はこちら)。だからこそ,今回の来日に合わせてライブも見てみたいと思ったのであり,本来は6/14に行く予定だったものが出張になってしまったため,前倒しでビルボード・ライブ東京に出掛けてきた(6/13 1stセット)。

しかしである。期待が大きいと,それが裏切られた時の失望感は非常に大きくなるが,今回の演奏がまさにその最たるものである。アルバムで感じられたような心地よいグルーブが全然感じられなかったのである。そのA級戦犯はドラムスのColenburgである。これが全くダメだったのだ。

冒頭こそ,"A Love Supreme"におけるCasey BenjaminによるChantの如きヴォコーダー・ヴォイスの幻惑的な部分とスローなグルーブ感でごまかしもきいたのだが,ビートのスピードが上がると全然気持ちよく乗れないのである。このColenburgというドラマー,おかずを入れるとビートがずれていくというおかしなプレイぶりで,しかも本来繊細なGlasperのピアノを聞こえなくするような叩きまくりでは,うるさいことも甚だしい。そもそも今回,このバンドに欠かせないはずのChris Daveが来ないということがあって,どうなる事かと思っていた不安が的中した形だが,グルーブしない,うるさい,そして何よりもイマジネーションが全く感じられないドラミングということでは演奏が楽しめるわけがない。そうしたことはGlasperも感じたのかもしれないが,アンコールにさえ応えないし,あれでは応えられまい。

これがChris Daveだったらこんなことにはなっていなかったはずだが,それにしても今回はひど過ぎた。このColenburg,ここのところ,このバンドで活動してきている割には,コンビネーションが悪過ぎる。私は正直言って客席で辟易としていたのだ。このがっくり感,どうしようもない。Chris Potter UndergroundとRobert Glasper Experimentってバンド名の響きは何となく似ているのに,ライブの質は天と地ほどの差があったと言っておこう。まぁ,私がまだクリポタの呪縛から抜け切れていないのかもしれないが...。しかし,変拍子でも我々を狂喜乱舞させたNate Smithと比べても,Colenburgは絶対にいかん。

いずれにしても,Robert Glasperにははっきり言っておきたい。バンド・メンバーはちゃんと選んでもらいたい。この音楽でドラマーがダメだったら最初から失敗することはわかっているはずだろう。Casey Benjaminがフリー手前のフレーズを展開しても,Derrick Hodgeがリズムを下支えしても,ドラムス一人で,このライブをダメにした責任は大きい。Mark Colenburgをレギュラーにしている限り,私は二度と彼らのライブは見たくない。だからと言ってアルバムとしての"Black Radio"の評価を下げるつもりはないが,このライブにはまじでがっくりきたし,心象は絶対よくないなぁ。あ~あ。

Personnel: Robert Glasper(p, key), Derrick Hodge(b), Casey Benjamin(as, ss, vocoder), Mark Colenburg(ds)

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コメント

こんばんは。

はじめまして。

やはりそうでしたか。

実は僕も今回のビルボードライブに行く予定でした。

どうしても、クリス・デイブのプレイを観たかったからです。

しかし、予約してよくよく来日のメンバーをみると、マーク・コレンバーグというドラマーが来るということでした。

色々調べた結果、彼がプレイしているYoutubeの動画を見つけ、視聴したところ、まさしくToshiyaさんのおっしゃっているようなプレイだったので、即刻キャンセルした次第です。

一応、その時、僕のブログで書いた記事です。↓
http://ameblo.jp/sayho/entry-11257963329.html

Toshiyaさんのこの記事を読んで、今回本当に行かなくて正解だったと思いました。

ライブに行った方の感想が聞きたかったので、この記事を書いていただいた事、感謝します。

ありがとうございます。

昨日の2nd行きました!酷かったですよね〜
意外にも会場は大盛り上がりで、何処がいいのか1人で首傾げまくりでした…

共感できる方がいて良かったです(笑)
通りすがりですが黙っていられなくて。
失礼しましたー

Mさん,はじめまして、ですよね。コメントありがとうございます。

いろいろな人が,最高とかつぶやいているのには,個人の嗜好もあるでしょうから,それはそれで認めますが,ライブだから盛り上がらなければならないと思われているんではないかと感じます。

いずれにしても,今回のライブは褒められたものではありませんでした。正直言って私の失望感は相当でしたね。

いずれにしても今後ともよろしくお願い致します。

セーホーさん,はじめまして。コメントがスパム・フォルダーに入っていて,公開,返信が遅れてしまいまいたことをお詫びします。

これほどひどいドラマーを選ぶRobert Glasperの気がしれません。全然グルーブしない演奏に盛り上がる聴衆ってどういうこと?って思いをずっと抱いていた私でした。

セーホーさんが行かれなかったのは正解,かつ正しいご判断です。

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