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2011年6月14日 (火)

「真夏の方程式」:「麒麟の翼」よりはよかった

Photo 「真夏の方程式」 東野圭吾 (文藝春秋)

何だかんだと言って,発売されると読んでしまう東野圭吾の新作である。私は彼の前作の加賀恭一郎シリーズ「麒麟の翼」をあまり評価できなかった(記事はこちら)のだが,今回はガリレオ・シリーズである。私は以前ガリレオ・シリーズというと「容疑者Xの献身」を読んだぐらいだが,実はあまり記憶に残っていない。

そういう意味では,あまり先入観なしで読めたとは思うのだが,ある意味,「麒麟の翼」同様の人情ものと言ってもいい展開なのは意外な気がしないでもない。しかし,私としては「麒麟の翼」よりもはるかにページのめくりは早く,ストーリーにも驚きはないとは言え,この同時パラレル型ストーリー展開(湯川側と警視庁側)も非常に面白く,ストーリーとしてはよく考えられているのはいつもの東野圭吾のパターンである。

しかし,この犯罪が起こる経緯というのが,さすがにこれは行き過ぎではないかと思わせるほどのものなので,そのあたりが評価の分かれ目になるような気がする。登場人物の造形もいいものと,今イチなものが混じっていて,どうも具合がよくない部分はあるので,全面的に傑作という評価は到底できない。しかも,今回もドラマ化を意識したようなあざとさを感じるのはきっと私だけではあるまい。

そういった感覚を持ちながらも,がんがん読み進ませるストーリーテリングのうまさは認めなければならないということで,星★★★☆。間違いなく面白くは読める。

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コメント

こんにちは
東野圭吾さんの作品 最近はドラマ化されることが多くて 読まなくなってしまいました…
今も (金)のフジテレビで 3夜連続スペシャル として放送されていますね。

ドラマや映画の方が「楽」 といったら読書を楽しみにされている方には失礼なのですが
映像で観るほうが分かりやすいので…
文章から 登場人物を想像しスト-リ-の展開を楽しめる頭をなくしてしまったようです。

東野さんは 最近、やはり ちょっとドラマ化を意識してるのかな。
う〜ん でも最近は 東野さんに限らず よく 小説や漫画が ドラマや映画になりますね。

マーリンさん,こんばんは。確かに最近,東野圭吾の作品の映像化が目立ちますよね。多分に映像化しやすい展開ってこともあるのかもしれませんが,本作もちょっとそういう感じが気になったのは事実です。

私はほとんどテレビを見ない人間なので,映像化したものに触れることは映画しかないでしょうが,気にはなっていたんですが,結局「百夜行」も行きませんでした。堀北真希は違うだろうって気もしましたし。

まぁ,でも小説としてはレベルはクリアしていると思います。

Toshiyaさん、こんにちは。

ガリレオシリーズですね!私も、こちらで手に入った古い文庫で2,3冊読んでみましたが、中々、面白かったです。どんな難問でも、ドンとこい!の湯川氏。頼もしいですね。

宮部みゆき、小川洋子、に続いて、今、桐野夏生の文庫を読んでいます。たまたま女流作家ですが、どれも読みやすいです。どれも、日本にいる読書ファンの友人からもらったものですが、私には、ハズレがなく、楽しませてもらっています。

Laieさん,こんばんは。湯川という主人公の造形には異論もあるところですが,これは楽しめますね。

女性作家もレベルが上がっていますが,乃南アサは御読みになりませんか?機会があれば「凍える牙」あたりからどうぞ。

Toshiyaさん、こんにちは。

乃南アサさん。。全くの初耳でした。次回、里帰りした際に、
ブックオフでチェックしてみたいと思います。

ちなみに、東野圭吾氏の文庫は、ガリレオ、秘密、予知夢の3冊でした。ガリレオシリーズは確かに面白いのですが、続けてドンドン読むよりも、何ヶ月か経って読む方が、良いような気がしました。

本のご紹介有難う御座いました。

Laieさん,こんにちは。乃南アサも全部がすぐれているとは思いませんが,「女刑事 音道貴子」シリーズは相応に楽しめると思います。ご参考まで。ちなみに「凍える牙」もそのシリーズです。

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