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2011年7月 5日 (火)

中年音楽狂が一肌脱ぐシリーズ(第10回)

Bud_powell "The Bud Powell Trio" Bud Powell (Roost)

久々にこのシリーズの登場である。そして,今日のアルバムは「バド・パウエルの芸術」だ。「お店に並んでいそうでジャズをこれから聴いてみようかなぁという人にお薦めというのがありましたらご紹介ください。」というリクエストにお応えするという趣旨のこのシリーズであるから,このアルバムを取り上げることにいささか躊躇がないわけではない。演奏の凄さは折り紙つきであるが,いかんせん音源が古いので,音がよろしくない。よって,初心者の皆さんがこれを聞いたら,何じゃこの音は?と思ってしまっても仕方がないのである。しかし,そんな音であろうとも,モダン・ジャズ・ピアノを語る場合,このアルバムは絶対に避けては通れないと言える。

Bud Powellと言えば,日本での人気盤は「クレオパトラの夢」が収録された"The Scene Changes"になるだろうが,もはやあの段階では,Bud Powellはピアニストとしては下降線をたどっていたのであり,最も強烈なBud Powellを聞こうとすれば,本作か"The Amazing Bud Powell Vol. 1/2"かってことになるだろう。ここに聞かれるPowellのピアノはまさに「凄み」という表現しか思い当たらない。特に1947年の演奏(LPで言えばA面)の強烈さと言ったら。中でも最も強烈なのが"Indiana"ってことになるだろうが,このフレーズ,このスピード感こそがこの演奏の最大の特徴である。ピアノ界のCharlie Parkerという表現もまぁうなずけるのはこういうところにこそ表れていると言えよう。もちろん,それはPowellだけでなく,Max Roachのドラミングあってこそという話もあるが,それでもこの演奏は凄い。今でもこの演奏を聞くとぞくぞくしてしまう私である。

振り返ってみれば,私は本作のA面ばかりを聞いていた記憶しかないが,誰が聞いても,47年と53年の違いは明らかなはずである。もちろん,1953年ならばまだまだBud Powellもいけていた時期だが,それでも47年の演奏が凄過ぎるのである。こんなアルバム(CD)が999円で買えるなんて,いい時代になったものだ。私が初めてLPを買ったときだって1,500円だったのだ。繰り返しになるが,音は悪くても,絶対もとは取れるので,1,000円札を持ってショップに行くか,ネットですぐに注文しましょう。とにかく黙って前半の8曲だけでも聞いてもらいたい超弩級の傑作。星★★★★★以外にはありえないまさにモダン・ジャズ・ピアノの聖典。

Recorded on January 10, 1947 & August 14, 1953

Personnel: Bud Powell(p), Curly Russell(b), Max Roach(ds),
George Duvivier(b), Art Taylor (ds)

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コメント

こんばんは。

バド・パウエルは 聴いたことがないので 1000円持って お店行かなきゃ(笑)

★5つですね。
記念すべき10回目の作品♪
聴くの楽しみです。

マーリンさん、おはようございます。Bud Powellは音の悪さと言う観点から、若干敷居が高いかもしれませんが、是非聞いてみて下さい。

これまでお聞きになっている音楽とは、かなり違うとお感じになるかもしれません。でもこれは記事にも書いたとおり、避けて通れない名演奏だと思います。追って感想をお聞かせ下さいね。

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