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2011年8月12日 (金)

完全ノーマークとはこれのこと:The Impossible Gentlemen

The_impossible_gentlemen "The Impossible Gentlemen" The Impossible Gentlemen(Basho)

某所での紹介なかりせば,全くレーダー・スクリーンにも引っ掛からなかったであろうアルバムである。そもそもこのタイトルとジャケットだけを見て反応する人は少なかろう。しかし,これが一部で話題のGwilym Simcockのバンドであり,しかもリズムがSwallow~Nussbaumというコンビであると知れば食指が動く人も多いのではないか。Mike Walkerというギタリストについては初めて名前を聞いたが,George RussellやらKenny Wheelerでのバンドで演奏をしている英国出身の中堅プレイヤーって感じだろうか。

そして,このアルバムを聞いてみたのだが,何ともコンテンポラリーな響きが心地よい。冒頭の"Laugh Lines"からギターとピアノのユニゾンが心地よいが,キメキメのユニゾンという形態ではないので,痺れるような感覚というよりもあくまでも心地よいスリルが感じられるのである。 2曲目以降もそうした感覚は継続するが、スリルよりも心地よさの方が私にとっては勝っていた。ちょっと違うかなとも思いつつ,"Watercolors"の頃のPat Methenyを感じていた私である。特にSimcockがビアニカを吹く"Wallenda's Last Stand"は,その音がLyle Maysのオートハープのようで,ますますそうした感覚が強くなってしまった。この哀愁度はPMGとは異質ではあるが,それでもこの演奏はかなりいい。

そして,よくよく考えてみれば,編成としてはMetheny~Mehldau Quartetと同じなのだが,曲やグループとのコラボレーションとしては私はこちらの方がずっといいのではないかと感じてしまった。全体の構成としても硬軟を取り交ぜて,最後まで聞かせるところが気に入った。ラストの"Sure Would Baby"なんてかなりハードかつブルージーで,ブリティッシュ・ロック的でもあり,本当にいろいろな音楽性を聞かせるという意味でも引き出しの多いグループである。これが某サイトでは900円しない値段で売っているなんて...。この値段でなくても買って損はないアルバムである。星★★★★☆。

Personnel: Gwilym Simcock(p), Mike Walker(g), Steve Swallow(b), Adam Nussbaum(ds)

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コメント

Toshiyaさん、こんにちは。

調度、一年前に、このメンバーを観ました。ウオーカー氏のアンプが壊れ、最後のアンコールは、ギターなしでスティーブさんの曲を披露。これが、個人的には一番良かったです!!アダム作曲のブルースの作品が入っていませんでしたでしょうか?私達に、演奏前、ブルースの曲を作るにあたり、ポイントを説明してくれました。勉強になりました♪

ピアニカもありましたが、ハーモニカだったら、どんな感じだろう~と空想していました。

翌日、アダムに、全体的にウオーカー氏のギターの音が大きすぎて、スティーブさんのギターが聞こえなかった!、と報告しちゃいました。


そうそう、先日、アダムからメールが入り、来月、近くの都市にくるようです。スティーブさんと、サックスの Ohad TALMOR のトリオのようです。 

Laieさん、こんにちは。さすがですねぇ。日本では見るのが難しいライブに行けることが誠に羨ましいです。手許にデータがないので、はっきりとは言えないのですが、記事にも書きました"Sure Would Baby"がAdam Nussbaumのオリジナルだったように思います。かなりロック的なアプローチの演奏でした。

ライブでのバランスが悪かったようですが、PAの不備って結構いらいらするんですよね。せっかく演奏がよくても、それを感じられないこともありますから。まぁSteve Swallowのベースが繊細過ぎるって話もありますが...。

それにしても羨ましいです。


Toshiyaさん、こんにちは。

記事で紹介されている"Sure Would Baby"という曲は、どうもアダムの曲っぽいですね。かなりパンチの効いたブルースで、イケイケ調で、迫力満点という感じでした。

ところで、前にお話した、デービット・ホーランド氏のクインテットですが、残念でしたが、見送ってしまいました。ホーランド氏以外の他の2グループも参加して、6時開演で終わりが12時というプログラムでした。天気も、うすら寒かったこともあったりして。。

調度先日、あるテレビ局でホーランド氏のクインテットを放映していたようですが、見逃してしまったところです。知らなかったので仕方がないのですが。即、放送曲に問い合わせ、再放送の予定があるか聞いてみたら、今のところ予定がないんですよ。。と言われてしまいました(苦笑)。

先月のテネリファ島滞在中、やはりこのグループが来ていたのを町のポスターで、偶然に発見!ただ、あと一日ズレていたら、見れたのに。。というパターンでした。いやぁ~。こういうことってあるんですね。

Laieさん,こんばんは。先ほど実家から自宅に戻りまして確認しましたが,やはり最後の曲はNussbaumのオリジナルでした。おっしゃる通りの曲調だと思いますよ。

Dave Holland Quintet,残念でした。しかし,現存するレギュラー・バンドでは非常に強力なユニットだけに,いつか機会があればご覧になるか,お聞きになってみて下さい。

まぁ,縁がないということはありますが,私は是非見たいバンドの一つですね。

Toshiyaさん、こんにちは。

昨日、Gwilym Simcock氏の演奏会に行ってきました。当日券で大丈夫だろうと思って高を括っていたら、残り6枚だけという大盛況振り!全席自由でしたので、今回は(いつも?)ガツガツさせてもらって、前列中央席を確保しました。

休憩を挟んでの2時間の演奏会。ピアノソロのみで、どうやって進行するのかも興味がありました。結局は、個々の曲の解説を、演奏前に丁寧にしてくれた恰好です。
1セット後、インタビュアーによる質疑応答コーナーもありました。Simcock氏の曲の解説も、素人向けの解説に準備してくれたこともあって、とても分かりやすかったです。

演奏会全体では、爽やか調で、綺麗なメロディーが多かったように思いました。
似通っていると言えば、確かにそうかもしれませんが、解説を聞いてから、曲を聴けたこともあったせいか、逆に良かったのかもしれません。

偶然にも、知り合い夫婦(最近までお世話になっていた学校の校長先生)が見に来ていて、開演前に、「今日は、どんなバンドの演奏会?」何て、尋ねられちゃいました。私達よりも、もっと分かっていない人も来て居て、安心しました(笑)。最近、定年退職をして、ジャズのアボチケット(定期チケット?)を購入したようです。

Simcock氏ですが、また、ポイントがあがりました♪ 調度、30歳になったばかりのようですが、これからですね。演奏後、せっかくだったので、声を掛けようかとも思いましたが、CD売り場に、サインをねだっている人が列を作っていたので、そのまま、会場を後にしました。

主人も楽しんで?くれたことと信じています。演奏会、良かった、と言ってくれたので、そのままの言葉を信じるようにしたいと思います。

Laieさん,おはようございます。ソロ・ライブ行かれたんですね。よかった,よかった。ご主人の反応が気になりますが,大丈夫でしょう。

まだまだSimcockって若いですが,かなりの実力者であることは間違いないと思います。ロンドンで彼のライブを見た時はギターのWayne Krantzばかりに気を取られていて,記憶は定かではありませんが(爆)。それでも,フレージングはいいものがあったと思います。

Toshiyaさん、こんにちは。

先週、このメンバーの演奏会を観に行って来ました。場所はハンブルグで、NDRの専属ジャズホールです。

今回で通算4回目になります(内一回は、スティーブさんの代わりに、別の代役奏者で見せてもらっています。何と言う人だったか、忘れてしまいました)。

今回は、2夜連続で聴かせてもらいました。両日共、前列でしたが、初日は、ギター奏者の背中側で、2日目は、中央です。

2日目のリハーサルの前、お茶での席で、(写真を別途添付致します)以前に、少しお話したかと思いますが、初日のギターの音量の感想を、全くうるさく感じることなく、すごく聞きやすかった、とアダムに伝えていたので2日目も、同じ席にしてくれるのかな、と思い気や、2日目は前列中央でした(笑)。

2日目の本番前、アダムから、「この席は、ギターはガンガンくるよ。」と念をおされていたので、覚悟はしていましたが、かなり凄かったです。ただ、ギターのソロが終わって、客席がかなり沸いたので、こう言うのもありなのだなぁ。。と確信しました。全曲を通してでははなかったので、良かったですが(笑)。

お茶での席では、唯一ジャズに関する話としては、ギターの音量に関してと、サウンドマンの話のみです。2夜連続で、演奏した曲目も違っていたので、飽きることもなく、良い意味で、ギターの音量の違いについても、勉強になりました。

今回、アダムのブラシが壊れていく過程が良く見えたのも、初体験でした。

両日の演奏会は、2日分を足して、NDR側で選曲して、後日、NDRのラジオでオンエアーされるそうです。

写真を送らせて頂きます。

Laieさん、こんにちは。返事が遅くなりすみません。また、写真ありがとうございました。相変わらずの交流ぶり羨ましいです。

コメントを拝見していると、Laieさんはギターのサウンドに好みがあるようですが、私のようにハード・ロックもOKという人間にとっては、ギタリストがどのタイミングでエフェクターを使い、どのようにサウンドに変化をもたらすかも重要な要素です。ライブのあと、耳がキンキン言いそうな大音量は流石に厳しくなってきましたが、それでもギタリストの動きや音にはついつい注目してしまいます。

いろいろ経験されてお好きなサウンドを見つけて下さい。

Toshiyaさん、こんにちは。

ギターの音量サウンドについては、今回の連夜の演奏で、本当に勉強になりました。最終的には、聴く側の好みに左右されるのかもしれませんね。

私の場合、これまで、Eギター演奏をそれほど聞いていなかったので、その理由もあるように思います。他の方からすれば、当たり前の話であろう、座席の場所によって、こんなにもギターの音量の左右がされたのは、驚きでした。

それから、ギターのマイクさんは、どう感じていらっしゃるのかな、とふと考えてしまいました。もしかしたら、アンプが壊れる寸前まで、高サウンドを楽しんでらっしゃるかもしれません。。

アダムに、初日の席が良かったと伝えていたものの、あえて中央にしてくれたのは、彼からの「音量の聴き比べ」を体験させる為の配慮だったと確信しています。アダムらしい心遣いだと思います。

何れにしろ、主人でさえ、今回のギターの音量は、ちょっと。。という感想だったので、一応付け加えさせて頂きます(苦笑)。

来月、近場の都市に、スタンレー・ジョルダンというギター奏者が来るようで、主人が行きたがっているので、一緒に行くことになりそうです(笑)。

Laieさん,こんばんは。ロックをくぐり抜けてきたギタリストは大概音量を上げますよ(笑)。それがギタリストの性です(爆)。

Stanley Jordanですか。タッピング奏法で一時期騒がれましたねぇ。彼の双方は極めて特殊な奏法ですから,ご覧になったら驚かれるかもしれません。Jordanは比較的ソフトな音色だとは思いますが,時としてギンギンのプレイもしないわけではありませんので,念のため。昔,Led Zeppelinの"Stairway to Heaven"もカヴァーしていましたから。PA次第の部分もありますが,比較的お好みの音を出すのではないかと思います。

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