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2012年5月 6日 (日)

濃い~メンツが濃い~ゲストを迎えた"3+3"だが...

33 "3+3" Romano Sclavis Texier(Label Bleu)

これは好き者にとっては相当の話題作と言ってよいのではないかと思わせる作品である。主役の3人でさえ濃いメンツと思われるところに,迎えるゲストがEnrico Rava,Nguyen Le,そしてBojan Zである。そして作品も題して"3+3"では一体どうなってしまうのかと思うのが人情である。

まぁ"3+3"とは言っても,冒頭は全員の演奏で始まるが,全編セクステットでやっているわけではなく,基本的には主役3人に残り3人のうちの誰かが加わるという形態である。1曲目の"Vents Qui Parlent"から相当激しくやっているが,特にLeのロック・タッチのギターが強烈。まぁRomanoの叩く8ビートはどうもドタドタ感が強くてどうなのよって気がしないでもないが,やはりこれだけのメンツが揃うと圧巻である。

2曲目のRavaのオリジナル"Ravages"は一転してフリー的なアプローチで,私は彼らにはこういうアプローチがいいのではないかと思ってしまう。3曲目のLeオリジナル"Idoma"はソウル/レア・グルーブ的なリズムとRomanoの相性が今イチに感じられるだけに特にそういう思いを強くしてしまう。演奏はスリリングなだけに,どうも1曲目同様にRomanoのドラムスの違和感があるのだ。そして4曲目はまたまたフリー的なアプローチへ転じ,5曲目のBojan Zオリジナルではチェンバー・ミュージック的な感覚から王道ジャズ的な感覚へって感じで,アルバムを聞いていて何だか山あり谷あり感が強い。こう言っては何だが,ゲストが参加しないで,主役3人でやっている演奏の方がいいと思えてしまうのだ。その感覚は6曲目の"Rituel A Trois"で確信に変わる。これこそスリルって感じの演奏ではないか。

全編を通じてそんな感じであり,どうもゲストが加わったことによるシナジーがあまり感じられないのが残念である。メンツによる期待値が大きいだけに,もう少しできたのではないかと思わざるをえない一作。演奏全体の水準は高いと思うが,Romanoには8ビートは似合わないことが如実に明らかになったこともあり,私としては今一歩評価できない残念作。星★★★。惜しいねぇ。

Recorded in June 2011

Personnel: Aldo Romano(ds), Louis Scravis(cl, sax), Henri Texier(b), Enrico Rava(tp), Nguyen Le(g), Bojan Z(p)

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