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2011年6月 9日 (木)

Alex Sipiagin:ライブも最高,アルバムも最高!

Alex_sipiagin_destination_unknown "Destination Unknown" Alex Sipiagin(Criss Cross)

先日,私がNYCに出張した時,Alex SipiaginのグループのライブをSmallsで目撃するチャンスがあったことは既にこのブログに書いた(記事はこちら)。その時のライブも強烈な印象を残したのだが,そのSipiagin(念のために言っておくが,この人の名前はカタカナ的に書くとシピアギンが正しいのであって,シピアジンではないことはSmallsで確認済み)の新作が出たのだが,このメンツである。期待しない方が無理だろう。

リーダーSipiaginを支えるフロントがDavid Binneyとクリポタ,リズムがCraig Taborn,Boris Kozrov,更にはEric Harlandっていうのは強烈過ぎるメンツである。現在のNYCのコンテンポラリー・ジャズ・シーンにおいては必ずや誰かが顔を出すっていう感じのオールスターではないか。かつNYCと言えどもこのメンツが一堂に会することはきわめて稀だろうっていうメンツである。誤解を恐れずに言えば,プレイバックする前から音が聞こえてきそうであるが,その演奏がこちらの期待にびしっと応えてくれるのだから,もう私としてはたまらん。

先日取り上げたPrysmが疾走感を表現しているとすれば,このバンドの疾走感はPrysmに譲るとしても,「ジャズってのは燃える音楽だぜ」という気概,あるいは実体感(i.e. リアル・ジャズとしての存在感)をPrysm以上に感じさせるようなバンドのように思える。ライブの時でも,彼のアルバムを聞いた時も思ったことだが,私はそもそもAlex Sipiaginという人の音楽とフィット感が強い。よって,ここで演奏される「わけのわからん」オリジナルを演奏していても,その強烈なジャズごころを感じさせるのがSipiaginのいいところだと思っている。そこに加わるのがクリポタならば尚更である。

バンドとしての演奏は極めて楽しめる。最近,吹きまくるクリポタが聞けなくてフラストレーションを感じていた私(実のところ,クリポタの新作"Transatlantic"に今イチ納得感がない)にとっては,ここでのクリポタこそあるべき姿という感じで思わず嬉しくなってしまったのだ。いかにも現代的なオリジナルの上に現れるクリポタのソロはまさにハードボイルドである。確かに"Transatlantic"だって十分ハードボイルドなのだが,ここでのクリポタの切れ方は半端ではない。これぞ私が彼に求める姿である。

しかも,それを煽っているのがHarlandではもうコメントを発するのは無理っていうところだろう。これぞ,現在のモダン・ジャズの礎をなす音楽だと思うと,この業界の未来は相当明るいかもしれない。そう思いたくなるほど、これって最高なのだ。但し,1曲が長過ぎてちょっと冗長な感じもあるため星★★★★☆。でもこれはマジで燃える。こういうのを聞くとNYCに住みたくなる私である。ところで,一曲目のタイトルは「次は築地」だが、一体なんでやねん?(笑)

Recorded on January 14, 2011

Personnel: Alex Sipiagin(tp, fl-h),David Binney(as), Chris Potter(ts), Craig Taborn(p, Rhodes),Boris Kozlov(b),Eric Harland(ds)

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コメント

このライヴをご覧になったんですね。素晴らしいです。日本には来ませんかねえ(笑)。

アルバムは今のジャズを伝えていて(やっぱりAlex Sipiaginですし)、各メンバーのソロもけっこうやりたい放題でいつつ曲の進行もちゃんとしているので、満足度がかなり高いアルバムとなりました。メンバーもいいですし。

TBさせていただきます。

910さん,続けてこんばんは。TBありがとうございます。

ちょっとメンツは違いましたが,凄くいいライブでした。記事にも書いたとおり,私はSipiaginの音楽に相性がいいようです。この人も嫁はんとばかりでなく,自分のバンドで来れば,もっとファンが広がると思いますがねぇ。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

燃えましたよね。

この辺の音楽って、プリズムみたいな明るさはないけど、このダークな感じいいですよねぇ。。
これも、これで燃えないと、モグリざんしょ。

萌え萌えなサーシャさまに、是非、自身のバンドで来て欲しいです。ライブハウスで。

と、トラバだけ先ですみませんでした。

すずっくさん,こんばんは。TBありがとうございます。

はい。これで燃えない奴ももぐりです(笑)。

私はライブ見ちゃったんで(ちょっと自慢),この人たちのライブでの凄みってのもわかっているとは思いますが,すずっくさんがおっしゃる通り,こういうバンドで是非日本に来て欲しいものです。アルバムでも燃えますが,ライブも燃えさせてくれますよ,絶対。

smalls で観たんですか~。すげ~~~!
あの狭い箱で、このメンバーが肩を寄せ合い演奏するんでしょ。そりゃ、燃えますよねぇ。
ほんと、いつもながら羨ましい限りです。中年音楽狂さん、人生楽しいでしょ! 

ということで、TBさせていただきます。

crissさん,おはようございます。TBありがとうございます。また,返信が遅くなりました。申し訳ありません。

SmallsでSipiagin一党を見られたことは本当にラッキーでした。メンツも凄くよかったですしね。だからと言って人生が楽しいというところまでは行ってません(笑)。あくまでも幸運だっただけです。

しかし,あのスペースで,あのメンツってのは本当に濃い時間だったと思います。

この盤は、Alex Sipiaginがリーダー然と前面独り占めしないで、フロントの3者が対等に対峙しているところが音に多彩さを持たせているとは思いますが、、
何度聴いても飽きるどころか、あらたな魅力を見つけだして と言う感じでウハウハでございます。
ほぼ、同じメンツのライブを見ているなんて・・といいつつ、たしかWEB上でちょっとだけ見ていたような記憶が。。(汗)

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さん,続けてこんばんは。TBがこちらは入っていないようですのでリトライをお願いします。

Alex Sipiaginのアルバムは,どれも結構ノリがよくて楽しめますが,本作のメンツは強力すぎますよねぇ。私がライブで見たDonny McCaslinも大したものでしたが,やはりクリポタにはちょっと及ばないですね。ここでのクリポタ,切れてます。

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