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2011年7月28日 (木)

聞けば聞くほど味わいが増すPat Methenyのカヴァー・アルバム

Whats_it_all_about "What's It All About" Pat Metheny (Nonesuch)

新譜と呼ぶには明らかに時期を失しているが,一応新譜扱いとさせて頂こう。それにしても随分と記事をアップするのに時間が掛かってしまった。このアルバムが発売されてすぐにゲットしていたにもかかわらずである。

実を言うと,私はこのアルバムを聞いて,あまりピンときていなかったのだが,それでも時間を置いて何回か聞いているうちに,だいぶよさがわかってきたというところかもしれない。そもそもベタと言われても仕方がない収録曲の「曲」としての良さはわかっているのだから,あとは演奏次第ってことになるが,ここでのMethenyによるある意味ストレートなメロディ・ラインの紡ぎ方に最初は違和感があったのではないかと思える。

しかし,何度か聞いていると,これはあくまでもPat Methenyのこれらの曲に対する敬慕の念が表れているように思えてきて,感じ方が変わってくるのである。ストレートなメロディと,そこに加えられるMethenyのインプロヴィゼーションのバランスも適切に思えるから不思議なものである。

弾いているのがPat Methenyであるから,まぁこれぐらいできるのは当たり前って気もするが,それでも相応の感銘を与えられるという事実は認めなければならない。アルバム中唯一テンポの上がる"Pipeline"のようなスリリングな展開の曲がもう1曲ぐらいあってもいいような気もするが,まぁ贅沢は言うまい。まさに曲に対するリスペクトを込めた演奏というのはこういうものなんだろう。ラストの"And I Love Her"を聞いて,昔,「トーキョー・ミュージック・ジョイ」でバレエ団と共演したPatが,確かこの曲をその時もソロでしっとり聞かせたことを懐かしく思い出してしまった。あれも調べてみれば1989年。もう22年も経ってしまった。

まぁ,それはさておき,このアルバムは私にとってPat Methenyのフェイヴァリット・アルバムとは言えないが,きっかけがあるごとにしょっちゅう聞いてしまいそうな作品,即ち愛すべき小品と言うことができそうな作品である。星★★★★。

Recorded in February, 2011

Personnel: Pat Metheny(g)

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コメント

パット・メセニーだったら、軽くこれ1枚分録音できてしまうほどの腕を持っているのでしょうけれども、けっこう味わい深く聴くことができました。リラックスした演奏で、バリトンギターを多用することで落ちついた感じを出しているのでしょうか。気に入っています。

TBさせていただきます。

910さん,続けてTBありがとうございます。

記事にも書きましたが,最初はピンとこなかったのに,徐々にその良さにはまっていくスルメ盤ですね。

こちらからもTBさせて頂きます。

音狂閣下、、おはようございます。
雨が降ったり、やんだり、、警戒が必要な新潟です。

あちらにも書きましたが、、
わたしは、前作とまったく同じようなものを期待したりしてないし、
むしろ、皆さん、そうだと思うんですが、、選曲からコの路線を予測もしてたんですよ。
でも、最初に聴いたときは、なんだか、どうも、違和感があったんですよ。
それって、わたし的には、ポイントは、我々にもあの選曲は、青春物語そのもの過ぎた、って、ことかなぁ。と、次第に解釈いたしました。。
人にはすり込まれてしまった音ってものって、ありますから。
パットメセニーがストレートに奏でるほど、すり込まれた原曲の音が蘇ってしまっていたのだと思うんですけど。

いまは、雨の音と一緒に聴くアルバムになってます。

と、信念ある閣下をお慕い申し上げておりますゎ。(笑)

音楽狂様
こんばんは。これはジワジワポイントを上げていまして、こういう第一線の人はベタ気味に弾いても「持つ」、ということを思わされています。イパネマは何か自分の琴線に触れた感があります。
ではトラバさせていただきます。

すずっくさん,こんばんは。TBありがとうございます。

"Rainy Days and Mondays"も入ってますし,雨の日または夜向きではありますね。確かに私の世代にはヴィヴィッドに響く曲が並んでますし,すり込みがあるのはこれは仕方がないと思います。

私の「信念」についてはさておき(笑),これからも楽しみたいアルバムではあります。

ki-maさん,こんばんは。TBありがとうございます。

はい。じわじわ効いてくるってのはこれのためにあるようにも思えます。それぐらい最初の印象が???だったのは自分の審美眼不足だと反省しました。

>愛すべき小品
という言葉が絶妙にマッチしていると思います。
おそらく、演奏者にとっても"愛すべき曲"をソロで奏でることで"愛すべき小品"に仕立て上げており、聴く側にも構えず身を委ねられる"愛すべき小品"にしてもらいたかったんじゃないかと思います。

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さん,こんばんは。TBありがとうございます。

そうですね。本来は「聴く側にも構えず身を委ねられる」作品だったにもかかわらず,こっちが構えてしまったってのが正直なところです。構えなくなったらよくなったということなんですよねぇ。

よくよく聞けば心に染みますね。

中年音楽狂さん、こんばんわ。
やっぱりパット・メセニーはPMGで聴きたい、という点には激しく同感です。そろそろ出してもらわないとね。
でもこのソロも、ギターいじったことのある人ならかなり興味深い作品ですよね。JAZZ LIFE にタブ譜が乗っていましたので、久しぶりにアコギを取り出して真似てみましたが、いや~、難しいですわ。4小節まねるのに1時間ぐらいかかっちゃって。真似でもすぐ忘れちゃうので、全然血肉ににはなりませんが。

このアルバムは夜というよりも昼に合うような気がします、僕は。夜はやっぱり『 One Quiet Night 』 のほうがぴったりかな。まあ、この二枚をシャッフルしてリピートで聴いていると気分がイイです。でもメセニーはPMGが一番ですが。

ということで、TBさせていただきます。中年音楽狂さんの記事は本文最後にいつものようにリンクを貼らせてもらいました。
ではでは。

crissさん,こんにちは。TBありがとうございます。

確かにこのアルバムは昼でもいいかもしれませんね。と思いつつ,PMG願望はますます強くなりますよねぇ。本当にいつ出すんでしょうかね?Antonio Sanchezが引く手あまたで,ちゃんとレコーディングやツアーができるのかと心配になってしまいますが。

夏休みですか?
PMGの新譜わたしも聴きたいです。

秋雨の頃、、なんて思ってましたが、どうも、ハードバップをバリバリ聴けないからだになってまして、、
先倒ししちゃいました。。
やっぱ、パットメセニーは幸せな人だなぁ、とか、思ったりしちゃいました。みんなが理解しようとしてるんだもん。


Stéphane Kerecki & John Taylorも待ってはいるのですが、抱き合わせだったせいか?まだ、入荷しないんですよねぇ。

すずっくさん,こんばんは。TBありがとうございます。

おっしゃる通りです。凡百のギタリストなら,何度も聞かずに無視していたでしょうね。本作は一度TBさせて頂いたようにも思いますが,改めてTBさせて頂きます。

尚,Stéphane Kerecki & John Taylorはかなりいいでっせ。多分,すずっくさんは好きだな。

TBありがとうございました。
なんか、ゆっくりゆっくりと浸みるようなアルバムですね。とても個人的なアルバムのようにきこえて、親しみが持てました。彼もそのうち還暦ですからねえ。シミジミします。共白髪感覚であります。

kenさん,こんばんは。TBありがとうございます。

共白髪感覚って面白いですねぇ。そう言えば,Patって若白髪だったんですよね。そのあと,染めたみたいですけど,若白髪にあの衣装では確かにちょっとって感じでした(笑)。

最初に聞いた時の戸惑いがよく伝わってきます。(苦笑)
メセニーを良く知るからこそ、でしょうね。
後、10年後くらいに聴くと、ガラッと印象変わると思いますよ。
これは一時のその時のスタイル、とかそういうものたは違う「普遍性」のようなものを持っていると思います。
「その時代では凄かった」というのを超えていく感じ。
それくらい、入り込んじゃいました。TBします~。

madameさん,おはようございます。TBありがとうございます。

わたしがこのアルバムを10年後に聞いているかどうかはわかりません(笑)が,確かに暫く間を置いて聞いてみると,また印象が違ってくるかもしれませんね。

ただ,彼のファンの多くは本質的にはPMGの音を求めているはずですから,もうそろそろその期待に応えることも必要でしょうねぇ。"The Way Up"からもう6年経ってますからね。Blue Noteに出てからももうすぐ3年になりますし,そろそろお願いしたいものです。

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