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2011年5月15日 (日)

Jeff "Tain" Wattsの新作はミドル級チャンプって感じである

Family "Family" Jeff "Tain" Watts(Dark Key Music)

ドラマーとしてだけでなく,リーダーとしても傑出した実力を示すJeff "Tain" Wattsであるが,その新作が彼のレーベルであるDark Key Musicから発売された。CDの置き場所に困ってという事情もあるが,最近は私もダウンロードに全く抵抗がなくなって,このアルバムもデリバリーを待つぐらいならということで,MP3での購入となった。しかも安いしねぇ。人間変われば変わるものである。

Jeff "Tain" Wattsは昨年,Branford Marsalis,Terence Blanchard,Robert Hurstという超強力な布陣で来日したが,それに比べれば,ここでのメンバーはミドル級って感じである。もちろん,それは決して悪いとは言えないのだが,そうした感覚を増幅しているのはSteve Wilsonのサックスのように思える。Steve WilsonのサックスがBranfordあたりに比べれば,かなり軽く聞こえてしまうのは仕方がないところではあるが,ピアノ・トリオとのバランスにはやや違和感を覚えると言ってはちょっと可哀想かもしれないとしても,どうもそういう印象がぬぐえないのである。Wilsonには申し訳ないが,彼が吹いていないピアノ・トリオでの演奏なんて,無茶苦茶いいと思えるのだが,Wilsonが吹奏している場面ではやはりちょっと軽さが気になる。そうは言っても"Mobius"のソプラノ・ソロなんていけているし,後半の"A Wreath for John T Smith"や"Torch E-Ternal"のアルトもよかったりと,全体で評価するのが難しいところもある。思うにそうした印象は冒頭のタイトル・トラックゆえかもしれないなぁとも思いつつ...。

しかし,Jeff "Tain" Wattsのオリジナルを集めたこのアルバムは,そうした要因を差し引いてもなかなかの佳作である。Wattsのドラミングは好調そのものであるし,ケチのつけようがないものである。曲として面白かったのは"Jonesin' (for Elvin)"である。曲名からも明らかな通り,Elvin Jonesへのオマージュであるが,"E. J. Blues"のようなフレーズが顔を出し,微笑ましいが,ここでのドラミングなんて,まさにElvinが乗り移ったかのような素晴らしい叩きっぷりなのだ。

いずれにしても,このアルバムにおけるJeff "Tain" Wattsのドラミングは聞きどころたっぷりであり,やはり彼が傑出したドラマー,リーダー,そしてコンポーザーであることは十分実証されている。しかし,個人的な結論としてはJeff "Tain" Wattsはアルト・プレイヤーよりもテナー・プレイヤーのバックでこそ更に光る。それでもこれは悪くないが...(どっちやねん!)。ということで,星★★★★。

Recorded on August 17 & 18, 2010

Personnel: Jeff "Tain" Watts(ds), Steve Wilson(as, ss), David Kikoski(p), James Genus(b)

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コメント

Steve Wilsonをどう捉えるかで評価が変わる感じは良く判ります(笑)
そのぶん、David Kikoskiのピアノが映えているというのもあるのかなぁと。。
最近のDavid Kikoskiは起用率が高くなっている上に、良い演奏も多く、ちょっと注目度高いです。


TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さん,おはようございます。TBありがとうございます。

確かにWilsonは軽いです。そしてKikoskiはいい仕事をしています。これがやはり皆さん共通の感じ方ではないかなぁと思います。Steve WilsonはRalph PetersonのV Quintetの時のような,もう少しハード・ドライビングな演奏の方がいいのではないかと思っています。

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» Jeff Tain Watts Family [JAZZとAUDIOが出会うと。。。]
Jeff Wattsの新譜は Impaler (http://www.hmv.co.jp/product/detail/3946523)というDR BigBandと演っているアルバムが昨年10月頃に出ていたようですが、これは見逃してそのまま買っていません。 その前が2009年の WATTS (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/57612826.html)。 WATTS はピアノレスの2管カルテットが主体でした。 が、本作はノーマルな1ホーンカルテットとなって..... [続きを読む]

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