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2011年10月 8日 (土)

この歳にして,"Erroll Garner Plays Misty"を初めて聞く。

Erroll_garner_plays_misty "Plays Misty" Erroll Garner (Mercury)

長年音楽を聞いていても,縁のないミュージシャンというのは少なからずいるものである。私にとってErroll Garnerはその代表格と言ってもいいかもしれない。大昔,"Concert by the Sea"を買ったことはあったが,売り払ってから幾星霜,全然記憶にない。それ以降,Garnerの音楽はほとんど耳にしたことはなかったはずである。私の中でのGarnerはClint Eastwoodの「恐怖のメロディ("Play Misty for Me")のタイトルの中の"Misty"の一部としてしか記憶にない人だったと言っても過言ではない。

よって,このアルバムを実はこの歳にして初めて聞いたのだが,それは中古盤屋で安く売っていたからというだけの理由である。このジャケからしても,ハイブラウなジャズというより,リラクゼーションに溢れたより大衆受けする音楽であろうことは容易に想像できるが,まさに想定通りの音と言ってよい。カクテル・ピアノだと言われればその通りである。だが,スイングする局面はちゃんとスイングし,しっとり聞かせるべきところは徹底してしっとりというこのメリハリは多くの聴衆に受けたに違いないと思わせる。

Erroll Garnerと言えば"Behind the Beat"だと言われるが,これはGarnerが左利きであることにより,左手のリズムがリードとなり,それを右手のフレーズがフォローするというかたちで出来上がったものであろう。今の耳で聞けば,そんなに珍しいことかなぁって気がしないでもないが,"Love in Bloom"のようなソロでの演奏を聞けばなるほどこういうことかという気分になる。いずれにしても,複数の録音場所で録音されているようで,雰囲気やサウンドが随分違うと感じさせる部分もあって若干の違和感を持たせるが,それでもこれは音量を絞って,夜中に聞いていればそれなりに雰囲気を醸し出す音楽だと言っておこう。これも一つのジャズであるということで,星★★★☆。

Recorded on July 27, 1954, etc.

Personnel: Erroll Garner(p), Wyatt Ruther(b), Eugene "Fats" Heard(ds),

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