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2011年11月28日 (月)

強烈にクセのあるPilc~Moutin~Hoenig

Threedom "Threedom" Pilc Moutin Hoenig(Motema Music)

実を言ってしまうと私はJean Michel Pilcの演奏にはピンとこなかったというのが実態である。今回のメンツはそのピンとこなかったSweet Basilでのライブ盤のメンツと一緒だが,以前聞いた時と,リズムの二人に対する意識は大きく変わっている(その当時なら誰,それ?みたいな感じだったはず)ので,今回はどのように響くのか?とは言いながら,そのSweet Basilでのライブ盤もどこにしまったかわからないような状態で,何年も聞いていないから,今,聞いたらどういう感覚をおぼえるのかは定かではない(開き直り)。

しかし,アルバム・タイトルからして'Theree' + 'Freedom'の掛け言葉であろうから,自由度が高い演奏であることは想像できるが,このスタンダードの解体具合は自由度高過ぎと言われても仕方ないぐらいである。この崩し方はある意味クセのある音楽だと言ってもよいわけで,それが好き嫌いにもつながること必定という感じになっている。

それに比べると,それ以外の3人の共作となっている曲が普通に聞こえてしまうぐらいなのだから,いかにスタンダードに新たな解釈を加えることがチャレンジングなことであることがよく理解できるアルバムと言ってもよい。こっちも原曲を知っているだけに身構えてしまうのである。その取り組みは否定するものではないが,そうした中に面白さを見出すこともできる一方,こりゃやり過ぎだと感じることもあるのは致し方がない。私としては"Afro Blue"なんかは面白く聞けたし,全体を通しても決して嫌いではないのだが,やり過ぎ感があるのも事実である。そうした先入観がなければ,この音楽がどのようにリスナーに受け留められるのかは興味深いところではあるが,だからと言って,これをジャズに馴染みのない人に勧めるというのは無理だ。よって,一般にこのアルバムを聞くのは,ある程度ジャズを聞き込んでいる人たちということになるわけで,そこでの反応は好きか嫌いかの二者択一にならざるをえまい。

確かにこの演奏は面白い。でもそれは才気が先走っているように思えて,そこが気に入らないと言われても私には反論できないという極めてアンビバレントな感覚を与えるアルバムである。ふ~んとは思えても,それ以上の思い入れを与えられないのが私にとってのこの音楽の限界。星★★★。やっぱり私はPilcとは相性が悪いってことだな(笑)。

尚,最後の"Smile"ではHoenigがお得意のドラムスでのメロディ・ライン叩きをやっているが,はっきり言って私には全然面白いと思えない。Hoenigのファンには申し訳ないが,もうあれはいい加減にした方がいいように思える。

ところで,このアルバム,一度我が家にはデリバリーされたことになっていたのだが,現物が行方不明となってしまったため,サイトにクレームを入れたところ,再入荷するまでえらい時間が掛かってしまった。よって,タイミングとしては随分と遅れてしまったが,まぁいいや。

Recorded on March 4 & 5, 2011

Personnel: Jean-Michel Pilc(p), Francois Moutin(b), Ari Hoenig(ds)

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コメント

確かに、既成曲は原曲とか一般的なアレンジが分かってこそ、というのはありますね。かなり強烈な個性なので、聴く人の好き嫌いはやはり極端になるんではないかなあ、と思ってました。このメンバーでやるなら、スタンダード集か、フリー集か、どちらかで攻めてみてもよかったような気もしています。

TBさせていただきます。

910さん,こんばんは。TBありがとうございます。

そうですねぇ。この個性的な解釈は好き嫌いが分かれるのは仕方ないでしょうし,彼らも覚悟の上でしょう。私はどちらかというと,フリーで攻めて欲しいですね。

音楽狂さん、こんばんは。
スタンダードの再構築具合は刺激的でしたが、ここまでやるなら全部オリジナルでまとめて、徹底したものを聴きたくなりますね。どうせ聴く側からみると、好き嫌いがはっきりしている性格の演奏なので、どっちかにいききってしまってもよかったと思ってます。
TBありがとうございました。こちらからもTBさせてただきます。

とっつぁんさん,こんばんは。TBありがとうございます。

「ここまでやるなら全部オリジナルでまとめて、徹底したものを聴きたくなります」というのはまさにおっしゃる通りです。私もその方がいいかなぁなんて思いますね。

まぁ面白いっちゃ面白いんですけど,私にはのめり込めないって感じなのがちょっと...って感じです。

好みは人それぞれですから仕方ないです。

今日はべにコさまを抜いてますね。やったね。(爆)

と、閣下のブログで、本音を。(笑)
わたしには、こういうのもありだし、実を言うと疲れもしない。
いろんな意味で、次に何があるんだろう,って、ジャズにとって必要不可欠だからと思ってます。
ストレートに王道ジャズやるときだって、そうだよねぇ。
で、、、ここから愚痴。。
最近は、「見知らぬ方」のクリスマスアルバムを沢山聴くんだけど、1曲聴けないぞぉ、って、演奏が多い。CDを決して売らないわたしにとって、これは非常に辛い。そして、必ず、一回は全曲聴くので非常に辛い。。でも、わかっていても、時々、無名で素晴らしいものもあって、、この作業は侮れない。って、誰にも強制されてないから戯言なんだけど。(爆)たまには、、愚痴らせて。。CD時代になって、本当に辛いアルバムが増えた。。

日夜、、、そういう鍛え方?なので、このアルバムの変幻自在さは心に沁みます。(笑)
ドラム奏法?も決して好きではないけど、このスキルが彼の音色の多彩さに貢献してると考えれば、なんのコッチャでーーす。
これだけの技術を持った人です。いつか、もっと、違うことを望まれていることに自分で気がつくでしょう。。。期待しましょう。。

って、ことで、トラバしました。

すずっくさん,こんばんは。TBありがとうございます。

確かにこういうのもありだとは思いますよ。否定はしません(きっぱり)。でも好きにはなれないですねぇ...。

『「見知らぬ方」のクリスマスアルバムを沢山聴くんだけど』というのはある意味ギャンブルで,当たりを引く方が確率は低いんですかねぇ。だからこそある程度の基準が必要になるとは思いますけど,直感で引いて,当たりだった時の喜びも忘れ難く...。う~む,微妙ですよねぇ。

まぁ,ここでよろしければ,いつでもぼやいて下さいってことで。

18曲中16曲は、演奏をしっかり料理しつくすような演奏で、彼らの持ち味のエッセンスを凝縮したような濃ゆい演奏になっていると認識しています。

個人的には、これはこれで楽しめており、これを踏まえてじっくり演奏される次作を期待したいところであります。

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さん,こんばんは。TBありがとうございます。

おっしゃることはよくわかります。こうしたアプローチは非常に面白いことは事実です。しかし,私にとっては好き嫌いの問題になってしまうのが,Pilcとの相性の悪さだと思います。

まぁ,こればっかりはってことで(苦笑)。

 こんにちは、既成の曲が入っていないと、ただのフリージャズになってしまう危険性はかなりありますね。自分たちの本当の個性はまだ生まれていないようにも思えます。でも、おもしろかったし、楽に聴けました。三者が渾然一体とならないとことが、面白くもあり、つまらなくもあり、難しいところですが・・・トラバさせてくださいね。

kumacさん,こんにちは。TBありがとうございます。

これって面白いんですけど,間違いなく好き嫌いは分かれますよねぇ。結局私はPilcが苦手なんだと結論づけておりますが,それでもこういうチャレンジはあってもいいんだと思います。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

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