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2011年10月20日 (木)

こうなっていたのか...。Yesの"Fly from Here"

Yes_fly_from_here "Fly from Here" Yes(Frontiers)

ブログのお知り合いのcrissさんがこのアルバムへの違和感を語られているのを拝見して,このアルバムを買うことを躊躇していた私であるが,格安にダウンロードできたので聞いてみた。プロデュースがTrevor Horn,キーボードはGeoff Downesがキーボードってことは"Drama"的なるYesが聞けるのだろうということは想像に難くない。そしてヴォーカリストはJon Andersonではなく,Benoit Davidという,なんじゃそりゃと思わせる名前の男である。昔からのファンならば,まずJon Andersonの不在を不安視することは言うまでもない。

幕開けからミニマルな感じのサウンドが聞こえてきて,まずちょっとした違和感を覚える。その後もよく言えば穏やかな演奏が続く。悪く言えば,Yesらしい緊張感には乏しい。組曲"Fly from Home"中の"We Can Fly"等はまるでAsiaのようでもあるしなぁ。まぁHoweとDownesのAsia組もいるのだから,それはそれで当然だとしても,全曲を聞き通しも,テンションの低さという感覚は変わらない。そしてもう一つ特徴的なのが,意図的に装飾を排除したような原音再生って感じの録音ぶりである。Yesはテクニシャンのバンドだから,そうした対応が必ずしも悪いとは思わないが,これも違和感を覚えさせるような徹底ぶりなのである。

そしてBenoit Davidである。ひっくり返せばディヴィッド・ベノワやんけ!と思うこのシンガー,Yesのトリビュート・バンド"Close to the Edge"(笑)で歌っていたそうだから,Jon Anderson的な部分はある程度感じさせる。だが,ワン&オンリーのJon Andersonと比べるのはやはり可哀想だと言いたくなるが,まずまず善戦はしていると言ってもよい。しかし,ここでの楽曲はどうなのよって感じがやはり私の印象からはぬぐうことはできなかった。

Yesはメンバー・チェンジを行いながら,様々な音楽性を聞かせてきたバンドだから,変化があることは悪いことではない。私は"Relayer"でも"Tormato"でも,更には"Drama"でも何らかの違和感があったのだが,それでもYesの音楽として認められる範囲内ではあったと思う。しかし,彼らの音楽に相応のテンションを求めてしまうことも一方では事実であり,それがファンの期待値でもあると思うわけだ。しかし,この作品には先述の通り,緊張感が乏しく,これが本当にYesなのかとも思えてしまう演奏なのだ。

これをYesだと思わずに聞けば,相応に音楽としての評価できるのかもしれないが,Yesとして聞くと,これはやはり厳しいというのが正直なところである。

Yesの未発表ライブ音源を集めた"The Word Is Live"にはTrevor Horn,Geoff Downes入りの"We Can Fly There From Here"という曲が入っており,これが組曲の"We Can Fly"の原曲と考えてよいが,結局これはアルバム"Drama"から30年以上を経過して,Trevor Hornが放ったリベンジ作だと思えば納得できるものかもしれない。だが,これがYesらしいとはどうしても思えない私である。まぁ,格安ダウンロードで十分と感じさせるアルバム。星★★☆。う~む。

Personnel: Steve Howe(g, vo), Chris Scquire(b, vo), Alan White(ds), Geoff Downes(key), Benoit David(vo) with Oliver Wakeman(key), Treevor Horn(key, vo), Luis Jardim(perc), Gerard Johnson(p)

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ロック」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
イエス イコ-ル 「ロンリ-・ハ-ト」なわたしは ヴォ-カルが Jon Andersonでないと やだなぁ(笑)

聴かず嫌いかもですが…

Yesと 思わなければいいのかもですね。

お名前を頂いていませんが,マーリンさんでしょうか?違ったらごめんなさい。

私のような長年のファンにとっては"Owner of a Lonely Heart"はYesの新機軸であったわけですが,それでもJon Andersonありきの世界だったとは思います。

やはり彼のいないYesにはピンとこないというのが実感です。

ごめんなさい ;
わたしです。

名前 忘れてました…

マーリンさん,こんばんは。コメント(及び半角カタカナ)でマーリンさんだとは思っていました。

全然気になさらなくてかまいませんよ。

年寄りのあだ花イエスというところで、肩に力を入れずにリラックスして、楽しむというところで、取り敢えずお付き合いいたしましょう。

風呂井戸さん,お久しぶりです。TBありがとうございます。

「年寄りのあだ花イエス」ってその通りなんでしょうねぇ。確かにChris SquireらしさがないのはJon Andersonがいないからではないかと思えるのですが...。

追ってこちらからもTBさせて頂きます。

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遂に登場の新生YESのニュー・アルバムは美しかった  前回、このブログで2010 [続きを読む]

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