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2011年3月 7日 (月)

Joachim Kuhn:暑苦しいぐらいだが,これは燃えるねぇ。

Joachim_kuhnnightline_new_york"Nightline New York" Joachim Kuhn(Sandra)

以前から気にはなっていたものの,購入するところまではいかなかったままになっていたものを,中古盤屋で見つけるとつい買ってしまって散財するというのはよくあるパターンである。このアルバムもそんなものの典型的な一枚。

私はJoachim Kuhnのアルバムはそれなりに保有しているが,基本的にはソロかJenny Clark~Humairとのトリオが中心となっており,ホーン入りというのはないはずだ。しかし,ここでワン・ホーンを担うのがMichael Brecker(2曲でBob Mintzerが加わる)であるがゆえに注目が集まるわけである。Kuhnは結構ハイブラウなピアノであるから,それにBreckerがどう対峙するかという点が気になるリスナーが多いはずである。

結果からすれば,Kuhnも暑苦しいが,Breckerが輪を掛けて暑苦しく,Billy Hartも叩きまくりで,思わず熱くなってしまうような丁々発止のやり取りの連発である。とにかく「やかましい」と言っても過言ではないようなスリリングな展開である。Kuhnの硬質なピアノにBreckerのテナーがフィットして,例えて言えば,アコースティックな「ヘビー・メタル・ビーバップ」てな感じがしないわけでもない。通常であれば私の苦手なEddie Gomezのベース音が気になりそうなものだが,Kuhn~Breckerに気を取られて,あまり意識することもないというのも不思議なものである。いずれにしても,このBreckerの目立ち方,誰のリーダー作かわからんと言われても仕方がないぐらいの吹きっぷりである。

後半の2曲には,Bob Mintzerも加わった2管となって,更に暑苦しさが増すという感じもするが,私は敢えてMintzerを加えないで,Brecker一本で行った方がよかったように思う。まぁ,これって私がBob Mintzerの魅力を理解できずにいるためだからってことが一番の原因だが,私には2管にする必然性が感じられないのである。もちろん,両者の音色やフレージングの違いが感じられることは面白いと感じる向きもあろうが,私には過剰演出のように思えるのだ。だって,誰がどう聞いたってBreckerの圧勝である(まぁちょっと手癖出過ぎって気がしないでもないが...)。

いずれにしても,本作はMichael Breckerが,80年代初頭に単なるフュージョン・サックスでないことを高らかに宣言したアルバムの一枚として,Breckerファンは必聴のアルバムと言ってよい。ここではBreckerのことばかり書いているが,結局そういうアルバムだと言ってもよい。もちろん,全曲オリジナルを提供したKuhnはKuhnでいいのだが,Breckerの強烈さが勝ってしまったかなぁというところである。でもKuhnも相当暑苦しいので念のため。それにしても,最後の"Rubber Boots"のフェイド・アウトのような終わり方は唐突感大き過ぎである。もったいないので,半星減点して星★★★★。

Recorded in April, 1981

Personnel: Joahim Kuhn(p), Michael Brecker(ts), Bob Mintzer(ts), Eddie Gomez(b), Billy Hart(ds), Mark Nauseef(perc)

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コメント

これは異常に暑苦しいですよね。そもそもキューンが暑苦しいし、ビリーハートが輪をかけて暑苦しい。で、ブレッカーがヤケ(笑)。この時期のブレッカーでこんないい加減なセッションというのも珍しいですが、そこがオッカケにとってはたまらんということですな。

これの姉妹盤で、Survivorというのも比較的最近出てますが、それがまた輪をかけて暑苦しいという代物です。おそらく同じセッションなのでしょうがないですが。世界一暑苦しいミスティ(ブレッカー吹きまくり)とかチェロキーとかあまり考えない若き日のブレッカーが微笑ましくもたまりません。そのうち(笑)。

こやぎさん,こんばんは。ブツはすみませんでした(謎)。

やっぱり暑苦しいというのは共通認識ですねぇ。"Survivor"の"Misty"は全然"Misty"に聞こえませんがな(笑)。ほんまに暑苦しいわ。それにしてもこのときのBilly Hartには何が起こったんですかねぇ。取り憑かれたような叩きっぷり...。

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