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2011年11月 2日 (水)

突然だが,Brad Mehldauの楽歴を振り返る

Christopher_hollyday_the_natural_mo

"The Natural Moment" Christopher Hollyday(Novus)

繰り返し書いているが,私はBrad Mehldauのコンプリートを目指している。だからと言ってブートまで手を出す気はないと言いつつ,結構ブートも買っているのは事実である(爆)。しかし,その様々な演奏を聞いてみたいと思わせるピアニストがBrad Mehldauというピアニストなのだ。つい先日も,BBCの番組に出演した時に彼が弾いているPink Floydの"Hey You"の音源を見つけて喜んでいるのだから私も相当の病気である。だが,最近の私はコレクターであることに満足して,彼の音楽をちゃんと聞いていないのではないかという疑念がふつふつとわいてきて,ここに来てちゃんと聞き直すべく,Mehldau参加音源をせっせとリッピングを行ってしている最中である。

そして,今日取り上げるのがBrad Mehldauの初レコーディングと思われるこの作品。リーダーのChristopher Hollydayを私は在米中のJVCジャズ・フェスティバルで目撃しているが,その時はBobby Watsonに伍して吹きまくっていた姿が今も目に浮かぶ。Hollydayは調子っぱずれなところまでJackie McLeanのようだが,とにかくあの頃は勢いがあった。その後,1992年以降は表舞台から姿を消し,現在はカリフォルニアで教鞭を取っているらしい。何が彼をそうさせたのかはわからないが,いずれにしてもへぇ~って感じである。

この作品はそのHollydayの2枚目のリーダー作だが,Brad Mehldauが伴奏しているということは,私が彼を追いかけるようになってから知ったことであり,そうでなければ全く注目もしていなかったに違いない作品である。このアルバムが吹き込まれた頃,Hollydayは20歳そこそこぐらいであったはずで,Mehldauも録音時は20歳である。こうした若さが音にも溢れていて,はっきり言って勢いが勝っているという感じである。その後,Warner Brothersにアルバムを吹き込む段階でもまだ20代半ばだったMehldauは,そこで急速な進歩を示しているが,ここでの演奏はまだまだ青いという印象が強い。

今やモダン・ジャズ・ピアノを牽引するピアニストの一人となったMehdauにもこういう時代があったのだということを知るにはうってつけだが,この頃からフレージングはハード・バップを基調に,ちゃんとしたところを見せているのは大したもの。だが,急速調の曲が多くてアルバムが一本調子なのと,バラード表現はHollydayにはまだ難しかったという点から,本作を敢えて何度もプレイバックしたいとは決して思えないが,Mehldauの楽歴を振り返るという点では決して見逃せないことは言うまでもないことである。だって初レコーディングなんだから...。

でもやっぱりHollydayのアルトは聞いていて疲れる。それに比べれば,Mehldauなんてずっと大人だったって感じだろう。星★★★。

これからもこの振り返りシリーズ,たまに記事をアップしたいと思うが,さて,次は何にするかなぁ...。

Recorded on January 21 & 22, 1991

Personnel: Christopher Hollyday(as), Brad Mehldau(p), John Webber(b), Ron Savage(ds)

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コメント

 お久し振りです。私、こういう記事大好きです。楽歴を知ると、さらに作品に対する気持ち、人物の面白みが増しますよね。なるほど、そうなのね、と、側面を知りました。とても楽しかった。
 そういえば、かなり前になりますが、Crissさんの子供の頃観た映画、もう一度観たかった映画のタイトルがわかり、良かったわ。頼りになる男、音楽狂さんです。
 私、今、ボランティアのような関わりで、作曲と演奏のアドバイスをしている子供達がいます。でも、すっかり、本人と同じ立場になってしまって、作品が見えなくなっていて、どう変えたいかが、わからなくなってしまい、小休止しているところ。、音楽狂さんに、ここはこうした方がいい、と教えていただきたいくらいですわ。

ひまわりさん,おはようございます。

気まぐれで書いた記事なんですけど,お褒めに預かりまして光栄でございます。crissさんの映画の件は,リサーチャー魂に火をつけられたってところでしょうか。多分これだろうってのが,実は簡単に見つかったんですよ(苦笑)。

私には人を指導する才能も資格もないですが,純粋に音楽的に聞けばどうこうというコメントはできるかもしれませんが,そこは"I'm not worthy!"ってことで(笑)。

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