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2012年2月 6日 (月)

Miles色濃厚なJeremy Peltの新作

Jeremy_pelt "Soul" Jeremy Pelt (High Note)

Jeremy Peltの近作については,これまでこのブログには記事をアップしていないものの,新橋Bar D2で聞かせて頂いて結構気に入っており,レギュラー・コンボとしては実力者を集めたバンドとしても注目に値すると思っていた。ブログのお知り合いのcrissさんは彼らの"Talented Mr. Pelt"について「アルバム全体に通底するダークなセンスは、60年代のマイルス黄金クインテットを彷彿とさせる」とお書きになっているが,本作に至って,そうしたMiles色は更に濃厚になっている。最初にこのアルバムを聞いた瞬間,私が思い出したのは思い出したのは"Nefertiti"であったのである。JD AllenのテナーはまるでWayne Shorterだし,これは60年代クインテットが現代に現れたかのような感覚さえ覚えてしまう。

そもそも,冒頭の"Second Love"からしてスローな出だしに驚かされるし,全編を通じて,かなりクールでありながら,テンションの高い音楽が展開されていて,本当にMilesのクインテットのように響くのである。Danny GrissettもTom Harrellのバックや,自分のトリオ・アルバムよりもHerbie Hancock的なシャープなフレージングを繰り広げているように思える。ドラムスのGerald Cleaverは通常は更に尖った音楽をやっているように思えるのだが,ここではこのバンドの雰囲気にマッチしたかたちの演奏を行っているから不思議なものである。おそらくは彼らバンド全体の指向がマッチしているからこそ,こうした演奏が成り立っているのだろうと思えるし,やはりこれは強力なクインテットだと言えると思う。

1曲だけJoanna Pascaleのヴォーカル入りで"Moondrift"が演奏されているが,むしろチェンジ・オブ・ペースとしてはうまく機能しているように思える。もちろん,こうしたメンツであるから,もう少しハード・ドライビングな展開を求めてもよさそうにも思えるが,本作は基本的にバラッド&ブルーズ・アルバムという位置づけのようであるから,これはこういうものとして聞くべき音源だろう。いずれにしても,1日でこういう音源を録音できてしまうところに彼らの実力を十分に感じ取れる作品であり,これからも期待できるバンドであることを実証したアルバムと言える。星★★★★。劇的によいとまでは言わないが,見逃すには惜しい佳作である。

Recorded on September 29, 2011

Personnel: Jeremy Pelt(tp), JD Allen(ts), Danny Grissett(p), Dwayne Burno(b), Gerald Cleaver(ds), Joanna Pascale(vo)

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コメント

はじめまして。Grass_hopperと申します。物憂い雰囲気が心地よく、なかなかいいアルバムですね。特にアレンのサックスが好みです。ただこのバンドは個人的に過去のここ3作に思い入れがあるので、新しい試みである女性ヴォーカル曲については逆にちょっと引いてしまいました。(でも何度も聴いてるうちによくなってきたので、もうしばらく聴きこんでみようと思います)

不躾ながら、同じCDをレヴューした記事を突然トラックバックさせて頂きました。もしご迷惑でなければ、ご掲載下さい。よろしくお願い致します。

こんばんは。
しょっぱなからバラード、2曲目もスローな展開とこのままいくんか?!と思ったりしましたが、ダニグリやJDアレンの持ち分はきっちりと引き出されていて、うまいなぁと感心してました。これって1日で録音したというのは驚きです。それだけ長く音楽性も共有しているからなせる技ってことでしょうね。ボーカルも効果的ですし、スルメ盤になりそうです。
TBさせていただきます。

Grass_hopperさん,はじめまして。TBありがとうございます。

確かにこのバンドにヴォーカルが入るとあれっ?て思うかもしれません。でも,意外とこのJoanna Pascaleって人の声,キュートな感じもあって,私は結構好きでした。いずれにしても,ここでのJDは自分のリーダー作の雰囲気とは結構違うなぁと思ってしまいましたが,これも好きですねぇ。

ということで,追ってこちらからもTBと行きたいところですが,Grass_hopperさんはFC2ですから,ココログと相性が悪いんです。ということで,後ほどお邪魔してコメントさせて頂きますね。今後ともよろしくお願いします。

とっつぁんさん,こんばんは。TBありがとうございます。

とにかく冒頭からびっくりするような展開と言ってもよいアルバムでした。それにしてもレベルの高いコンボだと思いますが,JDもGrissettもいいですねぇ。もちろん,リーダーもです。

次はどういうかたちで攻めてくるのかが楽しみです。

ということで,追ってこちらからもTBさせて頂きます。

感じ方は人それぞれですが(汗)、「"Nefertiti"を思い出した」というのは感覚としてよくわかります。

メンツを固定して追求しているサウンドの完成度は高く、
>劇的によいとまでは言わないが,見逃すには惜しい佳作である。
というアルバムだと私も思います。
次作を楽しみに待ちたいユニットです。

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さん,こんにちは。TBありがとうございます。

oza。さんの予想通り,次作はエレクトリックに向かうかもしれませんね。GrissettはRhodesも弾きこなしますから,十分ありえますね。Cleaverはこの人の本質からすれば,もっと暴れてもいいんだと思います。そうすれば,いい感じになるかもしれません。期待しましょう。

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