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2012年3月11日 (日)

哀愁という言葉がフィットしそうなUlf Wakeniusの新作+余談

Vagabond "Vagabond" Ulf Wakenius(ACT)

このアルバムについては,買おうか買うまいか実は悩んでいたのだが,ブログのお知り合いであるすずっくさんがご自身のブログに,「閣下の好きな統一感という意味では、少しヤバイ感じもあるんだけど」なんて書かれている。天邪鬼な私はこういうのを見てますます聞く気が出てきてしまい,今回の購入である。

そして,今回,聞いてみて思ったのは,Ulf Wakeniusのプレイぶりには美メロもあれば,テクニックを打ち出したものもあるが,このアルバムには「哀愁に満ちたメロディ」という要素によって,むしろ一貫性が保たれているように思えたのである。編成も非常に小さいものである中,ギタリストのはしくれでもある私にとって,ここで繰り出される様々なWakeniusのプレイぶりは非常に楽しめるものだったのである。

"Vagabond"というタイトルが物語るように,ミュージシャンは旅人であるというコンセプトのもとに,様々な音楽の要素が現れるが,それでも思わず聞き入ってしまうようなメロディ・ラインに参ってしまった。ここで「哀愁度」を増す上で,非常に効果を発揮しているのはアコーディオンの響きだと思うが,アコーディオンが入っていない曲においても,しみじみと聞いてしまうような曲ばかりなのである。

もちろん,気に入らない部分はある。終盤の"Witchi-Tai-To"において,せっかくアメリカン・フォーク的なギターのアルペジオを聞かせてこりゃええわと思っているところに入ってくる謎のヴォイス。ありゃ一体何なのだと言いたくもなって,思わずがっくり来てしまうが,こういうことをやらなければ,もっと褒めたものをというところで,これは何とも惜しい。その一方で一曲だけ登場するヴォーカルのYoun Sun Nahの声がなかなか魅力的で,歌うのが「孤独のメッセージ」ってのも琴線をくすぐってくれるのである。まぁ,そこに登場するもう一人のゲストであるNguyen Leは誰が聞いても彼だなと思わせるフレーズ及びサウンドで笑わせてくれるが...。

そうは言ってもトータルな出来としては,十分佳作と呼べるし,私は決して嫌いではない。最後に収められたKeith Jarrettの"Encore"も余韻を残すには丁度よかった。いずれにしても,動機はさておき,このアルバムを聞く気にさせて頂いたすずっくさんに感謝である。星★★★★。

Photo ちなみに,全くの余談ではあるが,冒頭に出てきた「閣下」とは,すずっくさんが私を呼ぶ時のあだ名であるが,それは私の声がデーモン小暮閣下に似ているからだろうと思っている。そんな私が,先日ネット上に出回った彼の素顔の画像(これは画像処理によって加工された最近の顔の「推定画像」らしい)を見て,実は私は衝撃を受けてしまった。骨格が似ると,声が似るとは言われているが,私のアバターと何だか相通じるものがあるなぁなんて思ったのは私だけか。それでも私が全国のカラオケ・バーで「お前も蝋人形にしてやろうか」なんてがなっていることを考えると,なんだかやっぱり似ている。私の素性を知る人の意見を求めてみたいところである。だが,この画像にメガネを掛けさせて,ひげを付加すれば,やはり私のアバターみたいではないか(爆)。自分で言うのも何だが,どう見ても似ているように思えるなぁ...。

Recorded on August 9-11, 2011

Personnel: Ulf Wakenius(g, oud, chant), Vincent Peirani(accordion, accordina, voice), Lars Danielsson(b, cello), Eric Wakenius(g), Michael Dahlvid(darbuka, cajon), Youn Sun Nah(vo), Nguyen Le(g)

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コメント

おはようございます。ウルフは良いギタリストで6年位前にNHKFMの公開収録で見たことがあります!
これは良さそうなのでオーダーしようと思います。
デーモンってこんな顔だったんですね(^^;

音狂閣下、、

こんばんは。
トラバありがとうございました。
別ダテ書いたら、トラバをしなおします。
こりゃ、わたしはオッケーですよ。でも、閣下は手厳しいですからねぇ。(笑)

閣下を閣下と呼ばせていただくのは、、、
デーモン閣下の声に似てる,って、ことももちろんですが、、
やっぱ、、、日常でゴルゴ13みたいな眼光だったからですね。
絶対、あり得ないですって。(爆)
あと、文章のきっぱりさ加減。
テな、わけで、、あちこち、突っ込みたいけど、、黙って帰ります。(しおしお)

って、閣下も、日本全国に顔出すのは禁止何デシたっけ?

takeotさん,こんばんは。デーモンはあくまでも「推定画像」らしいですから,本当にこういう顔なのかどうかは神のみぞ知るってことですね。

Ulfは直接ご覧になったってことですね。彼ってうまいですよね。Oscar Petersonが雇うのもむべなるかなって感じです。

Suzuckさん,こんばんは。「手厳しい」ですかねぇ。はっきりしているだけです(爆)。

ゴルゴ13みたいな眼光というのは,換言すれば「目つきが悪い」ってことですね(爆)。文章のきっぱり度はまぁ仕方ないです。性格ですから(笑)。

日本全国に顔出すのは禁止というのは,ここに素顔をさらすということですか?それはないですねぇ。バーチャルはバーチャルですから。また,私もMy Secret Roomに近い状態でブログを運営していますので(笑)。ってことで,ここではアバターのみですね。

Toshiyaさん、こんにちは。

Wakenius氏と、Youn Sun Nahさんのデュオを、何年か前に、前列で聴きました。ギターは、ものすごく良くて、韓国人歌手も、美声の持ち主で、しっとりと聞かせてくれました。

余談ですが、レナーとから連絡が入り、明後日、以下のメンバーのライブを見に行きます。ちょっと、忙しい週なのですが、彼にも中々会えないの、行ってこようと思います。ちなみに、チケットは、13ユーロです。サックスの人とは、何処かで会ったような気がするので、会って、本人に確かめてみようと思います(笑)。

Eric Alexander (USA) - tenorsax
Jim Rotondi (USA) - trumpet
Renato Chicco (SLO) - organ
Bernd Reiter (A) - drums

Laieさん,こんばんは。やはりいろいろなミュージシャンを聞いてらっしゃいますねぇ。素晴らしいです。

今回お聞きになるクァルテットはフロントの2管はかなりストレートなハードバップ・スタイルの人たちですから,スインギーな演奏が楽しめるのではないかと思います。私はEric AlexanderはNYCに出張した時にPat Martinoと一緒に出ているのを見たぐらいですが,いいテナーであることは間違いありません。きっとお楽しみ頂けるのではないでしょうか。

Toshiyaさん、こんにちは。

上記メンバーの演奏ライブに行って参りました。自分の体調も優れなかった上、レナートが来なければ、行かなかったであろうライブでしたが、とても素晴らしい演奏会だったと思いました。

レナートがアレキサンダーさんを自分の席まで連れて来てくれて、自分の古い記憶を確かめてみたところ、やはり間違いがなく、これで片が付きました(笑)。一件落着です♪

レナート曰く、ロントンディーさんと、アレキサンダーさんは、もう長く一緒にタグを組んでいるそうです。彼らのデュオも、綺麗にハモって見事でした。ライブの進行は、ロントンディーさんでした。

アレキサンダーさんは、スカッと爽やかタイプのハンサムガイで、女性ファンが多いんじゃないかなぁ。。と思って観ていました。今回は、皆、正装に近い服装だったので、レナートに、聞いてみたところ、分けがあったんですねぇ。。サックスは、ともかく、個人的には、ドラムス奏者のネクタイに背広姿は、動きずらそうに思えました。

レナートのオルガンは、彼の楽器持込みだったので、演奏後、見せてもらい、色々と説明してもらいました。かなり興味深かったです。

最後は、レナートの最新のオルガンリーダー作のCDをお土産を手にして会場を後にしました。彼ともたくさんの話が出来て、満喫した夜になりました。

Laieさん,こんばんは。ライブはお楽しみになれたようですね。羨ましいです。

昔はジャズはダンス・ホールの音楽だった時代もあり,バンドマンはスーツを着ているのが基本だったと考えてもいいと思います。時代の流れとともに,そういうこだわりはなくなったかもしれませんが,コンベンショナルなバンドだと今でもドレス・コードはあるように思えます。

持ち込みオルガンってHammond B-3だったんでしょうか。気になりますねぇ。

Toshiyaさん、こんにちは。

服装については、なるほど。。という感じがします。これまで観てきたライブジャズでは、スーツ姿を観たことがなかったので、自分自身では、かなり新鮮さを覚えました。ジーンズに、Tシャツ、アロハも良いですが、スーツにタイも中々、素敵でした。

レナートのオルガンは、ハモンドオルガンに似せてあるオルガンだそうです。ハモンドオルガンは、目方が100キロ以上あるので、持ち運びも用意ではなさそうです。

彼のオルガンも、足が見えるタイプでした。ペダルは、教会オルガンの足と似ていて、取り外しが出来るようになっていました。大きなアンプセット、オルガン、ペダル。。持ち運び、セッティングだけでも、大変そうです。。

もらったCD(昨日のライブで実際に使用したオルガンだそうです)には、オルガンの機種についての記載はないので、改めて、良い機会なので、近くレナートに尋ねてみたいと思います。

ちなみに、CDはレナートの他、Guido di Leone 氏、Andy Watson氏のトリオになっています。

Toshiyaさん、今、CDの冊子を良く見たら、オルガンの情報がありました。リンクの添付致します。http://www.keyborgan.com/products/duo/

このセット(キーボード、足ペダル、音量ペダル、ベンチ椅子、スタンド)全てを、持ち込んでいました。ハモンドオルガンまでの値段にはならないものの、かなりのお値段になるんですね~。。

レナート曰く、このオルガンは、僕のおもちゃ、だそうですが、おもちゃにしては、十分な高価品です。

Laieさん,こんばんは。返信が遅くなり申し訳ありません。

オルガンの情報を拝見しました。Hammondに比べると随分と持ち運びが簡単そうです。ツアーにはこれで十分ではないかと思えますね。勉強になりました。

こんばんは。

ウルフのギターって、歌謡演歌みたいな感情移入があると思いませんか?
そこが好きなんですけど。。
再び、トラバいたしました。
ありがとうございました。

また、やって来ます。(謎)

今晩は!本日CDが届いて先ほどから聞いております!良いですね!ギターの音色も良い感じです。そして仰るとおり歌の入った曲も良いですね!
良いアルバム紹介していただきありがとうございました!

すずっくさん,こんばんは。返事が遅くなりまして申し訳ありません。TBありがとうございます。

演歌みたいな感情移入ですか。確かにこの哀愁度,そういう部分もありますかねぇ。まぁ,私は何だかんだと言って,この人のアルバムは好きなことが多いので,相性もいいのかもしれませんね。

takeotさん,こんばんは。お気に召してよかったです。

私はこのアルバム全体としてはなかなかいいと思いましたし,特に「孤独のメッセージ」は自分と同時代の曲ですからねぇ。それに反応してしまうってのもまぁ自然かなぁなんて思っています。

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