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2011年5月 6日 (金)

Lage LundをSmallsで聞く

Smalls_lage_lund_4 久しぶりのNYCに出張である。GWをつぶして出張しているのだから,多少自分が楽しめる時間を取っても,文句は言われまい。ということで,到着直後で時差ぼけも解消しないまま,巷で話題のSmallsに突入である。

昨日の記事にも書いたとおり,今回はたまたまSmalls Liveシリーズのライブ・レコーディングがあるということで,Lage Lundを聞きに行ったのだが,もし入れなかったら,Jonathan Kreisbergを聞きに行こうと思っていた。しかし,直前になって,Kreisbergはキャンセルになった(ちなみに代わりに出ていたのはAri Hoenigとの共演でもお馴染みのGilad Hekselmanだったが...)ようだったので,これは何としてもLundを聞かねばということになってSmallsに出向いたのだが,何のことはない。徐々に混み合ってきたとは言え,我々が行った時間には楽勝でバー・カウンターの適切な場所がいい具合に空いていた。

今回はライブ・レコーディングということもあって,2セットで曲目がダブっているものもあったのだが,印象はファーストとセカンド・セットでずいぶんと違うものになっていたと言える。演奏としてはセカンド・セットのほうが相当にアグレッシブな感覚が強く,私としては当然,セカンド・セットの演奏の方が楽しめた。もちろん,ファーストが悪いわけではなく,例えばJim Hallのオリジナル"All Across the City"はファーストの演奏の方が優れていると思えた。だが,総じてリズム,特にMarcus Gilmoreのドラミングはセカンド・セットの方が刺激的だったように思える。眠気も飛ぶぜっ!みたいな感じである。

今回,演奏を聞いていて思ったのだが,Lage Lundの書く曲は,かなりメカニカルな響きが強く,例えは違うかもしれないが,Steve ColemanあるいはM-BASE一派の曲のようにも聞こえる瞬間があった。だが,アドリブになると,そうした印象よりも,フレージングの豊かさを感じさせるという気がしたので,この人の作曲能力が高まると,魅力が更に増すのではないかと思えてしまった。先述の"All Across the City"に聞かれるような,ギターを歌わせる技術にはJim Hallの影響も感じさせるものだったように思える(そう言えば,弾いていたギターもJim Hallのものにかたちが似ているように見えた。違うギターだとは思うが...)。

バンドとしては実力者の集まりで,大したものだと思ってしまったが,Gilmoreはもちろん,ベースのBen Streetは立ち居振る舞いもカッコいいだけでなく,実力も想像以上。また,唯一名前を知らなかったピアノのPete Rendeもリリカルなフレージングが魅力的なピアニストであった。さすがNYC,ミュージシャンの実力が違う。

ということで,せっかくのライブ・レコーディングなので,参加したことの証拠の「声」でも残してこようかと思ったが,ひたすら地味に聞いていた私である。やはり年には勝てないって感じだが,いずれにしても,ライブ盤が出れば買うに決まっているな(笑)。

それにしても,面白かったのはこのSmalls Liveシリーズのレコーディングへの取り組みである。ライブ・レコーディングのためのセッティングって感じはほとんどなく,手作り感が溢れているのである。Lage Lundの前にはDavid Berkmanがベースとデュオをぎりぎりまでやっているし,ライブの最中にもピアノやドラムスのマイクのセッティングをいじってみたりと相当いい加減と言えばその通りである。よって,彼らはハイファイな録音を目指しているというより,ドキュメンタリー性を重視しているんだろうなぁと感じた次第である。よって,このシリーズに音のよさを求めること自体が無意味というのがよくわかった一夜であった。でもサイズといい,音といい,いいクラブだったと思う。

2011年5月4日,21:50-0:30 at Smalls

Personnel: Lage Lund(g), Pete Rende(p), Ben Street(b), Marcus Gilmore(ds)

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ジャズ(2011年の記事)」カテゴリの記事

コメント

Seamus 見てきましたよ。いや凄かった。KikoskiとHoenigが(笑)。まあ、痛み分けということで(謎)。

ところで、Lage Lundが来日するといううわさを水戸のお店のオーナーから聴きました。その話以外どこにも情報がないので謎なんですが。追加情報ゲットできたらまたシェアします。

こやぎさん、こんにちは。いいなぁ、Seamus。今回は痛み分けってことに致しましょう。こちらではNate Smithが凄くってUndergroundの演奏の秘密の一端がわかったように思えます。

はじめまして、こんばんは。

Lage Lundを観てこられたとのこと。
うらやましいです。

私がLage Lundの演奏を初めて聴いたのは昨年1月のことで、彼はDavid Sanchezのバンドにギターとして参加していました。

その時までは存在自体知らなかったのですが、Sachezの演奏がいまいちな中、一人存在感を発揮していたことをよく覚えています。(ただ、そのときのLundは客が少なかったからか、ステージ上でビールを飲んでいてやる気なさげでした。)

その後、リーダー作も何作か聴いてずいぶんとお気に入りになっています。

また来日することがあったら観に行きたいなと思っています。

では、また。

りゆさん,はじめまして。コメントありがとうございます。お知り合いのサイトでお名前は拝見していると思いますが,間違いないでしょうか?

Lage Lundはいいギタリストですが,そもそも日本においてはDavid Sanchezが人気があるとも思えず,そのバンドでは集客は確かに苦しいでしょうね。それでもさすがにMonkコンペの優勝者だけあって,実力は相当なものだと思いました。

是非,次はSeamus Blakeあたりと来て欲しいですね。

TBありがとうございました。ライブの記事を拝見しながら聴いてみると更に臨場感が増しますね。Smalls Liveはいつもこんな感じなので、音質面ではあまり期待していなかったのですが、現地での様子もさもありなんという感じです。当方からもTBさせて下さい。

1irvingplaceさん,こんにちは。TBありがとうございます。

Smalls Liveの手作り感を理解してしまえば,本質的に音がどうのこうの言ってはいけないということが私はこのライブの場でよくわかりました。まぁ,アルバムも現場に行けば10ドルで売ってますからねぇ。800円ってところですから,そういうもんだと思って聞けばいいんだと思います。

これからも音はさておき,臨場感のある音源を期待したいですね。

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