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2012年3月19日 (月)

Corea & Burton:デュオ活動40年目(!)の記録

Hot_house "Hot House" Chick Corea & Gary Burton (Concord)

1972年にECMレーベルから"Crystal Silence"がリリースされて40年目の今年,久々にリリースされたCorea & Burtonの名コンビの新作である。実を言うと,私は本作を買おうか買うまいか悩んでいた。"Native Sense"や"New Crystal Silence"というECMを離れてからの作品が私に訴求してこなかったこともあり,このコンビと言えどももうそろそろ...と思っていたのは事実である。それでもやはり見ると買いたくなってしまうのが彼らの持つ魔力というところか。

"New Crystal Silence"においてもスタンダードを演奏するようになっていた彼らだが,今回はオリジナルは最後の1曲だけということで,それが珍しいと言えば珍しい。しかも1曲目は"Can't We Be Friends"のような古い曲,更に2曲目はBeatlesの"Eleanor Rigby"だから更にびっくりしてしまう。だが,彼ららしい演奏と言えばまさしくその通りで,予定調和的と言ってしまえばそれもその通りである。しかし,そうした感覚を一気に払拭してくれるのがそれに続く"Chega de Saudade"と"Time Remembered"の2曲である。はっきり言ってしまえば,この2曲は相当によい。曲との相性もあるだろうが,Corea & Burtonの美学を示しやすい曲だったということもできるだろう。

そうした演奏もあって,全体を通じて聞いている限りは破綻はないと思える。そして,前作,前々作に感じられた違和感はここでは私はあまり感じることがなかったから,これはこれで悪くないということである。だが,私がこのデュオ・チームに期待するのは,チューリッヒのライブで聞かせた凄みであり,"Crystal Silence"で聞かせた清冽な響きであり,"Duet"で聞かせたダイナミズムなのである。それらの3枚と比較すれば,やはり今回の演奏が悪くないとしても,やはり分が悪いことは否めない事実である。しかし,Chick Coreaが古希を過ぎ,Gary Burtonも来年古希を迎えることを考えれば,昔のような演奏を期待すること自体に無理があるのは言うまでもない。逆に言えば,彼らがまだ現役でこのような演奏を展開できていることが奇跡的なのである。

よって,私は本作は星★★★★には値すると考えるし,昔からのファンの期待にも応えるレベルに達し,美しさも体現していると思う。中でも私は上に掲げた2曲を評価するが,全体的にもいい作品である。まぁ,最後の弦楽クァルテットの参加はなくてもよかったようには思えるが...。それは好みってことで。

Personnel: Chick Corea(p), Gary Burton(vib) with Harlem String Quartet

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コメント

音楽狂様
こんばんは。今の彼らからすると過去のキレは超えられないとして、スタンダードを楽しくやるっていうのは最善な気がしました。好きな曲は被ってないっすね(笑)。トラバさせて頂きます。

ki-maさん,こんばんは。返信が遅くなり申し訳ありません。TBありがとうございます。

昔の凄みはないとしても,これはこれで十分楽しめました。スタンダードを演奏したのも確かに正解でしょうねぇ。でもライブだとどうなるんでしょうか,なんて気になりますが,この二人でまた来日の機会があればいいですが...。

ということで,追ってこちらからもTBさせて頂きます。

音楽狂さん、こんにちはmonakaです。
バートンはかなりのファンなので、ずっときいてきていますが、結構アルバムごとに出来不出来があるように思います。
この組み合わせはそのやり取りの緊張感がいちばんなので、今回は残念な気がしました。
TBさせていただきます。

monakaさん,こんにちは。TBありがとうございます。

私もGary Burtonは結構好きなんですが,例えば,昨年のNew Quartetのような演奏もまだまだできる中で,予定調和的な演奏になるとちょっとなぁ...って感じもしてしまいますよね。

このアルバム,演奏自体は悪いものではないとしても,やはり彼らに求めるもののレベルが高過ぎたんだろうと思っています。

40年って長いですよね。時にレコーディングで顔を合わせて、いい方向に歳をとってきたんじゃないかと思います。たぶん、昔ほどのことはなくてもまだこの2人のコンビネーションはかなりのものだと思いますし。75分間、けっこう楽しんで聴けました。

TBさせていただきます。

910さん,こんばんは。TBありがとうございます。私も本作は決して嫌いではありませんし,なかなかよく出来ていると思いました。でも,昔のあの演奏があるんで...って感じなんです。

彼らの年齢を考えれば,こんな演奏をしていること自体信じられませんが。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

勝手な推測ですが、chick coreaは、これまでの自信のキャリアに乗った演奏ができていれば◎なんだろうなと思ってまして。。
gary burtonは、そう割り切れない部分がまだあるのかなぁとか、考えれば考えられるのですが...。
あまり深く考えず(新しい刺激も期待せず)に、ただただその音楽に身をゆだねて、その音世界に浸っている次第であります。

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さん,こんばんは。TBありがとうございます。まぁ,これはこれで私は評価していますけど,チューリッヒのライブにこだわり過ぎなのかもしれません。あれはまじで凄かったですから。

でも老人の奏でる音楽にしては相当いけてますよね。

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