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2011年8月 3日 (水)

これまたアップに時間が掛かってしまったAdam Cruz

Adam_cruz "Milestone" Adam Cruz (Sunnyside)

このアルバムがリリースされたのは4月のはずなので,これも今更新譜扱いすることにはちょっと抵抗があるが,まぁ今年のリリースだから許してもらおう。

Adam Cruzと言っても,ヴィヴィッドに反応する人はあまりいないのではないだろうか。私が不勉強なせいもあるだろうが,最も彼が知られているのはおそらくChick Corea & Originでの演奏ではないかと思う。一方,お仲間のブロガーの皆さんには「クリポタ10」こと"Song for Anyone"が印象深い人ではなかろうか。そんな彼が豪華なメンツを迎えて放つ初リーダー作である。

昨今,ドラマーのリーダー作が増えて,そのどれもがドラムスだけでなく,優れた作曲能力を示すというものが多いが,本作も全曲,Cruzのオリジナルである。そして曲は様々な表情を持つ曲が集められており,多様多彩な作曲能力をこの人も持っていることがわかる。

だが,多くの人にとって,リーダーのCruzには悪いが,メンツ買いという側面がこのアルバムにはあるのではないかと思えてしまうぐらいのメンバーが顔を揃えている。決してメジャーとは言わずとも,その実力を多くの人が認めるミュージシャンばかりなのである。そして私は完全にクリポタ買いだったのだが,ここでのクリポタがまた切れまくっている。冒頭の"Secret Life"から「もっとやってぇ~」といいたくなるようなハード・ボイルドなソロを聞かせる。そして,アルバム全体を聞いていてもテナーが鳴り出すと耳がそば立ってしまう私である。Alex Sipiaginの新作でもそうだったが,最近のクリポタの客演の切れ味は素晴らしく,ファンも大いに納得させる出来のソロを連発してくれるところが嬉しい。それだけで,本作は買って正解。

加えて,同じく「クリポタ10」に参加していたSteve Cardenasのソロも聞きどころが多いし,その他のメンツも総じて素晴らしい客演ぶりである。Cruzのドラムスは,リーダー・ドラマーにありがちな「俺が,俺が」という感じではなく,きっちりバンドを統率する役割に徹していて,好感度大である。バッキングは的確かつ適切であり,初リーダー作としての気負いも感じさせないところは立派だ。よって,ここはCruzのトータルなミュージシャンとしての資質,演奏,リーダーとしての力等を鑑みれば,十分星★★★★には値する佳作である。これで作曲能力がもう少し高まれば更に高い評点になったと思うが,ここはまだ伸びしろを感じさせるということで,次回作への期待も込めてこの点数としておく。

Adam_cruz_live このアルバムがリリースされた後,NYCではSteve Wilsonが抜け,ベースがScott Colleyに代わったというメンツで,リリース記念ライブが行われているが,これは聞いてみたかったなぁと思うのは私だけではあるまい。雰囲気を感じるためだけにも,その時の写真をアップしてしまおう。こんな眼前でクリポタに吹かれたら,私だったら昇天確実だっただろう。羨ましいなぁ...。

Recorded on September 15 & 16, 2010

Personnel: Adam Cruz(ds), Miguel Zenon(as), Steve Wilson(ss), Chris Potter(ts), Steve Cardenas(g), Edward Simon(p, el-p), Ben Street(b)

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コメント

音楽狂様こんばんは。
まさにクリポタ「もっとやってぇ~」ですね。クリポタも切れてますが、全員切れてますね。全員イケてる演奏を引き出したCruzの統率ぶりは見事でした。
全編まんべんなく楽しめる好盤だと思いました。
TBさせていただきます。

とっつぁんさん,TBありがとうございます。返信の順番が狂ってしまい失礼しました。

おっしゃる通り,満遍なく楽しめます。中でもクリポタが...(しつこいですね)。

Adam Cruzって地味な存在のような気がしますが,本当に最近はドラマーが多才かつ層が厚いなぁって感じます。

おっしゃる通り、ドラマーの演奏以外の才能が向上している印象を受けます。
この盤も、ドラムを前面に出さずに全体のバランスをしっかり見た演奏を形作っていて、好感触なのは、同意見です。

結果的にchick coreaの(長期的に開花するのも含めて)才能を見抜く力がずば抜けているのか、はたまた。。 なんて考えてしまうのは。。(^^;;

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さん,こんばんは。TBありがとうございます。

昔だったら,ドラマーがリーダーにこそなれ,作曲をするというのはあまりなかったと思いますが,時代が変わったっていう感覚ですね。それにしても,本当にトータルなミュージシャンとして評価すべきドラマーが増えました。

素晴らしいことです。

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