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2011年4月 3日 (日)

Jonathan Kreisberg:多様なスタイルを吸収していることを実証しているアルバム

Shadowless"Shadowless" Jonathan Kreisberg (New for Now Music)

今年発売されたアルバムでAri HoenigのSmalls Liveはかなり興奮させられる出来であった(記事はこちら)が,そこで非常に重要な役割を果たしていたJonathan Kreisbergの新作がようやくリリースされたので,早速聞いてみた。Hoenigのアルバムも,現在のNYCを感じさせると評した私だが,このアルバムも,やはり現代のミュージシャンによるアルバムと感じさせる部分が非常に強い作品だと言える。ある意味では,様々なスタイルを吸収しているので,どのあたりにJonathan Kreisbergの本質があるのかはややつかみづらい部分があるのは事実である。しかし,どのようなスタイルでも,非常にレベル高くこなしているところは結構凄いことなのではないかと思う。どうりでお仲間のブロガーの皆さんの注目度が高いわけである。

本作では,時にAllan Holdsworthのようにメカニカルに,時にPat Methenyのギター・シンセサイザーのような音も交えながら,スリリングに展開される音楽を聞いていれば,かなり熱くなるリスナーも多いことは想像に難くない。私自身はJonathan Kreisbergの演奏は上述のSmalls Live盤と,同じくAri Hoenigの"Bert's Playground"ぐらいしか聞いたことはないが,モダン/コンテンポラリーなギタリストの中でも相当に注目に値することは感じさせることは明らかであったし,本作でもその実力を見せたと言ってよいだろう。

彼が今後,独自のスタイルを確立することで,そのポジションは更に上がるものと思われるが,ここでの多様な音楽性は,彼がまだ発展途上にあると考えるのが妥当とは思うが,それでもここで聞かれる演奏は十分にカッコいいものである。"The Common Climb"なんて終盤は完全にロック化し,オヤジでも燃えてしまう。また,Will Vinsonの客演ぶりが素晴らしく,切れのいいアルト・フレーズを随所で聞かせているのもよい。様々な意味で,現在のNYCのジャズ・シーンが見てとれるような演奏ということで,私は相応に評価したいと思う。星★★★★。

こういう人がしょっちゅうレギュラーとしてVillageの比較的マイナーなクラブに出ているのだから,やはりNYCはジャズを聞く環境としては素晴らしいよなぁと今更ながら思ってしまった私である。また住むことはないだろうが,まめに行きたいなぁ...。

Recorded on April 26 & 27, 2010

Personnel: Jonathan Kreisberg(g), Will Vinson(as), Henry Hey(p), Matt Penman(b), Mark Ferber(ds)

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コメント

 行きの飛行機からニューオリンズの人とお隣で、街は一部を除き、ほぼ復興してるよ、と伺い、希望を持ってJFK空港へ到着。
早速、現地の日本人の仲間がお薦め、とソーホーの和食に連れて行ってくれたけど、貧乏性の私は、にぎり寿司が29ドル、かけ蕎麦が15ドル、つぼみの付いた桜の枝が活けてある和の空間は良いけれど、支払いが心配になり、お腹が時差で全然すいてないことを理由に、おしゃべりをご馳走、現地スタッフには和食を楽しんでもらい、きんぴらごぼうでお腹はいっぱいでした。
この時間を、Villageに行きたかった?と言えていたら?でも、言えないか、、言えないわ、と、、心の中だけ。
メトロポリタンに行っても、平日の午前中だったので、ガラガラ、、ピカソもモディリアー二も、ルノアールも、私だけ、、日本で列を作って見たゴッホの肖像画が、この世にまだあることを知らなかったので、誰も見ていないゴッホの肖像画を指さして、係員に、コピー?と聞いてしまったくらいです。モネの作品も、こんなに座ったまま、眺められるなんて、、何て、幸せなんでしょう。
以前来た時は、もっと人がいたのに、。
アッパーイーストサイドのお気に入りのレストランはつぶれていました。やはり、アメリカの不況は深刻。
サックスフィフスアベニューは、お客様に店員さんが一人付くスタイルのまま。ここは、健在。
アッパーウエストサイドのFairway Marketの2階のパンケーキの店は激混み、やはり、スーパーの勢いはすごい。雪混じりの雨を見ながらカリカリベーコンとパンケーキをほおばり、、やっとNYCに来た、と実感。あと、水を買うため一人で行ったデリのお惣菜コーナーや、陳列されたお菓子類を見て、ああ!NYC。
IridiumでのJeff Lorber Fusionの演奏は最高でした。仕事先の人達も誘って出かけましたが、研修生の新人が、CDを事前に買って聴いていて、ファンキーです、最高です!最高!と力こぶしで、何度も言ってくれたのがうれしい。
Jeff、Eric、ドラムのSonny Emoryは日本は大丈夫ですか?と心配して下さり、想像していた通り紳士で、素敵な方々でした。このパフォーマンスを聴けたことを、今も幸せに感じていますし、本当に生きていて良かった、嬉しい、と感じました。
被災された方々にも、この音楽を届けたい気持ちでした。きっと、それぞれの方の好きな音楽があるでしょうから、それを届けられたら、人は、元気になれる、と思いました。
 何かがきっかけで、前向きになれたりすることがあります。私は、それが音楽なんだと思いました。Villageで今日は、誰が来る、とかも考えず通い、聴いていたい気持ちのまま帰国しました。実際、10年くらい前に、少し似た経験はありますが、NYCの深夜は、ちょっと女性独りでは行けないのが残念。でも、その時も、名前は全く知らないけど、すごく切れるドラマーと、キーボードの人がいました。日本では一度も聞いたことが無い名前だった。
この街は、技術は勿論、運もある人でないと、生き残れないので、ここも、ある面、戦場、と思います。そして、911を経験している。私は、あの日の翌日、立川の街の中で、日本が、いつもと変わらない時間が流れていたことを覚えています。NYCの友人は、あの黒い煙が、マンハッタンの上の方に住んでいる我が家からも見える、と言っていました。
グランドゼロには行けなかったけど、この街は戻っている。でも、本当に良いことをしていても、淘汰されている店が多く、生き残るために切磋琢磨している街なんだ、と思います。だから、良い物に出会えるのでしょうか?
 連日、日本の原発問題がニュースで流れ、新聞でも、トップ記事なので、行く先々で、日本のニュース知ってます、お気の毒です、と言われ、あなたは放射能大丈夫なの?と聞く人までいましたが、きっぱり、大丈夫、日本は安全、心配ないです、を繰り返しました。
とにかく経済を止めないこと、日本の技術を誇りに思うこと、そしてこの国のモラル、もっと、アピールしても良いくらい、日本は素晴らしい国です。

ひまわりさん,おかえりなさい。充実したNYCライフをお過ごしになったものと思います。JLFのライブ参戦は羨ましい限りです。それはさておき。

New OrleansにしてもNYCにしても,一時的には強烈な打撃を被りましたが,きっちり復興していることを考えれば,日本もきっとそうなるだろうと思います。しかし,今回の震災は,被災地のエリアが広いため,一層の苦難も伴うものと思いますが,そこから立ち直ることで,更に日本はいい国になれるのではないかと思います。善良なる人々の心に触れる機会の方が,圧倒的に多いことも救いになります。

その一方で,原発問題に過剰に反応する外国人というのはどうなんだろうと思ってしまいます。こうした一種のパニック的な心理が,風評被害を拡大しているようで,私としてはどのように反応していいのかわかりません。もちろん,そこにはいろいろな原因があるとは思いますが,外国メディアの過剰反応(及び明らかな誤解)がその主たる要因ではないかと思います。

だからと言って,現在の福島の危機的な状況は事実ですから,それはそれとして厳然たる事実として受け止めながら,私たちがこのような状況下で何ができるのか,何をすればいいのかを考えたいと思います。おそらく,被災者の方の心の傷はそう簡単には消えないでしょうが,物理的にだけでもできるだけ早く立ち直れるよう,色々な人間が支え合うことが重要なんだろうと考えています。

>ここで聞かれる演奏は十分にカッコいいもの
と感じるくらいに(個人的には、それ以上に感じていますが)Jonathan Kreisbergの演奏はキラりと光るものを感じさせられてます。
Walter Smithもそうですが、かなり急速に実力を向上させていることを実感しています。

New OrleansもNYCも(神戸も新潟も)、きっちり復興しているのと同様に、東北太平洋沿岸もしっかり復興すると思います。
直接的支援の必要性もしかりですが、間接的な支援(経済をまわす)も必要だと思うので、外食し買い物しと、今まで以上(少なくとも同等)には貢献したいところです。

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

 何度もすみません。
本当におっしゃる通りです。
この危機を、どうしても乗り越えるしかありません。理系の友人達には、良い知恵を出して! 原発の問題だけは、人類全てで、知恵を結集するしかない、もっと才能発揮して、と言っています。
 アメリカのメディアの過剰反応の中には、韓国から取材しているレポーターもいました。こんなの、オカシイ、絶対変、と思い、イエローキャブのタクシーの運転手さんにさえ、過剰過ぎる、と言いました。
NYCで、連日報道ニュースを見ていると、食欲は最後までなく、スーパーで買い物したい気持ちにもなりませんでした。
パンケーキと、ダンキンドーナツのツナベーグルだけは、しみじみ食べましたが、物があって食べれないのと、無くて食べられないのを考えると、水が簡単に買えることさえ、後ろめたさがあり、デリの食材も目に焼き付けました。
 今、自分がしていることは、吸収して、一生覚えていよう、と思いました。
そして、全てを良いパワーの源にしよう、と思いました。
 子供の頃、祖母が戦争の話をしてくれました。祖母は旅客飛行機の音さえ嫌いで、怖い、と言っていました。疎開していた父達の子供の頃。
焼け野原だった街を復興させた日本人、私は、尊い日本人が、先人が多くみえたことを、今、知った気がします。

oza。さん,TBありがとうございました。急速に実力を伸ばすミュージシャンを見ているのって,結構楽しいものですよねぇ。次がどうなるかへの期待も高まりますし。

これからもJonathan Kreisbergには注目したいと思います。Naiveから出るAri Hoenigの新作では弾いていないようですが,次はどう出てくるんでしょうかね。楽しみです。

ひまわりさん,その通りですね。例えば,今の東京のスーパーでは極端な物不足というのは解消されつつありますが,被災地ではお住まいの手当てさえこれからという方が多数いらっしゃることを思うと,必要なこととは言え,買い物をすることすら憚られる気分になることがあるのも事実です。

しかし,oza。さんもおっしゃる通り,間接的な支援も必要であり,まずそれには風評にとらわれず,制限の出ていないものについては,どんどん被災地産のものを消費していくべきなんだろうと考えようと思います。科学には手の出しようのない私たちには,まずできることからですね。

これは、わたしも買いました。ついてます。はい。
この人、デビュー作とか、ロックギターそのものだった気がします。
って、違っていたらごめんなさい。

これも、早く聴きたい気もしますが、、、
まぁ、あれが先ですわ。。。

すずっくさん,こんばんは。デビュー作ってロックみたいだったんですか?でも本作でもAllan Holdsworth系のサウンドもありですから,U.K.みたいなプログレな感じだったんですかねぇ。

ところで,密林はECMのデリバリーが遅いですねぇ。何とかして欲しいなぁ。

皆さんより遅く聴くことになってしまいましたが、けっこう良かったでした。彼が演奏するとスムーズに流れていくような感じでも、実際はけっこうスゴいことをやっているんだなあ、と思います。変拍子の部分も解析不可能、ただ流れに任せて聴いている自分がいます。でもいいギターだし、アルバムでした。

TBさせていただきます。

910さん,こんにちは。TBありがとうございます。

本当にいろいろな技を繰り出しているって感じですよね。まぁ,記事にも書きました通り,彼がどの路線で行くのかがはっきりしたとき,もう一段のブレイクスルーがあるのだと思います。

こちらからもTBさせて頂きます。

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