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2011年4月 9日 (土)

中年音楽狂が一肌脱ぐシリーズ(第9回)

Study_in_brown"Study in Brown" Clifford Brown Max Roach Quintet(Emarcy)

「お店に並んでいそうでジャズをこれから聴いてみようかなぁという人にお薦めというのがありましたらご紹介ください。」というリクエストにお応えするという趣旨で始めたこのシリーズも9回目である。いつまで続くか分かったものではないが,まぁできるだけってことでいいのだが,今回はまたもや歴史的名盤に回帰することにした。

ジャズ・トランペットの歴史的な偉人は何人もいるが,ジャズ的なフレーズを見事なまでに吹き切るという点で,Clifford Brownを上回る人はいないのではないかと思う。もちろん,ぎりぎりまで締め上げるような痺れる感覚は,ここでの音楽からは感じられないかもしれない。しかし,スイング感と適度なスリルが絶妙にブレンドしていて,ある意味でのジャズ的な快楽に溢れていると思えるのだ。

このバンドにおいてはリーダー二人ばかりが目立ってしまうが,その他の3人だってかなりの実力者である。Richie Powellなんて,兄貴のBud Powellの一種病的な凄みはないが,このバンドの音楽にぴったりのピアノを弾いていて,兄貴がBud Powellだから目立たないってだけのことである。Harold Landだってちゃんと好演している。そうしたバンドの実力があってこそのこの演奏群だという話もあるが,それでも耳をそばだててしまうのはClifford Brownのラッパってことになってしまう。このアルバムが吹き込まれた時にはまだ24歳だったなんて誰も信じられないような成熟したフレージングを聞かせていて,これぞ天才って思ってしまう。

このアルバムの多くの曲は,メンバーによるオリジナルだが,何だかスタンダードのようにも聞こえてしまうのは演奏レベルの高さゆえって感じである。だが,このアルバムの白眉は冒頭に収められた"Cherokee"であろうとは思う。これぞモダン・ジャズって感じの演奏でありながら,決して聞きづらいものではなく,そして楽しささえ感じさせるというところが素晴らしい。これは十分な名盤だとは思うが,ちょっとアレンジがなぁ...と思える部分がないわけでもないので星★★★★☆とするが,初心者の方にも安心して勧められるものであることは間違いない。

それにしても,私がこのブログで,Clifford Brownを取り上げるのは今回が初めてってのもちょっと意外だったが,確かに最近はあまり聞いていなかったので,今回,この記事を書くために聞きなおすことができて,それはそれで意義があったと思う。まさに温故知新である。

Recorded between February 23-25, 1955

Personnel: Clifford Brown(tp), Harold Land(ts), Richie Powell(p), George Morrow(b), Max Roach(ds)

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ジャズ(2011年の記事)」カテゴリの記事

コメント

ブラウニーだ。こういうアルバムって、LPなんだよねぇ。
って、探してるうちに、With Stringsになってしまった。
こっちのが、春の雨の土曜日にはあう気がしちゃいましたので。ローラって、好きなんですよ。ジェニーの肖像も。。
B面までかけなくちゃねぇ。

おかげさまで、なんだかコーヒーが美味しいです。ありがと。

すずっくさん,こんにちは。実はWith Stringsでもよかったんですが,ParkerもWyntonもWith Stringsをこのシリーズで取り上げちゃったので,さすがに3枚は...ってこともありまして...。

「こういうアルバムって、LPなんだよねぇ。」というのはまさにおっしゃる通りです。私がこのアルバムを久しく聞いていなかったのも,LPを実家に置きっ放しにしていたからなんですが,父の遺品のCDの中にこれがあったので,以前持ち帰ったものを本当に久しぶりに聞きました。

本当は私もLPでって言いたいところなんですが,収納場所が足りないので,LPは本当に限られたものしか我が家にはないんですよねぇ。もはやLPに囲まれて生きるというのは,夢のまた夢です。CDすら置けなくなっていますから,ダウンロードに移行していくのかなぁなんて思っていますし,以前ほど抵抗はなくなりました。

ボクもLPで..

これは最初の頃にガイドブックをみて買ってLPなので懐かしい。あのドコドコのスタートがちょっと野暮ったいのだけど,そのあとのトランペットのソロで空を切り裂く感じが鋭くて..

ボク的には,クリフォード・ブラウンが聴きたいときは,なんとなくアートブレイキーのバードランドを聴いてしまいます。やはりBNのほうが、音的には楽なので。

所謂名盤めいたものは殆どブログに書いてないので、ウームいいなあ、と読んでおりました。

kenさん,こんにちは。「あのドコドコのスタートがちょっと野暮ったい」っておっしゃる通りですねぇ。皆さん,そう感じますよねぇ。

もちろん,Birdlandでもよかったんですが,何となくこっちにしてしまいました(iPodに入れてあったからというのが事実ですが...)。まぁ,Clifford BrownはどんなシチュエーションでもClifford Brownですけどね。私の場合はすずっくさん同様"With Strings"に走るってことが実は多いかなぁと思います。

こんにちは
9回目ですね。続けてくださってありがとうございます。

プレイヤ-ないから わたしはCDです♪

コメントからも情報を得られましたが クリフォ-ド・ブラウン 2枚も お薦めが…

オリジナルが多いほうが聴きやすいかな。
また 探しに出掛けてみます。
そういえば、CDが増えてきて みなさん どんなふうに収納していらっしゃるのかなぁ…
音狂さんは どうされていますか?

恥ずかしながら わたしは 最近、引き出しタイプの洋服ボックスに並べてしまっています。とりあえず…

マーリンさん,こんにちは。

私は保有枚数が多過ぎるので,CDソフトケースに入れ替えています。最近はデジパックが増えているのが悩ましいですが,普通のプラケースのものは1/3の薄さまで圧縮できるんで。収納効率3倍ですね。

それをスライド書棚に目いっぱい詰め込んでいますが,それも溢れています。もう限界です(苦笑)。

以前,プラケースをソフトケースに入れ替える作業をしているとき,こんなCDも持っていたのか~なんて感慨にふけったのも懐かしいです。

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