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2012年2月29日 (水)

中年音楽狂が一肌脱ぐシリーズ(第15回):Oliver Nelsonが実証したブルーズの普遍性

The_blues_the_abstract_truth "The Blues and the Abstract Truth" Oliver Nelson(Impulse)

「お店に並んでいそうでジャズをこれから聴いてみようかなぁという人にお薦めというのがありましたらご紹介ください。」というリクエストにお応えするという趣旨のこのシリーズであるが,今回はOliver Nelsonと言えばこれって作品にしてみよう。

そもそも「Oliver Nelsonのファンです~」って人がどれぐらいいるのかはわからんが,彼のファンであろうがなかろうが,このアルバムはやはり傑作の名に相応しいと思う。もちろん,参加しているミュージシャンが一流なので,出来の悪いアルバムになることは考えにくいが,それだけではない。本作の邦題は「ブルースの真実」だが,まさにタイトル通りと言ってよいブルーズの本質を突いた作品なのである。

なぜか。普通の感覚で言えば,Eric DolphyとBill Evansが共演するなんていうことは考えられないはずである。だが,この全く個性を異にする二人が,同じアルバムの中で,ブルーズという共通言語で見事な協調を示しているのが見事ではないか。つまり,ブルーズというのは全く違うタイプのミュージシャンであっても受け入れてしまうという普遍性,あるいは包容力のある音楽だということを完璧に実証しているのである。これが本当に素晴らしいと思えるわけだ。であるから,ここでの演奏はジャズとしてレベルが高いのはもちろんだが,ブルーズというアメリカ音楽の中の確固たる分野の音楽の持つ普遍性,柔軟性を理解するのにも役に立つということで,これからこうした音楽に親しもうという人にはお薦めできるのである。

全てがNelsonのオリジナルで占められたこのアルバムの中では,私は冒頭を飾る"Stolen Moments"(Dolphyのフルートがまたいいのだ)が一番好きだが,その他の曲も「ブルーズの真実」を感じさせる名品揃いだと言えよう。作編曲家としてのNelsonの作品として聞いても,聞きどころ満載の傑作。バリトンのGeroge Barrowはソロは吹いていないが,このアンサンブルに欠かせないことは聞けばわかってもらえるはずだ。ということでやはり星★★★★★しかないだろう。それにしても,ブルーズは奥が深いねぇ。

Recorded on February 23, 1961

Personnel: Oliver Nelson(ts), Eric Dolphy(as, fl), George Barrow(bs), Freddie Hubbard(tp), Bill Evans(p), Paul Chambers(b), Roy Haynes(ds)

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コメント

こんにちは。
今朝は雪で大変じゃなかったですか?

こちらは 晴れて気持ちの良い日となりました。

さて ブル-ズというのは あまり聴いたことがないのですが ドルフィ-に エヴァンス 共演者が魅力的ですね。
ハ-ドルは高いですか?

また 試聴に走ります♪

マーリンさん、こんばんは。またまた福岡に出張中です。今朝は雪で交通機関が遅延が結構ありまして、しかも地面はつるつるでまいりました。

さて、このアルバムはそれほどハードルは高くないと思いますよ。まずは試聴して頂けばと思いますが、DolphyとEvansという水と油みたいな人たちが、ブルーズで溶け合うというところに注目して聞いてみて下さい。きっと楽しめると思います。

こんにちは。
こちらのCDは 探したのですが見つからなかった…
Youtubeにあるかな?! 検索してみます。

マーリンさん,続けてこんにちは。

このアルバムはブルーズの本質を知るにはいいアルバムだと思います。機会がありましたら是非。

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