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2012年5月 2日 (水)

Somiのヴォーカルに惹かれるわけ:声,曲,伴奏とのバランスが素晴らしい

Somi "If the Rains Come First" Somi(ObliqSound)

先日ちらっと紹介したSomiだが,彼女はルワンダ,ウガンダにそのルーツを持ちながらも,育ったのは基本的にアメリカの人である。幼少期にお父さんの仕事の関係でザンビアにも滞在していたらしいが,こうしたバックグラウンドもあり,ワールド・ミュージックの文脈で語られがちなのは仕方がないかもしれない。

しかし,ここでの音楽を聞いていて,アフリカ色が濃厚かと言えば,決してそんなことはないように思える。伴奏陣の中にそうした香りがするのは間違いない。しかし,それはアクセントにこそなれ,それが主体というわけではない。むしろ,ここに私が感じるのは一時期のSadeにでも通じると言ってもよい魅力的なヴォイスと,軽度なファンクの適切なコンビネーションなのである。このコンテンポラリーなサウンドに,彼女の魅力的なヴォーカルが乗っただけでまさに一聞き惚れした私であった。

私は冒頭の"Hot Blue"において百々徹が弾くRhodesが聞こえた瞬間に「これはっ...」と反応してしまったのだが,Somiの囁くようなヴォーカルとバックアップ陣の相性も素晴らしいのである。そして,全ての作曲に彼女が携わり,全曲彼女が作詞した曲のクォリティも文句なしである。これはまさしく発見だと言ってもよい。

とにかく,この音楽であればSade好きなリスナーには受け入れられること確実であろう。あるいはEverything But the Girlにアフリカン・フレイヴァーをまぶした感じと言ってもよいが,SadeもEBTGも両方好きな私にとってはまさに大ヒットと言ってよいアルバムである。こういうアルバムを店頭でかけてくれた某ショップには感謝したい。

Sadeの最新作にがっくり来ていた私にとっては砂漠のオアシスのように思えたと言っては大袈裟か。でもそれぐらいフィット感の強いアルバムであった。あまりに好きなので,オマケして星★★★★★を謹呈してしまおう。この気持ちのよさを理解してもらうには聞いて頂くしかない。最近聞いた女性ヴォーカルではGretchen Parlatoと並んで好きだと言ってもいいだろう。Gretchenにしろ,Somiにしろ,こんな優れたミュージシャンを紹介するObliqSoundというレーベル,まさに侮れない。今年の新譜ではないが,あまりに気に入ったので,今年のおすすめ作にも載せてしまおう(反則だが...)。

Recorded in April & May, 2009

Personnel: Somi(vo), Michael Olatuja(b, prog, key), Herve Samb(g,), 百々徹(p, rhodes), Madou Kone(perc), Nathaniel Townsley(ds), Hugh Masakela(tp), David Gilmore(g), Micehle Locatelli(g), Liberty Ellman(g), Julien Machet(perc), Alicia Olatuja(vo), David Hunter(vo)

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