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2011年4月 2日 (土)

上原ひろみの新譜はSimon Phillips買い。

Voice"Voice" 上原ひろみ The Trio Project(Telarc)

私は先のグラミー賞騒ぎではしゃぎ過ぎの上原ひろみに,正直言って不快感を覚えていたので,彼女の新譜が出ると言っても,普通なら買わなかったかもしれない。しかし,今回はドラムスがSimon Phillips,しかも上原がJeff BeckとPhillipsの共演を聞いて,今回のバンドへの参加を要請したという話があったので,"There & Back"が背景にあるのかと考えたからである。

Simon Phillipsと言えば,今やJeff Porcaro亡き後のTOTOにも参加していて知名度も大幅に上がったが,私の中では何と言っても"801 Live"(記事はこちら)での演奏と"There & Back"(記事はこちら)での"Space Boogie"等での演奏が記憶に残っている。本当にタイトで,いいドラマーである。そんなPhillipsに御大Jacksonを加えた演奏となれば,単なるジャズになるわけがない。

冒頭のタイトル・トラックは結構おとなしい出だしで意外感を醸し出すが,すぐにプログレッシブ・ロック的なサウンドに変貌を遂げ,やっぱりこうなるよなぁと思わせる。全体的に見れば,思ったよりは音数も多くなく,非常にバランスのいい演奏集で,かなり楽しめると言ってよい。そこで大きな役割を果たしているのは,私にとってはSimon Phillipsということは間違いない。

リーダーである上原はさすがにピアノをうまく操っていて,やはりこの人はうまいと思わせるのだが,その一方で,シンセサイザーの音色があまりにしょぼく,私ならばピアノ1本で勝負させたかったところである。この人のピアノなら,このリズムにも負けない強力さを持つはずなので,敢えてシンセサイザーを使う意義が感じられないのだ。その点はどうしても惜しい。しかし,"Haze"のようなクラシカルと言ってもよい美しいバラード表現を展開しているのが収穫でもあり,全面的に肯定はできなくとも,決して悪くはない演奏集というところ。ということで星★★★★ぐらいってところにしておこう。

Recorded between November 9-11, 2010

Personnel: 上原ひろみ(p, synth), Anthony Jackson(b), Simon Phillips(ds)

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コメント

今までも彼女のアルバム、個人的にけっこう評価が高かったのですが、今回のアルバムはそれ以上だった気がしてます。最高の上は何なんだ?と自問自答しつつ(これは少々大げさかもですが)も、何度もこのアルバムを聴いています。曲も良ければサイドの人選も良かったでした。

TBさせていただきます。

910さん,おはようございます。TBありがとうございます。

私もこのアルバム,ロックな感覚と美的な感覚がうまくブレンドしていて,結構好きでした。上原はとかく弾き倒しがちな感が強いと感じていましたが,これは悪くないです。リズムの貢献も大きいかなと思いました。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

こんばんは
やっぱり 樹里ちゃんに似てる(笑)

上原ひろみさん 気になっていて なかなか聴けないのですが 国内ア-ティストなので
今度 レンタルしてみようと思います。
もちろん旧作になってしまいますが…

manami moritaさんは ご存じですか?
好みがありそうですが 上原ひろみさんのようと評価されていました。
個性的な弾き方ですが わたしは好きでした。

マーリンさん,こんばんは。上野樹里には絶対似てません(きっぱり)。

上原ひろみはテクニックも勢いもある人ですが,マーリンさんにはChick Coreaとのデュエットあたりがいいのではないかと勝手に想像していますがどうでしょう。

Manami Moritaって初めて名前も聞きましたが,Webサイトで音源を聞いてみたところ,確かに上原のようと言われればそう聞こえないこともないですね。ただ,実力(あるいは爆発力)としては上原ひろみが上かなぁって感じがしましたが,もう少し聞いてみないとよくわからないですね。

中年音楽狂さん、こんにちはmonakaです。
このアルバムとても個性があり、上原がこれほど弾けるとは、実はちょっと力が弱いことを心配していましたが、それを払拭しました。
4月より業務が変わって落ち着きません。
TBさせていただきます。

monakaさん,こんにちは。TBありがとうございます。奇遇ながら私も4月から出向になりまして,落ち着かないのは同様です。

私もこの作品は,これまでの上原のアルバムでは好きな方かもしれません。特に本作ではバラードのセンスがいいと思いました。

音楽狂様こんばんは。TBありがとうございました。バラードのできのよさとアグレッシブさがいい塩梅に同居していて、とても聴きやすかったです。もっと手数が多いイメージだったものですから、そこは意外とさっぱりしてんのね、、と感じましたが。
上原ひろみをまともに聴くのは初めてだったかも知れませんが、めぐりあわせがよかったのか、この作品とは相性よさそうです!
TBさせていただきます。

とっつぁんさん,こんばんは。TBありがとうございます。

このアルバムが感じがいいのはバラード表現が予想以上によかったせいもあると思いますし,リズムとの相性がよかったこともありますね。他のアルバムを全部聞いたわけではありませんが,手数はこれよりは多いでしょうね(笑)。

輸入盤を待ってしまったので、かなり遅れての入手です。

テクニカルな勢いで弾き倒していた印象から、(前作くらいから)勢いだけではない部分にかなり気をつかう演奏をしてきているかな?と感じております。
この辺で、かなり自分の中での好感度が上がってきています。
まだまだ、化けそうな予感がしています。


TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さん,こんにちは。TBありがとうございました。今回のアルバムは,勢いだけではないバラード表現も感じられて,確かに成長を実感させるものだったと思います。またSimon Phillipsとやってくれないかなぁなんて思ってしまいますが(笑)。

ちなみに私のTBは不調で,何度かリトライしていますがうまく入りません。日を改めて再度試みます。

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