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2012年1月12日 (木)

今年最初の新譜はこれ:Charlie Haden & Hank Jones

Come_sunday "Come Sunday" Charlie Haden & Hank Jones (Emarcy)

今年最初の新譜は随分と渋いところから始まってしまうが,Charlie Hadenと故Hank Jonesのデュオ作である。このご両人の作品というと,94年にレコーディングされた"Steal Away"が思い浮かぶが,ジャケの雰囲気も似ているからわかる通り,本作は前作の続編と考えてよいものである。前作は"Spirituals, Hymns and Folk Songs"という副題がついていたが,今回も同系統の音楽である。

はっきり言ってしまえば,この音楽が似合うのは教会においてだろうと思う。私は宗教音楽も好きなのだが,クラシックのそれとは全く違うタイプの音楽でありながら,アメリカの教会にはこういう音楽は間違いなくフィットするはずだと思えるのだ。それはゴスペルがアメリカの教会に似つかわしいのと同じことだと言ってもよいが,私は日曜の教会でこんな音楽がお説教の後で流れていれば,敬虔さは別としても信仰への志が増してしまうのではないかと思ってしまう。つまり,お説教のバックグラウンドで流れ,お説教の説得力を増すには本当にちょうどよいのではないかと感じられるのである。もちろん,収録されているのは宗教的な曲ばかりではないが,ここに入っている曲の組合せが,大袈裟に言えば,特にアメリカ人であれば自国の歴史を振り返らせ,自身の宗教観を見直す契機にさえなりそうな気がしてくる。こうした歴史観,宗教観の中で音楽が果たしてきた役割は決して小さくなかったのだろうと思わせるような演奏集なのだ。

若干表現が仰々しくなってしまったが,滋味に溢れた音楽でありながら,教会音楽として十分通用しそうに感じられるというのは事実である。日本でこうした音楽が受けるとは思えないのだが,私には日頃の生活に落ち着きを確保させ,日頃の生活とは全く違う何かを感じさせてくれるタイプの音楽である。去年のホリデイ・シーズンの前にこれがリリースされていれば,ヘビー・ローテーション確実だったが,松の内を過ぎてから正月番組を見ているような気分にさせられるのはちょっと残念。リリースのタイミングは重要である。だからと言って音楽的な価値は下がらないので星★★★★。でもやっぱり日本ではあまり受けないだろうな(苦笑)。

Recorded on February 2 & 3, 2010

Personnel: Charlie Haden(b), Hank Jones(p)

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コメント

入手済みです。
前回のSteal Awayはあとで手に入りにくくなったし。。

でも、、暫くブログにあげないと思います。
まだ。去年のクリスマスをひきづってるモンで。
もう少し、寝かせてからゆっくりききます。

つうことで、Steal Awayでトラバしました。

>信仰への志が増し

だよねぇ。。

すずっくさん,こんばんは。TBありがとうございます。

記事にも書きましたが,これは絶対にホリデイ・シーズンに間に合わせるべきだったと思います。それが何とも惜しい。その時期に出ていたら,すずっくさんも間違いなく記事にしたでしょうねぇ,なんて思っていました。

追ってこちらからもTBさせて頂きます。

ジャズ門外漢の息子が「なんで結婚式のピアノをかけてるんだ?」と言っていた感想は、教会音楽ということで、分かったような気がします。淡々、そして訥々としたやり取りが枯れて、なかなか味わいがありますね。日本ではあまりウケなさそう、とも思いましたが、個人的には割と好きな演奏でした。

TBさせていただきます。

910さん,こんばんは。TBありがとうございます。

「なんで結婚式のピアノをかけてるんだ?」と息子さんがおっしゃるのは当然って気もしますが,"Steal Away"は更にビビッドに反応されるのではないかと思ったりします。日本人の宗教観とは違う世界もあると思うので,やはりそんなには受けないだろうと思いますが,味わい深いアルバムですよね。私は好きです。

追ってこちらからもTBさせて頂きます。

音楽狂さん、こんにちはmonakaです。
私の感じ方ですが、この二人のアメリカ人は前作でアメリカの歴史を生きた人々に祈りをこめました。
ヘイデンはその思いを再びとアルバムをきかくしましたが、今度はのハンクはもっと個人的な祈りの演奏に、もしくは自由な演奏になりました、みたいにかんじました。
という記事TBさせていただきました。

monakaさん,こんばんは。TBありがとうございます。

monakaさんのコメントを拝見してなるほどなぁと思ってしまいましたが,いずれにしても「祈り」の要素は強い演奏だと思えます。とにかく私にとっては味わい深い演奏であり,やはりこの音楽は教会とは切り離せないという感覚でした。

追ってこちらからもTBさせて頂きます。

聴くタイミングによって受けとめ方が違うのかもしれませんが、独特の味わいのあるアルバムですよね。「滋味に溢れた」というのは当にその通りだと思います。私はタイミングばっちりでした。当方からもTBさせて頂きます。

1irvingplaceさん,こんばんは。TBありがとうございます。

タイミングという意味では,私は記事にも書きました通り,これはホリデイ・シーズンにこそ相応しいと思いましたが,もちろん,いつ聞いても質は高いですよね。ただ,これは宗教と結びつけた聞き方を私はしたいかなぁなんて思いました。

当初、教会音楽という発想は全然出てきませんでした。
たしかに、リリース時期が聴く側に影響している部分もありそうですね。

が"Steal Away"で、この系統にかなりハマっていたので、この盤の音世界には、どっぷりとハマり込みました。
この演奏はこの2人でこそと思わせる奥深いアルバムであります。

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さん,こんにちは。TBありがとうございます。

必ずしも宗教に結びつけなくてもいいかもしれないのですが,私には前作も本作も,日曜日の礼拝の香りがしてしまうっていうところでしょうか。ゴスペルにも通じる部分があるかもしれません。

いずれにしても,派手さとは無縁ではあっても,優れた音楽だということには疑問の余地はないですね。

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