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2012年4月19日 (木)

話題のEsperanza Spaldingを聞く

Esperanzaspaldingradiomusicsociety "Radio Music Society" Esperanza Spalding (Heads Up)

昨年のグラミーで最優秀新人となり,話題沸騰と言ってもよいEsperanza Spaldingであるが,私はそんなことはどこ吹く風,全然関係な~いというモードを続けてきたのだが,先般ショップをうろついていたら,このアルバムがかかっていて,気持ちのよいファンクに思わず手が伸びてしまった私である。

Portland_rose_garden Esperanza Spaldingはオレゴン州ポートランド近郊の出身らしいが,ポートランドは綺麗な街で,このアルバムにも"City of  Roses"という曲が入っており,まさにそれはポートランドの別名である。同地のバラ園は本当に綺麗だし,街全体も綺麗なのだ。
また,音楽も盛んな街で,ローカル・ミュージシャンも結構多いところである。同地にあるUmpqua Bankの営業店に行けば,ローカル・ミュージシャンの自主制作CDも買えてしまうのだが,試聴した音楽のレベルは結構高かった。そんな土地から現れたEsperanzaであるが,グラミーの最優秀新人をジャズ・ミュージシャンが獲得したのは初めてということでも話題になったが,ほかのアルバムはどうかわからないとしても,この作品に限って言えば,ジャズ的な要素は希薄である。だからと言って,それが悪いことではなく,越境することは私には問題にならない。だって私はRobert Glasperの"Black Radio"を極めて高く評価しているのだから...(記事はこちら)。

ショップで聞いていて,これはいいかもしれないなぁと思ったのが冒頭の"Radio Song"であったのだが,エレクトリック・ベースのサウンドが魅力的であったのに加え,彼女のヴォーカルはどちらかというとチャーミングな響きだと言ってもよいだろう。まずそのギャップに驚いた私である。だが,アルバム全体を通して聞いてみると,やはりグラミー受賞ということもあったのかもしれないが,かなりポップな要素も強く感じられる。私が気に入ったのはファンキーなベース・サウンドが聞ける曲だったので,そうした路線で通してくれれば,Robert Glasper並に評価できたかもしれないが,残念ながらそこまではいかなかった。特に,このアルバムにおいてはJef Lee Johnsonのギターが効いていて,そうしたサウンドを活かしてくれれば尚よかったのではないかと思える。

また,"Hold on Me"のようなビッグバンド歌謡みたいなサウンドはこのアルバムにはフィットしているとは思えない。まぁ,何でもできまっせ的な感じと言えばその通りだが,このあたりにプロデューサーとしてのEsperanzaはもう一歩かなぁと感じる私である。その一方,Michael Jacksonが"Off the Wall"で歌ったStevie Wonder作"I Can't Help It"なんて非常に魅力的。特にここでのJoe Lovanoの歌伴は最高と言ってもよいし,ここのLovanoを使うセンスはいいなぁ。

いずれにしても,これはなかなかいいアルバムだということは認めるが,私としてはもう一歩の進化を彼女には遂げてもらいたいという思いが残った。ということで星★☆。

尚,ミュージシャンのクレジットが老眼には辛いので,省略させてもらう。それにしてもJack DeJohnetteの3曲参加ってのは意外だが,そんなには目立ってないので念のため。

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コメント

音楽狂様 こんばんは
まだ読んでおりませんが、届いたばかりのDB誌
5月号表紙がエスペランサ(達)ですね
おとといのBS朝日『Best Hit USA』のインタビュー
にもエスペレンサが出てましたよ:)
おととしBN東京で、彼女と握手したのですが、
可愛かったなぁ・・・heart

Hama Venturiniさん,こんにちは。返事が遅くなりまして申し訳ありません。

Esperanzaはいろいろなところで取り上げられていて,まさしく大ブレイク中って感じですよねぇ。感じもいい人なのが,また人気を高めている理由ではないかと思います。

このアルバムだけで彼女を評価するにはまだ早いという気がしますが,ファンク色をさらに強くしてもいいように思います。

はじめての購入です。通販で内容が書いてあって、今回は多くの曲で、フレットレスのエレキ・ベースを使っているとのこと。値段も手ごろだったので、買ってしまいました。

ポップス的ではあるけれども、コード進行やサウンドが独特の部分もあって、なかなか楽しめました。もちろんエレキ・ベースもアコースティックとの両刀使いでなかなかの腕前のように思いました。

TBさせていただきます。

910さん,こんにちは。TBありがとうございます。

このアルバム,相応に売れるんだと思います。歌も演奏もレベルは結構高いですし,楽しめます。ただ,アルバム全体で言うと,私にはいろいろな要素を取り込むよりも,もう少しフォーカスをしっかりした方がいいように思える作品でした。しかし,期待できる人だということには間違いないでしょうね。

こちらからもTBさせて頂きます。

どうもどうも。ツイッタでも書きましたが、一曲目のテナーソロはショーターかと思ったら違いました。最近のショーターのそっくりサンっているんだなと変なところで感心。もう少しファンクに絞った方がいいかなと思うののは同感ですが、全体的に楽しめました。特にI Can't Help Itはロヴァノのソロといい、アレンジといい、素晴らしいですな。自分でも放し飼い+志穂子チャンでやっていた曲なのでなおさら凄さが分かります。クレジットを見ているとほぼすべての曲が彼女自身のアレンジ&プロデュースになっていて、才能ある人なんでしょうね。Endangered SpeciesだけはなぜかGil Goldsteinがアレンジに入っていて、それはそれでなるほどってなもんです。デビュー作と合わせてしばらく愛聴しそうです。

というわけで、明日からまたマレーシアに行ってきます。3週連続(笑)。

「ラジオ」というコンセプトが、"ながら聴き"ができるような曲を目指しているとしたらそれが聴き応えに影響している可能性は否定できないかなぁと。。
しかも、Robert Glasper盤(と、方向性は似通っていると思うので)立て続けのリリースになったこととで、評価に影響が出るってのはあったんじゃないかと思います。(私もRobert Glasper盤が上としてますし。。)

彼女のサウンドとしての一貫性も感じられ、作りこみの凄さに感嘆もさせられました。
比較対象がなければ、どっちと言われることもなく なんて考えてみたり(^^;;

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

こやぎさん,出張ご苦労さまです。いろいろ聞きたいことがあるんですけどねぇ...。

Esperanzaの才能については疑いの余地はないと思います。ただ,ちょっとプロダクションには改善の余地があると思いますし,Robert Glasperを聞いた後では旗色が悪いのは仕方ないですわ。

世間的には絶対Glasperよりこっちの方が受けるんでしょうけどね(笑)。ではお気をつけて。

oza。さん,続けてこんばんは。こちらにもTBありがとうございます。

一般的なポピュラリティからすれば,Esperanzaの方が圧倒的に上ですから,そうした意味ではより幅広い訴求力を考えれば,こうした展開もやむを得ないのではないかと思います。ただ,Glasperのように突き抜けた感覚はなかったですし,感動するところまではいかなかったです。いいアルバムだとは思いますが。

音楽狂様
こんにちは。うーん、Glasperやっぱ気になってきますね(笑)。
Esperanzaに関しては声の好みかもしれないと思っています。
なにか残らない感じが。でも好感度は高いです。
次も期待していです。

ki-maさん,こんばんは。TBありがとうございます。

このアルバムも悪くはないと思いつつ,Glasper盤が物凄くいいので,比較にならないのがEsperanzaにはちょっと気の毒な気も...。

是非,Glasper盤もお聞きになってみて下さい。

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