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2012年5月 4日 (金)

Tom Harrellのラッパに包み込まれるようなアルバム

Humanity "Humanity" Tom Harrell & Dado Moroni (abeat)

GWの休みを利用して,乱雑極まっていたCD群の整理をしていたのだが,我が家ではPCの横にスライド書棚があって,そこに「一軍」とも言うべきCDが格納してあり,それ以外は「二軍」がベッドの下の引き出し,そして「三軍」以下が段ボール箱行きということになっている。格が下がれば下がるほど,取り出しにくくなるので,そういうアルバムはさっさとiTunesに突っ込んでしまうに限る。

そうした我が家の環境において,当然のことながら,格納場所の入れ替えというものは発生する。今まで「一軍」扱いだったものが,新たに購入したすぐれたアルバムにとって代わられるということもままあるわけである。逆に,新譜はせっせとiTunesに格納しているからいいものの,既保有のアルバム群についてはiTunesの利便性にかまけて,実のところ,最近何を「一軍」にしていたかもはっきりしなくなっていたのも事実である。今回,整理の意味もあって,その「一軍」アルバムを見ていて,そう言えば,こんなのも持っていたなぁなんてことで引っ張り出して聞いているのがこのアルバムである。編成はシンプルにHarrellのラッパに,Moroniのピアノである。そして,吹いているのはイントロとMoroniのオリジナル1曲を除けば,スタンダード。久しぶりにこのアルバムを聞いたのだが,天気の悪い時に聞く(この記事を書いている段階では外は結構な雨降りである)と,味わい深いとともにHarrellのラッパのサウンドに惚れ惚れしてしまった。

Tom Harrellのトランペット,あるいはフリューゲル・ホーンのサウンドはいつもソフトさを感じさせてくれるものであり,それこそFreddie Hubbardとは全然違う音が聞けるのだが,それに加え,Moroniのピアノがソリッドでシャープな響きを持っているので,更にそうしたHarrellのソフト感が増幅されているようにも思える。またそれがいいバランスだっていう気がするのだ。そしてHarrellによって奏でられる優しいスタンダードにそっと身を委ねればいいのだという感じがしてしまうのである。

そんなサウンドであるから,このアルバムはしょっちゅう聞こうという気にはならないかもしれないが,ある特定のタイミングではどうしても聞かずにいられないタイプの音楽と言ってよいかもしれない。オリジナルを演奏するHarrellもよいが,スタンダードにはまた格別の味わいがあるということを見事に示したアルバム。星★★★★☆。私はこのアルバムについての記事を書いた気になっていたのだが,どうも勘違いだったようである。そんなこんなもあって実に久しぶりに聞いたが,Harrellの優しいサウンドに包まれたような気になってしまった。ユーミンではないが,ジャズ版「やさしさに包まれたなら」ってところだ。

Recorded on April 6, 2007

Personnel: Tom Harrell(tp, fl-h), Dado Moroni(p)

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ジャズ(2012年の記事)」カテゴリの記事

コメント

音楽狂さん、こんにちは。
わが家も3軍制をひいています(笑)ただ、3軍も取り出しやすいところに配置していて、それでも1年以上触らなかったら・・移籍という縛りをして支配下登録上限をオーバーしないようにしていますが・・。
Tom Harrellのラッパはささくれだったときにほっこりさせてくれるのでどの作品も3軍には落ちずに出番をまってくれています。

これも、大事なミュージシャンでしかも、大事なアルバムです。
ハレルのピアノとのデュオはジャッキーテラソンも持ってるのですが、わたしは、インティメイトなプレイが堪能でき、ハレルののびのび感に思わず微笑んでしまうう、このアルバムが好きです。

バーゲンで買いだめしてあって(爆)、大事なプレゼントに使用する愛聴盤です。

とか、いいながら、、コンプリボックスのショウをお買い上げしましたよ。昔の音源買いますシリーズは、金銭的に辛いのでやめてるんですが、、。。。

わたしもとっつぁんさまと同じく、イライラしたときなど、かけたくなります。

とっつぁんさん,こんばんは。同じような管理体系ですねぇ(笑)。ただ,私の場合は「移籍」を考えていないために,もはや管理不能な状態に陥りつつあります。家人の言う通り,一生掛かっても聞かないCDあるんじゃないの?という疑問もその通りと思いつつ,なかなか踏み切れないんですよねぇ。

宝くじでも当てて大豪邸に住む以外,解決策はないような...(苦笑)。

すずっくさん,続けてこんばんは。TBありがとうございます。Moroniがこれほどソリッドな音を出すピアニストだったかというのは意外でもありましたが,この人たちの相性は悪くないですねぇ。おっしゃる通り,やはりHarrellのプレイぶりには笑みを誘われます。でもいいですね,こういうのも。

ということで,こちらもTBさせて頂きます。

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