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2011年6月 1日 (水)

Julian & Roman Wasserfuhr: ロマンティシズムという言葉はこういう音楽のためにある。

Gravity "Gravity" Julian Wasserfuhr & Roman Wasserfuhr (ACT)

ブログのお知り合いのすずっくさんのご紹介記事なかりせば,絶対自分では買っていないし,聞いてもいないだろうというアルバムである。しかもこのわけのわからんジャケだしねぇ。しかし,これが完全にネクラの私の琴線をくすぐる極めてロマンティックな響きに溢れたアルバムで一発でまいってしまった。

全編を通じて,ほぼミディアム/ミディアム・スロー以下のテンポで演奏されるのが,そこに挿入されるアップ・テンポの2曲が甘さだけに流れない絶妙なバランスを構成していると言ってもよいかもしれない。まぁそれでも,私としてはNat King Coleでお馴染みの私のカラオケの持ち歌である(爆)"L.O.V.E."はなかろうという気もするが,それでもこれはかなりよい。

そもそも私はトランペットのワンホーンというフォーマットが好きということもあるが,ほぼフリューゲルで通すJulian Wasserfuhrは1987年生まれというのが信じられないような歌ごころを示してるではないか。これにははっきり言って驚かされるが,どうしてこの年齢で酸いも甘いも噛みわけたような演奏ができるのか?そもそもこの人がドイツ人だというのも音楽的にはちょっと感覚が違う。ドイツと言えばフリー・ジャズみたいな感覚が私にはあるのだが,この人たちの演奏する音楽は,フリー・ジャズとは対極である。もちろん,ドイツはクラシック音楽の本場でもあるので,いろいろな音楽性があって然るべきとは言え,何となく突然変異的に現れてきたようにさえ思えてしまうぐらいである。

それにしても,このアルバムをプロデュースしたのがドラムすのWolfgang Haffnerというのも意外である。Haffnerと言えば,フュージョン・バンドMetroのメンバーだが,これまたMetroの音楽とは全然違うではないか。またこの人もいろいろな顔を持ったミュージシャンであることがわかってしまうプロダクションぶりである。

繰り返しになるが,ここに聞かれるロマンティシズムにしびれるリスナーは多いのではないかと思う。決してネクラだからこの音楽を好きなのではない。本当にしびれる出来なのである。久々にじっと膝を抱えたくなる音楽に出会ってしまったって感じである。星★★★★☆。こりゃーええですわぁ。

Recorded between January 4 & 6, 2011

Personnel: Julian Wasserfuhr(tp,flh), Roman Wasserfuhr(p, celesta, synth), Lars Danielsson (b, cello, g), Wolfgang Haffner (ds)

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コメント

こんにちは。
こうやって、皆さまが、ブログにあげる度に、再び聴き直したくなるすずっくなので、なかなか前に進みません。(笑)

と、これは、閣下の仰る通りにわたしの持ってるドイツのジャズミュージシャンのイメージとちょっと違ってました。と、あまりひとまとめにしちゃいけないと思いつつも、お国柄ってでますよねぇ。
わたしは、もっと骨太な堅い感じの音楽に出会うことが多かったんですが。あちらのコミュージシャンの感覚でも新人類な感じなのでしょうか。
ハフナーは全然追っかけではないのですが、ここではおとなしいダニエルソンとユニット持ってたりするので、結構聴いてますが、リーダー作はアンビエントな感じのものが多いちゃ。

つうことで、不思議な兄弟なのですが、次回も期待したいと思いますです。はい。
一緒に、膝を抱えて待ちましょう。。。

すずっくさん、こんにちは。やはりドイツっぽくないですよね。

それにしてもこれはよかったです。ご紹介ありがとうございました。

こちらからも追ってTBさせて頂きます。

Toshiyaさん、こんにちは。我が家は、昨日から4連休中です。

このグループ名は、確か3年前のジャズラリーのプrpグラムで知ったのが最初でした。「ドイツ人の若手兄弟」でしか、記憶になかったので、記事として取り上げられたので、今、一気に思い出したところです。

去年は、近くのジャズフェストに来ていて、先日、その様子がテレビで放映されていたのですが、調度、素通りしたところでした(苦笑)。

今、ウイキピィデイアと彼らのウエブサイトをサッと覗き、Englishman in NYという曲がアップされていたので、曲も聴かせてもらいました。中々、静かな感じの曲で聞きやすかったです♪今後、何かで彼らを目にしたら、注意したいと思います。

先週末、パオロ・フレズ率いるデビルカルテットを見に行こうと思って、5日前に日程確認をしたら、もう既にチケットが完売になっていました。200人近く入る小ホールです。当日、チケットを買おう、と考えていたのですが。。どうやら、人気のあるカルテットのようです。

Laieさん,こんにちは。さすが,地元,いいですねぇ,こんな人たちが聞けるって。

ついでにPaolo Fresu!!しかもDevil Quartetですか。くぅ~っ,見たい。無茶苦茶カッコいいですよ。このブログでも記事を書いています。Fresuはどうして日本に来ないのやら。嫌いなんでしょうかねぇ。

Toshiyaさん、こんにちは。

同じ若手ジャズトリオで、Three Fallというグループもいます。3年前に実際に見たのですが、主人がかなり気に入っています。こちらのグループも、確実に実力を伸ばしているようです。

一ヵ月後に、近郊にて、以下のメンバーでのジャズフェストがあります。

Dave Holland
Chris Potter
Robin Eubanks
Steve Nelson
Nate Smith

によるクインテットです。

チケットは20ユーロで、別に構わないのですが、ただ、野外で自由席。。やはり、天候も分からないし、野外なので、恐らく見送りかなぁ。。

Laieさん,こんにちは。Three Fallというバンドは存じませんが,Webで検索したところ,変わった編成ですね。どちらかというとトンガリ系ですかね。

それよりも1カ月後のジャズ・フェスは絶対行かれることをお勧めします。それってDave Holland Quintetですが,私たちが日本で見たくても,なかなか来てくれないんです。現在のNYC界隈のハイブラウな音が聞こえてくるようです。

それにしても,それが20ユーロって...。羨まし過ぎます。ワインでも持参して行かれてみてはいかがでしょう。

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