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2012年4月24日 (火)

意外や意外の相性を示したJerry BergonziとFred Hersch

Etc_plus_one "ETC Plus One" ETC & Jerry Bergonzi (Red)

私はFred Herschのファンであり,Jerry Bergonziのファンである。順当に行けば,この二人の共演はあまり思いつかないし,普通だったら相性としてもどうなんだろうと思うのではないだろうか?Herschはリリカルだし,Bergonziはブリブリなイメージなので,想像しにくいのだ。だから,私のように単純な人間は,Bergonziのバックのピアノとしては私はより攻撃的なバッキングをするであろうJoey Calderazzoを思い起こしてしまう。しかしである。中古で拾ってきたこのアルバムで,この二人が意外にも相性が素晴らしいということを発見してしまったのだった。

もちろん,HerschがCalderazzoのようなピアノを弾いているわけではない。しかし,ここでのHerschはリリカルなだけのピアノではないことを見事に示す。タッチに力強さはないが,フレージングはBergonziとやり合うには十分である。逆にHerschのようなピアノに乗ると,Bergonziのパワフルな部分が何ともいい具合に響いてくるようにも思えるから不思議である。例えて言えば,甘さを引き立てるために少量の塩を加えるような感覚か(訳がわからんという話も...)。とにかくこのアルバムではBergonziのテナーが引き立っているのである。これには本当に驚いた。

結局のところ,このアルバムの勝因は何かと言えば,Herschが持つ柔軟性という気もするが,それに乗ってBergonziはいいフレーズを連発しているように思える。HerschがBergonziのよさを引き出すバッキングをしたと言ってもよいし,特別なケミストリーが働いた,あるいはシナジーが効いたということになる。それは冒頭の"Splurge"から最後の同曲の別テイクまでずっと続く。だからこそ,私はBergonziの数あるアルバムの中でも,私の中でもベスト5に入れてよいと思える出来と感じてしまったぐらいである。ここに収められた曲はメンバー持ち寄りのオリジナル群であるが,ジャズ的なスリルにも溢れて,素晴らしい作品となっている。こりゃあええですわ。ということで星★★★★★としてしまおう。尚,リズムを支えるLa SpinaやHirshfieldはJim Hallのバックをやっているぐらいなので,地味と言えば地味な人たちだが,ここでは優れたバッキングを示しており,侮れない実力を有していることを見事に実証している。

いずれにしてもこういう作品が廃盤状態ってのはもったいない。入手は難しくないはずなので,見つけたら「買い」である。

Recorded on March 15, 1991

Personnel: Jerry Bergonzi (ts), Fred Hersch (p), Steve La Spina (b), Jeff Hirshfield (ds)

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ジャズ(2012年の記事)」カテゴリの記事

コメント

EVAです、今日は。
いつも買うまではコメントしなかったので中々コメントの機会がなかったのですが↑のアルバムはアマゾンの中古でありましたので早速ポチッてしまいました。
日本の業者なので来月上旬には届きそうです。
今はDACがない状態なので早く来ても仕方がありません。
多分これの到着はタイミング的にもDAC到着と同時期だと思います。
今から楽しみです。
これでご紹介アルバム5枚(内3枚は到着済み)略同時期に揃います。
カエターノ以外は全て初物です。
又紹介宜しくお願いします。

音楽狂様
こんにちは。情報ありがとうございます。これ良さそうですね!チェックします。
自分は先日「at Maybeck」を入手して聴いているところです。こんなところにも素晴らしいソロが、、、、と嬉しくなっているところです。結局同じようなところを聴き続けているki-maでした。ではでは、、、。

これって、廃盤だったんですか。。
つうか、、閣下が持ってなかったことがびっくり。(嫌みではありませんからね)だって、好きな人が2人揃ってるますものね。

あ、ki-maさま、偶然ですが、ハーシュのソロをかけてました。
Let Yourself Go: Live at Jordan Hall。。。。

EVAさん,こんばんは。いつもご信頼頂き誠にありがとうございます。これもお気に召せばいいのですが。

というよりも,これは私にとっても想定外のよさ,というか思いこみはいかんと思わせた作品です。是非お楽しみに。

ki-maさん,こんばんは。"Maybeck"お買い上げですか。あれもいいですよねぇ。このブログにも記事はアップしていたはずですが,やはりHerschのソロはいいです。ライブで聞いた彼のピアノの美しさは今でも忘れられません。

ちなみに,この作品は相当いいと思います。

すずっくさん,こんばんは。だって私はすずっくさんほどCD持ってないも~ん(笑)。

いずれにしてもノーマークでしたねぇ,この作品。でもいいものをゲットさせてもらいました。中古にしてはちょっと高めでしたけど...。でも完全に元は取りました。

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