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2012年5月23日 (水)

Jimmy Herringってのはよくわからんギタリストだが,かっこいい。でもアルバムとしては課題もありだな。

Jimmy_herring "Lifeboat" Jimmy Herring(Abstract Logix)

Jimmy Herringという人はよくわからない人である。一般的にはジャム・バンド系のギタリストだと考えられているようだが,それはGreatful Deadの残党その他から成るThe Deadに参加したり,Jazz Is Deadなんてバンドに参加したことがその所以だろう。また,この人,相当いろいろなバンドに神出鬼没に参加していて,その本質は実はよくわからない人である。

しかし,このブログでも取り上げたAbstract Logixのフェスティバルのライブ盤でも演奏していて,実は相当にカッコいい演奏をそこでも聞かせていた。だがその風貌はある意味哲学者のようでもあり,こんなオッサンがなんでこんなギターを弾いとるんじゃと思われてもしかたがないところがあったのも事実である。本作はそのJimmy Herringの現在のところ唯一の単独リーダー作のはずである。

私がこの作品を購入する気になったのはバックにDerek Trucks Bandのメンバーが参加しているだけでなく,Derek Trucks本人も目立たないながら客演していることにあった。なんでこういうことになるのかと言えば,Herringは確かにDerek Trucks Bandに客演した経験もあるし,ほんの一瞬,Allman Brothers Bandにもいたからという縁にもよるものだろうが,それにしても不思議なメンツである。

それはさておいても,冒頭からかなりハイブラウな演奏が展開されていて,ハード・フュージョン好きはそれで膝を乗り出すはずだ。特にアルバム前半はそういうトーンなのでかなり楽しめるだろう。だが,途中で「ジャングル・ブック序曲」が出てきて様子がおかしくなる。この選曲はアルバムとしての流れを寸断し,完全に浮いている。正直言ってこの一曲だけで冷めてしまう私である。

その後に続く曲にはGreg Osbyが客演しているのだが,Osbyが入ることによるシナジーが効いておらず,このあたりにはプロダクションの不備を強く感じてしまう。初の単独リーダー作ということもあり,プロデューサーを兼ねるHerringが自身のいろいろな側面を示そうとしたということなのかもしれないが,曲調もHerringに合っているとは思えないのである。ましてやOsbyが入っているのだったらもう少し尖った演奏をしてもよかったはずである。その辺りに作品としての中途半端さを感じさせるもったいなさ。いずれにしても諸悪の根源は「ジャングル・ブック序曲」。もう少し考えて欲しかったと思うのは私だけではないだろう。前半に免じて星★★★。これを聞くよりも前述のライブ盤のHerringの出番を聞いている方がずっとまし。う~む。Herringには後半に頻出するジャズ的なアプローチよりロック・タッチの方がはるかに似合っている。

Personnel: Jimmy Herring(g), Oteil Burbridge(b), Jeff Sipe(ds), Kofi Burbridge(p, fl), Greg Osby(as, ss), Matt Slocum(key, p, org), Derek Trucks(g), Ike Stubblefield(org), Tyler Greenwell(ds), Scott Kinsey(org), Bobby Lee Rogers(g)

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