最近のトラックバック

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

2016年おすすめ作

無料ブログはココログ

« 追悼:Clarence Clemons | トップページ | 今日も記事を書きそこなったので… »

2011年6月20日 (月)

Nguyên Lê:無国籍かつカテゴライズ無意味の音楽

Songs_of_freedom "Songs of Freedom" Nguyên Lê(ACT)

私がNguyên Lêのアルバムとして保有しているのはPeter Erskine,Michel Benitaとやった"E_L_B"とPaolo Fresu Angel Quartetの2枚ぐらいだと思う。Paolo Fresuとの共演においてはかなり興奮させられるプレイぶりを聞かせてくれた人ではあるが,私としては追い掛けるだけの対象とはなっていなかったというのが正直なところである。しかし,今回,このアルバムを購入するに至った動機はその選曲にある(ブログのお知り合い,すずっくさんに感謝である)。

Nguyên LêのWebサイトには"Exotic Eccentric versions of Pop Hits  from the 70's"と書いてあるのだが,正確に言えば彼のオリジナルも入っていれば,Beatlesの曲は60年代だろうなんて突っ込みも可能なわけだが,ここに収められた曲を見れば,ロック/ソウル好きの血が騒ぐのは仕方がないのである。そして"Exotic Eccentric"という表現がまさに当てはまるある意味変態音楽である。ここにはジャンルも国籍も不要というような非常に風変わりと言ってよい演奏が展開されている。しかし,それが単なる変態かと言えば必ずしもそうではない。だが,ジャズだと思っては決していけない。これはあくまでも分類不能なのである。それを受容できるかどうかがこのアルバムを聞くリスナーにとってのハードルになるとは言っておこう。

このブログを見て頂ければわかる通り,私の音楽的な嗜好はかなり雑食であるから,そんなことは全く気にならないのだが,それでも冒頭の"Elenor Rigby"からして何じゃこりゃと思ったのは事実である。しかし,聞き進めていくうちにNguyên Lêの術中にはまっていく自分を実感してしまったのである。この曲をこうやるかぁという感覚を残しながら,ここで聞かれるバンド・サウンドのグルーブ(特にヴァイブが効いている)に没入していくと言えばいいだろうか。換言すれば心地よいのである。ここまで軽々と国境を越えてくれれば文句も出ない。アジア,中近東,アフリカなんでもござれなのである。いやいやこれは強烈なアルバムと言ってよいし,これはかなり興奮度の高い音楽であった。

まさに過去のロックの名曲をここまでいじれば"Songs of Freedom"と言っても間違いはないが,ある意味「自由過ぎる」よねぇ等とも思いながら,この音楽は私としては高く評価したいと思う。原曲の良さを100%活かしているとは言い切れない部分もあるが,それでも十分星★★★★☆には値する作品である。

だが念のため繰り返す。原理主義的音楽リスナーが手を出すと大怪我をするので,要注意。これは心を自由にして聞くべき音楽なのだ。

Recorded between July & October, 2010

Personnel: Nguyên Lê(g, saz, computer), Illya Amar(vib, marimba, electronics), Linley Marthe(b, vo), Stéphane Galland(ds), Ousman Danedjo(vo), David Linx(vo), Youn Sun Nah(vo), Himiko Paganotti(vo), Julia Sarr(vo), Dhafer Youssef(vo), Guo Gan erhu(chinese violin), David Binney(as), Chris Speed(cl), Prabhu Edouard(perc), Stéphane Edouard(perc), Keyvan Chemirani(perc), Karim Ziad(ds, perc)

« 追悼:Clarence Clemons | トップページ | 今日も記事を書きそこなったので… »

ジャズ(2011年の記事)」カテゴリの記事

ワールド・ミュージック」カテゴリの記事

新譜」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
すみません、あちらでお返事遅くなっていて。m(_ _)m
しかも、文章中でご紹介いただき、誠にありがとうございます。
この方、仰るように、かたちにこだわる方はだめだと思います。
わたし、楽器を演奏しないし、クリスマスを収集してるので、若い頃から雑食気味です。基本的に、ジャズしか聴かないのですが、それでもこの方をジャズの枠へ入れようとは思ってません。
今回、閣下が仰るように、我々の世代には我慢ならぬ曲が並びまくってるので、その辺で皆さまにも興味を持っていただけた気もします。
でも、、やっぱ、日本でメジャーにはならないのでしょうねぇ。。

わたしは、かけた瞬間から魔法にかかってしまい、なかなか、抜け出せなくて困りました。サウンドもかっこいいし、ギターのうねうねも大好きなんです。今回、ヴォーカルも気に入ってます。

トラバ、ありがとうございます。
と、言いたいところですが、、トラバ来てないんです。
スパムにも入ってません。もう一度トライしてね。

すずっくさん,こんばんは。TBありがとうございます。

この手のサウンドってのは選曲の効果もあり,非常に魅力的でした。嬉しい驚きってやつですね。世界は広いです。

TBリトライしました。大変失礼しました。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/198475/51985661

この記事へのトラックバック一覧です: Nguyên Lê:無国籍かつカテゴライズ無意味の音楽:

» Songs of Freedom / Nguyen Le [My Secret Room]
木々の間から見上げる月も綺麗だけど、 雲が漂うビルの谷間から見える月も綺麗。 世 [続きを読む]

« 追悼:Clarence Clemons | トップページ | 今日も記事を書きそこなったので… »

Amazon検索

2017年おすすめ作