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2012年1月 8日 (日)

Brad Mehldauの楽歴を振り返る:第2回

Allen_mezquida001 "A Good Thing" Allen Mezquida (Koch)

このブログで,「Brad Mehldauの楽歴を振り返る」と題して,彼の初レコーディング(のはず)のChristopher Hollydayのアルバムを取り上げた(記事はこちら)のは昨年(2011年)の11月であった。また同様の趣旨で記事を書こうなんて言いながら,2か月も経過してしまったが,久々の第2回である。このアルバムは,比較的地味な作品であるが,Mehldauのキャリアでは比較的初期のレコーディングとして今回選択してみた。

Allen Mezquidaという人のキャリアは今ひとつよくわからないのだが,ジャズ界から現在はアニメーション界に転身をしたらしいという相当変わった経歴と言ってよい。しかし,ここではきっちりとしたジャズ・ミュージシャンとしての仕事をしており,アルバムのクォリティはかなり高い。ハード・スインガーというよりも,ややダークなイメージを持ったアルト・サックス奏者だと思う。このアルバムは92年後半のレコーディングということで,Mehdauが22歳当時の演奏である。但し,リリースされたのは96年のようである。なぜ,4年近くもお蔵入りしていたのかはわからないが,メンバーの中で,リーダーが最も無名というところも影響しているかもしれない。一方で,ベースのSmithが5曲のオリジナルを提供していているので,彼らの双頭アルバムとも言ってよいだろう。

そうした中でのMehldauであるが,ここではBill Maysとピアノを分けあっていて,Mehldauh参加は4曲である。ここではBill Maysとのフレージングの違い(というかトーンの違い)が結構はっきり出ていて,聴き比べるのも面白いのだが,それにしても落ち着いたトーンで,渋いフレーズを繰り出す姿は22歳とは思えない出来である。私はこのアルバムを初めて聞いた時から,結構評価しているつもりだが,久しぶりに聞いても,これはかなりレベルが高い演奏だったと感じられるものになっている。Christopher Hollydayのアルバムの時にも書いたが,Mehldauは若い頃からかなり大人な演奏をしていたことを再確認させられるアルバム。星★★★★。地味なアルバムであるが,ネット上では比較的入手は容易。当時のライジング・スターとしてのMehldauの参加で売ろうとしたのかという,うがった見方をしてはリーダーに失礼か(笑)。いずれにしても埋もれさせるには惜しい佳作である。

Recorded on September 18, 19 and October 1, 1992

Personnel: Allen Mezquida(as, p), Brad Mehldau(p), Bill Mays(p), Sean Smith(b), Leon Parker(ds)

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コメント

前にも書いたかもしれませんが、私、このような音楽歴もの好きです。一人のアーティストの人生の中で関わった人、影響を与えた人、時期、どう変わっていったか、そして、その人物を見守ってきた人、支えた聴衆、すべての芸術は、そこにも魅力があると思っています。
 今、気になっているSax奏者がいて、Marcin Nowakowskiさん。Shineというアルバムが聴きたいけれど、アマゾンで、まだ、待ち状態です。自分へのクリスマスプレゼントが、かなり遅れていますが、楽しみにしている私です。先日は、フランスのカタログ見れました。うれしかったです、ありがとうございました。
 Mehldauの話に戻りますが、22歳と言えば、感性溢れる頃ですよね。彼は、いくつになっても、大切にしているように思います。

ひまわりさん,こんばんは。実は私がこういう記事を書くのは,最近の自分の音楽の聞き方に納得がいっていない部分があるからだって気もするんですよねぇ。

CDを買い過ぎて,ちょこっと聞いては次のアルバムへなんてことが日常茶飯事になってしまい,昔,小遣いをためて買ったLPをそれこそ必死になって聞いていた頃と全然違ってきてしまっています。そうした変化により,ちゃんと音楽を聞いていないのではないかという反省もありますし,Brad Mehldauというピアニストは好きですが,昔みたいに諳んじて歌えるほどは聞き込んでないのではないかという思いもあり,回顧することも重要だと感じています。

今年はまだ新年を迎えたばかりで,新譜については大したものが出ていないということもありますが,私のCD購入はかなりペース・ダウンするのではないかと踏んでいます。全部聞いたら,それこそ何日掛かるのかわからない我が家のCD群を今一度,リッピングを機会に聞いてみようという意識が強くなっていることも一因です。いずれにしても,もう少しちゃんと音楽に向き合っていきたいと思いますので,このシリーズは続けていきたいですね。

Marcin Nowakowskiって,ポーランドの人ですね。でも音は全然ポーランドっぽくないってのが,やはりバックのメンツゆえでしょうか。早く入手できるといいですね。

音楽狂様
こんばんは。これは興味深いです。mehldauって他の誰にも見えないポイントに音を置ける人って思ってるのですが、初期の頃からそういう印象です。きっとここでの演奏も力を抜きつつも強力なんでしょうね。Leon Parkerが叩いてるっていうのがまた気になります。機会を見つけてチェックしたいです。貴重な情報ありがとうございました。

ki-maさん,こんにちは。このアルバムは中古ならネットでもそんなにしない値段で買えるはずです。

ここでのMehldauは22歳とは思えない落ち着きっぷりを示していて,余裕さえ感じさせるのが恐ろしいって気もします。

 お気持ち、とてもよくわかります。
私も、同じような思いで最近の自分の聴き方を、考えています。それくらい、昔?の私は、一つの楽曲を大切に聴いて、人生まで考える事もありました。 
 音楽狂さんは、CASIOPEAを聴かれますか?
私は、以前、ベースの櫻井さんの作品で、心にズバっと、入ったまま、心に刺さってしまった作品があります。
http://www.youtube.com/watch?v=nzq2SD_0lCM
美しいけれど、淋しいピアノのイントロから始まり、歌詞を追いながら、ストーリーを考えていくと、男性の心理なのに、何故か共感し、その痛みがわかり、ストーリーの中から、抜けられなくなるほどでした。
年月が過ぎて、友達と、NYCに旅し、丁度、自由の女神を見に行く、船着き場のショップで、出港の時間を待ちながら、ショッピングしていた時に、その聞き覚えがあるメロディーがBGMで流れて、、
ええ!! これ、これ、でも、アレンジが違う、歌手が違う、??何、これ、これ?
と、全くクラシック音楽しか聴かない友人達に、この曲この曲、、、ねぇ、大変、大変、私の心をとらえて離さない曲なんだけど、、、と、探していると、DJAVANが歌っていることが、後で、わかりました。
日々の中で、うずもれていたけど、忘れていなかった曲を、NYCで聴くなんて、、ああ、これも何かの運命なんだ、と、自由の女神を見ても、出港前に聴いた、曲を思い、心の中は、櫻井さんのベースの歌詞と、メロディーが出てきて、NYCの街を海側から見ながら、言葉にならない思いにかられました。
 その当時の聴き方や、感性を思うと、今は、時間に追われて、全て同時進行に、様々なことを考えているし、時間があけば、メールをチェックしたりしてる。自分の時間の使い方が、当時に比べると、毎日が師走のような気もします。
 過去の作品、是非、これからもアップして下さいね。大切にしたいです。

ひまわりさん,こんばんは。CASIOPEAですか。"Mint Jams"だけです(爆)。なので,櫻井哲夫についてはコメントできませんが,私の同僚のこやぎさんは櫻井哲夫と共演していますねぇ。

それはさておき,心に突き刺さる音楽ってありますよね。ただ,記憶が曖昧になっていって,この曲知ってるんだけどなぁなんて思うことが増えているのは単に歳のせいかもしれません。しかし,私の聞き方が甘くなっているのも事実です。だからこそ,復習が必要なんだと感じています。

今年は絶対回顧型の記事が増えますので,お付き合い下さい。

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