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2012年1月24日 (火)

Hamiet Bluiettはフリー・ジャズなのか?

Birthright "Birthright" Hamiet Bluiett(India Navigation)

主題に答えるとすれば,Yesのようであり,Noでもある。私の感覚で言えば,「否」の感覚が強い。私はHamiet Bluiettは根本的にはブルーズの人だと思っているのだが,演奏するフォーマットがWorld Saxophone Quartetやら,本作のような無伴奏ソロやらと,確かにフリーだと思われても仕方がない部分がないわけではない。しかし,この人のリーダー・アルバムを聞いてみれば,これってフリーじゃないと感じることの方が多いのである。このブログでもBluiettのVanguardのライブを取り上げたことがある(記事はこちら)が,そこにも書いたとおり,「至極真っ当」な演奏をする人なのだ。実を言ってしまえば,私はかなりこの人が好きなのである。この野太いバリトン・サックスの音,たまりません。

そうは言いつつも,本作のように無伴奏バリトン・サックス・ソロとなれば話は相当違ってくる。ある意味,自由度しかないようなソロ演奏であるから,通常のBluiettの演奏よりもフリーなアプローチが増すのは当然である。しかも,ここに収められた演奏であるから,一般のリスナーにとっては相当ハードルが高いのも事実。そうした観点では「よい子は手を出してはいけません」という感じの演奏である(笑)。

サブタイトルに"A Solo Blues Concert"とあり,確かにブルージーな感覚がないわけではないが,これがブルーズかと言われれば微妙と答えるしかあるまい。そんな演奏ではあるが,Bluiettのバリトン・サックスの技(超絶技巧とかそういう類ではない)を楽しめることはできる。だが,やはり50分近くバリトン・サックス1本というのはいくら好きでもちょいときつい。こういう演奏だから,余計にフリーにカテゴライズされてしまうのではないかと思ってしまう。だって,普通ならやらないもんなぁ。

こうした演奏が今の時代にどのように評価されるかは別にして,いかにも70年代だなぁなんてこの音源を聞いていて思ってしまった私である。ある意味ではビジネスとは離れた世界で,クリエイティビティを追求できた時代なのかもしれない。いずれにしても,こういう演奏にチャレンジしたBluiettの意欲は評価しつつも,やっぱりきついということで星★★★☆。私はちゃんとリズムに乗ったHamietの方が好きなのだ。

Recorded Live at the Kitchen in 1977

Personnel: Hamiet Bluiett(bs)

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