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2011年8月 8日 (月)

この歳にして,初めてHall & Oatesの「アルバム」を聞いた

Hall_oates "Daryl Hall & John Oates" Hall & Oates (RCA)

私は先日50歳になったが,この歳になるまで,実はHall & Oatesのアルバムというのはベスト盤を除いて買ったことがなかった(かつ聞いたこともなかった)。これまではベスト盤を聞いてりゃいいやぐらいの考え方で全然問題ないと思っていたし,往年のヒット曲はポップな魅力に溢れてはいても,だからと言って,アルバム単位で買おうと思ったこともなかった。しかし,今回は最近お馴染みの5枚組安売りシリーズとして彼らのRCA時代の音源がリリースされたので,安いこともあって購入となった。そして最初に聞いたのがこのアルバムである。彼らがブレイクしたのはRCA時代に入ってからなので,ここから70~80年代に向けての快進撃が始まったということであろう。

そして,このアルバムを聞いて思ったのは,彼らは完全にブルー・アイド・ソウルだったのねぇというサウンドである。シングル・ヒットだけ聞いていると,こうした要素はあまり強く感じられないのだが,こうしてアルバム単位で聞くと,彼らの出自は完全にソウルであることが明らかになる。逆に言えば,シングル・ヒットした曲は,彼らのポップ・サイドの性格が濃厚に表れており,それらは彼らの本音ではなかったのではないかと思えてしまうぐらいなのである。そうした意味では,シングルでは全米第1位を獲得しても,アルバムでは全米第1位になれないところが,彼らの音楽性が売れ線一筋ではないということによるものではないかと感じられてくるのである。

よって,制作の方針としては,アルバムはアルバムとして作るのだが,チャートも意識して,シングル向きの曲をアドオンするという感じにさえ聞こえてしまうのである。当時は先行するシングルをアルバムに乗せるというような時代だったから,それも難しくはなかったかもしれない。このアルバムにも"Sara Smile"が収録されているが,ほかの曲との間に性格的な違いが濃厚に感じられる。

それでも,初めてアルバム単位で聞く耳には新鮮に感じられたのは,自分の中のHall & Oatesのイメージがシングル・ヒットだけで形成されていたからにほかならないと思ってしまった。これが本当の「温故知新」なのだろうなぁという意味合いも含めて星★★★★。

それにしても,このジャケは薄気味悪いと感じるのは私だけではないだろうなぁ(笑)。

Personnel: Daryl Hall(vo, synth, g, vib), John Oates(vo, g, synth), Christopher Bond(synth, g, arr), Clarence McDonald(key), Tommy Mottola(synth), Scott Edwards(b), Leland Sklar(b), Jim Gordon(ds), Michael Baird(ds), Ed Greene(ds), Gary Coleman(perc), Sandy Allen(vo)

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コメント

Toshiyaさん、はじめまして。

wanderlustと言います。
『H20』は僕が洋楽に目覚めはじめたころに大ヒットしていたアルバムで、実は今年になってアルバムとしてはじめて聴いて、これは侮っていたなと思ってしまいました。その当時の僕は売れまくったアルバムに関心がなく聴こうとしない人間だったのです。ソウルフルな歌にNew Wave的なポップさが彼らにはあって、非常に完成度の高いアルバムでした。ジャンル問わず、一昔前のアルバムをはじめて聴いて、その素晴しさに感動してしまうことが最近多いです。これがすごいうれしいのです。Toshiyaさんの記事を読んで、これは絶対ほしいと思いました。女装したジャケは意味分かりません。それとJohn Taylorに目がないので"Patience" Stéphane Kerecki & John Taylorもさっそくカートに入れました。お勧め盤に追加されていましたし。危うく見逃すところだった。
Toshiyaさんのブログ、いろいろ拝見させていただきました。Roxyの『Avalon』絶賛されていますが、僕的には『Siren』も一押しです。このアルバムも最近アルバムとして聴いたばかりです。

wanderlustさん,はじめまして。コメントありがとうございます。このHall & Oatesはまさに私にとっては「温故知新」以外の何物でもなかったです。本当に知っているようで,何も知らなかったということを思い知らされました。

Roxy Musicについては,"Avalon"なかりせば,"Siren"をベストに推すかもしれません。ただ,私にとって"Avalon"は完璧過ぎたってところでしょう。

John Taylorは私も好きなピアニストです。私はPeter Erskineとのトリオが結構好きですが,今回のデュオ作は本当に気に入りました。改めてご感想をお聞かせ下さい。

こんばんは。
わたしは「セイ・イット・イズント・ソ-」のアルバムが大好きです。
「Sara Smile」も これに入っていませんでしたっけ?
優しい感じの曲ですよね。

ダリル・ホ-ルとジョン・オ-ツは ホモだ という噂もありましたが…本当か嘘か??
このジャケットだとそうだと言っているみたいですね(笑)

まぁ 洋楽の世界では よく聞く話しですね。エルトン・ジョンもそうらしい。好きだったのになぁ。

それにしても 懐かしい♪

マーリンさん,こんばんは。話題のアルバムは"Rock'N Soul Part 1"ですね。あれはベスト盤に新曲を何曲だか入れたものです。"Say It Isn't So"はその新曲だったはずですよ。私が買った最初のHall & Oatesもあれでした。

Hall & Oatesがホモセクシュアルかどうかは知りませんが,Elton Johnは同性婚してしまいましたから,筋金入りですね。

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