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2015年おすすめ作

2015年おすすめ作(本)

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2011年3月31日 (木)

またも…

今日も記事を真面目に書けません。まぁ、事情ありなので…。さすが年度末(開き直り)。

2011年3月30日 (水)

音楽の持つ力:ダウンロード時代のベネフィット・アルバム

11032701"Songs for Japan" Various Artists

今回の震災を受けて,海外ミュージシャンたちによるベネフィット・アルバム"Songs for Japan"が逸早くiTunesでリリースされ,多くの国でチャート1位を独走しているようである。何とも素晴らしいことだと思うが,38曲というボリュームも凄いが,大物,中堅含めて,よくぞと思えるぐらいのコンピレーションである。

このアルバム,iTunesでダウンロードするとわかるが,CD2枚組でもリリースされることを前提に制作されているようであるが,CDのプレスを待っているぐらいなら,ダウンロードで十分という気もするし,とにかく迅速な対応が図れるという点では,ダウンロードの特性を活かしたものと言えるのではないだろうか。いずれにしても,こうした善意に満ちた行動に対して我々は感謝すべきであるし,全額寄付されるのであれば,¥1,500なんて安いものである。しかもそれに対する対価として音楽を楽しめるのである。

まさにこれこそ新しいベネフィットの手法として,一人でも多くの人にダウンロードしてもらいたいと感じるのは私だけではないと思う。音源が稀少でないからどうのこうのという批判は全く的外れである。これらの38曲を全部聞いたことがある人間なんて少ないはずであるし,そして音楽の持つ新たな魅力に気づけるのであれば,それだけでも十分価値があると私は思う。そして,被災地の復興や被災者の支援に売り上げが回されるとともに,多くの人に勇気を与えるであろうこうした取り組みは評価してもし過ぎることはない。

いずれにしても,参加した全てのミュージシャンに謝意を表したい。

2011年3月29日 (火)

音楽の持つ力、と書くつもりが…

チャリティー・アルバム、"Songs for Japan"について書こうと思っていて力尽きた私(単に正体不明に陥っただけだが…)。また、今夜、ちゃんと書こう。皆さん、ごめんなさい。

2011年3月28日 (月)

出張中に見た映画(11/03編):その5

Photo 「相棒 -劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜」

監督:和泉聖司

出演:水谷豊,及川光博,岸部一徳,国村隼,名高達郎,小沢征悦,小西真奈美,葛山信吾,宇津井健

熱帯弾丸出張の最後に見たのがこの映画である。私はTVドラマを見ないので,この「相棒」についてもテレビでは見たことはない。よって思い入れもないから,これは完全に時間つぶしで見たものである。

この映画を見ていて思うのは,敢えて劇場版なんて作らなくても,2時間スペシャルでいいのではないのかということである。タイトルからして2時間ドラマみたいだし。もちろん,TVとは掛けている予算が違うかもしれないが,本質的にアクション重視とか,ドンパチが連続するような作品ではないのだから,劇場版を作るまでもないように思えるのだがどうだろう。これはファンの方々からすれば,そんなことはないということになろうが,スピンオフの「米沢守の事件簿」(実はこれも機内エンタテインメントで昨年見たが,記事にはしなかった)も敢えて映画館で見る必要があるのかなぁなんて思ってしまった。

まぁこのドラマのファンが多いというのはわからないでもないので,目くじらをたてるほどではないが,この映画を見ていて何よりも笑ってしまったのは小西真奈美の大根役者ぶりである。役者というにはちょいとレベルが低過ぎると言いたくなるような平板なセリフ回しである。ほかの役者は達者とは言わずとも,まぁある程度の演技はできるのに比べて,その落差が極端に目立っていたと言うべきだろう。

しかし,この映画の最大の弱点は筋書きが見え見えってところだろう。誰が悪役かはすぐわかってしまうのが,何ともシナリオが粗雑。まぁ時間をつぶすにはちょうどよかったが,入場料を払ってまで見に行きたいとは絶対思わない映画である。星★★☆。

2011年3月27日 (日)

出張中に見た映画(11/03編):その4

Unstoppable_3 「アンストッパブル("Unstoppable")」 (米,'10,FOX)

監督:Tony Scott

出演:Denzel Washington,Chris Pine,Rosario Dawson,Ethan Suplee,Kevin Dunn

このシリーズも出張復路に突入である。往路3本,復路2本で,計5本見たうちの4本目である。

私はTony Scottという監督をあまり評価していないということはこのブログでも書いてきた。よって,Denzel Washingtonのような役者がなぜTony Scottと組むのかよくわからない部分もある。その一方,Denzel Washingtonの出演作のチョイスにもかなり節操のない部分があるため,この人も評価していいのか悪いのか,だんだんよくわからなくなってきた。

それはさておきであるが,この映画は制御不能に陥った暴走機関車をどう止めるかという,まぁありがちな設定であるが,このコンビの前作が「サブウェイ123 激突」(以前,この映画も機内で見た。記事はこちら)だったから,また列車ものかい?と思ってしまったが,まぁ性格的にはちょっと違うからまぁいいかとは言え,ちょっと微妙な感覚もあったのは事実である。

だが,まぁありがちなプロットではあるが,普通に撮ればそれなりの映画には仕上がるだろうと思わせるものであることは事実としても,この映画はそこそこ楽しめるものだった。ケチをつけようと思えば,いくらでもケチはつけられるが,まぁこの手の映画にどうこう言うのも野暮ってものである。それでもWashingtonの娘役2人がバイトしているのが「フーターズ」ってのはどうなのよと思うが。いずれにしても,この映画は派手派手しいキャストを使っていなかったこともよかったように思えるし,サスペンスの盛り上げ方もまぁまぁってことで星★★★☆。

ところで,Chris Pineってどこかで見たことあるなぁと思ったら,「スター・トレック」リメイク版でカーク船長を演じていたのだった。すっかり忘れていたが(爆)。

2011年3月26日 (土)

出張中に見た映画(11/3編):その3

Photo_2 「ソーシャル・ネットワーク("The Social Network")」('10,米,Columbia)

監督:David Fincher

出演:Jesse Eisenberg,Andrew Garfield,Armie Hammer,Josh Pense,Justin Timberlake,Malese Jow

この映画も非常に評判がよかったので見に行こうと思いつつ,引っ掛かっていたのが監督のDavid Fincherである。彼はもともとミュージック・ビデオ出身だったと思うが,映画界へのデビューが「エイリアン3」と記憶している。この「エイリアン3」がエイリアンの視点でのカメラ・ワークが話題になったはずだが,そればかりが目について,全然面白いと思えなかったというのが正直なところである。それで,私はこのDavid Fincherという人に対して,非常によからざる印象を受けてしまったのがその大きな要因である。その後の映画はそこそこ評価されたはずだが,私としては第一印象が悪過ぎたのである。

しかし,この映画は「英国王のスピーチ」とオスカーを競っただけあって,かなり良く出来ていて,私にとっては想像以上であった。ある意味ではうれしい驚きである。

みなさんご承知の通り,この映画はFacebookの創始者であるMark Zuckerbergを主人公にした映画であるが,これが彼の実態をどの程度反映しているかはわからないとしても,相当のオタクに見える。それが共同創始者だ,アイディア提供者だと訴訟沙汰になっていく背景と訴訟の模様を二元的に描いたもので,これははっきり言ってシナリオが非常によく書けていることがこの映画の勝因と言ってもよいだろう。脚本のAaron Sorkinの手腕が光るというのが私の正直な感想である。

これだけよく書けたシナリオである。人物の造形も明確で,本当に厭味な人間がたくさん出てくるのが笑える。名門ハーバードと言えども,裏ではひどいものだというのをここまで描いてしまってよいものかと思えるが,フィクションはフィクションという割り切りも必要だろう。ここまである意味,ネガティブな感情移入をさせることが素晴らしいのである。オスカーで最優秀脚色賞を取ったことは当然と言ってもよい。

アメリカの起業家の世界ってのはこんなものかなぁなんてことを思いつつ見ていたわけだが,それにしてもこれは派手なアクションも,ギミックもないのに大変面白い映画だったと評価したい。Mark Zuckerberg本人がこの映画をどう思っているのかを知りたくなるのはきっと私だけではあるまい。「英国王のスピーチ」のような感動は呼び起こさないところが,オスカー・レースの結果を分けた気がしないでもないが,映画としては勝るとも劣らない快作である。星★★★★★。どっちが好きかは完全に個人の趣味の問題だろうなぁ。

2011年3月25日 (金)

中年音楽狂 in 広州

こんな時期にもかかわらず,年度末にもかかわらず,またも海外出張である。今回も日本の被災地に思いを馳せながらの出張ではあるが,今回も前回の出張同様,成田空港で結構大きな地震に遭遇して,本当に大丈夫なのかと思いながら出掛けてきたというのが正直なところである。

それでもって,今回は初めての広州である。中国も南部になると,結構気温が高く過ごしやすい。それでも,本日は同地の平均気温よりはかなり低いらしく,肌寒いと言えばそういう感じにも思える。いずれにしても広州と言えば,広東である。広東と言えば「食は広東にあり」と言われるぐらいであるから,私としては辛い出張中の楽しみははっきり言って食だけだと言っても過言ではない。

Photo 到着して,私ははっきり言ってバテバテで,深い午睡に沈んでいたのだが,現地の駐在員からお誘いを頂き,食事をしに出掛けた。これまでも中国出張ではかなりおいしいものをいただいたと思うが,今回頂いた料理でびっくりしたのが海老である。このような食感の海老は食したことがない。柔らかい中にもプリプリ感を維持した火の通し具合はまさに完璧。それがココナッツ・カレー風味と相俟って,最高の味を生み出しているではないか。これは海老の鮮度がものを言っているのはもちろんだろうが,本当に信じられないような食感であった。この写真は今イチだが,まじでうまかったのだ。

広州にはあと一泊してすぐ帰国だが,明日は何を食するかという期待値が高まる夜であった。被災地の皆さんのことを考えると,このような記事をアップすることは不謹慎かもしれないが,必ずや被災地の皆さんにも近い将来,こうした地産地消の生活が取り戻され,素晴らしい海産物を楽しめる日が来るということを祈りたいと思う。

2011年3月24日 (木)

加賀恭一郎シリーズの新作は...

Photo 「麒麟の翼」 東野圭吾(講談社)

おなじみ,加賀恭一郎シリーズの新作である。私は前作「新参者」を結構高く評価したが(記事はこちら),今回は前作の連作的なかたちと異なり,完全な書き下ろしである。今年,あと2作の新作出版を抱える東野としても,相当の早書きをしたのではないかと想像されるが,ストーリーとしては正直言ってあまり驚きがない。

伏線をちゃんと張っていて,全ての辻褄は合っているので,いい加減さというのは微塵も感じられないが,それでも「新参者」のストーリーテリングが見事だったのに比べると,かなり見劣りがする出来と言わざるをえないだろう。

もちろん,加賀恭一郎という主人公の魅力は今回も不変であるが,今回のプロットについては,少々安っぽい2時間ドラマのようにさえ感じさせるところが決定的な難点である。映像にすれば,それなりのものに仕上がるだろうが,小説として読んでいると,「ほんまかいな」,あるいは「ありえへん」という突っ込みを入れたくなるようなものである。もちろん,冒頭から一気に読ませる東野の構成力,筆力については疑いもないが,これはシナリオの出来があまりよろしくない映画を見るようなものだと言っては言い過ぎか。特に登場人物の交錯し具合が唐突な感覚が強いのである。更に,人物の造形がいかにもありがちという感じで,面白みに欠ける。

東野も阿部寛主演によるドラマ化を想定しての作品として書いたのではないかとうがった見方もしたくなるが,純粋ミステリーに仕立てたいのか,人情ものに仕立てたいのか何ともよくわからないというのが正直なところである。

しかしながら,面白く読ませてもらったので,そこは評価して星★★★としておこう。私が「新参者」を読み終えた後,私の母がその本が欲しいと言ったのでそれを譲ったら,「新参者」は大層面白かったと言っていたが,彼女がこの本を読んだら,何と言うだろうか。彼女は小説について熱心な読み手とは言えないが,その反応には非常に興味あるところである。今度,何かのついでに送ることにしよう。

2011年3月23日 (水)

愚かなのは政治家だけではなかった。

Photo 私はまたも呆れてものが言えなくなった。巨人の滝鼻とかいうオーナーが「開幕は政府が決めることですか? 節電してくれというのは政府が言うことだろうが、開幕を何日にしろというのはお上が決めることか。日程はわれわれが決めること」とのたもうたそうである。

この男,何様のつもりか。関東一円はただでさえ計画停電で,多くの人が不便を被りながらも,被災地のことを考えながら耐えているというのに,この傲慢さはどこから生じるのか?ドーム球場でゲームを開催することがどれだけの電力を消費するのかわかった上での発言だとすれば,この男のボスの傲慢新聞社主と同じメンタリティである。何よりも商売の方が大事なようで,正常な判断力も持ちえなくなった金の亡者である。

野球界,特にセントラル・リーグの方針については,様々な批判が生じていることを無視して,このような発言をする男がオーナーをやっている球団に未来はない。(過去の)人気にあぐらをかき,何を言っても通用すると思っているらしいこの男,見るからに悪人って感じで,この面構えを見るだけでも虫唾が走る。これではこの男のせいで批判を浴びるであろう球団の選手,スタッフがかわいそうだと言わざるをえず,ある意味彼らには同情を禁じ得ない。

更に,開幕延期をいち早く決定したパシフィック・リーグに対しては「パが先行していろいろなことを決めているようですが、そうはいかないと思います。交流戦の日程もどうなるかわからない。交流戦はもういらない、と(パが)言うならば、それはそれなりの考え方があるだろう」と、交流戦中止の可能性をほのめかしながら、パ・リーグを牽制したとのことである。こういうのを恫喝的態度と言わないのか。そもそもいまやセ・リーグとパ・リーグのポピュラリティには大きな差異はないということも踏まえず,更には巨人戦の中継が視聴率をもう稼げる存在でないことも全く踏まえない今回の発言はまさに妄言である。そもそも交流戦なんて必須のものではなかろうが。縮退開催だってこの緊急事態においてはオプションだということは,子供だってわかりそうなものだ。

こんな愚か者がまだいたことにがっくりきつつ,こいつにも"Asshole"という呼び名が最適だろうと思ってしまった。情けない。本当に情けない。

絶対注目要のアルバム情報

Revelatorpo_645x 私はこのブログでもDerek Trucksのアルバムを結構取り上げてきたが,その理由は私の中では極めて注目度の高いギタリストであるからにほかならない。そんな彼の奥方であるSusan Tedeschiがアルバム"Back to the River"をリリースした際に,私は次のように書いた。

次はヴォーカル彼女,リード・ギターDerek Trucksの夫唱婦随アルバムの制作を期待したい(離婚しなければきっと作るだろう)。」(全体の記事はこちら

そんな予想が当たり,彼らが"Tedeschi Trucks Band"としてのアルバム"Revelator"を6月にリリースすることになった。既に昨年のフジ・ロック・フェスティバルで彼らはバンドとしての演奏を披露していたわけだが,こうして夫唱婦随,正確に言うと
「婦随」バンドとしてアルバムを出すというのは実にめでたい。私のような中年かつ家庭持ちの人間がフジ・ロックのようなイベントに行くことは事実上無理であるから,昨年は悔しい思いをしたわけ(Roxy Musicも見たかった...)だが,これは大変結構な話である。アルバムから1曲,"Bound for Glory"をメルマガ登録者はダウンロードできるので,早速聞いてみたが,これがよい。Susanのヴォーカルがやや平板には聞こえるが,Derekのスライドはいつも通り切れ味最高である。ギターに関しては私の期待値をガンガン上げてくれる音が出てきている。

こうなったら,6月になるのをひたすら待つか,あるいはプレ・オーダーしてmp3音源をいち早く手に入れるかのどちらかの選択を迫られそうである。しかしなぁ,早く聞きたいのは山々だが,郵送コストを考えると日本で輸入盤を待つ方が絶対安いので,この辺が悩ましいところである。
それともTシャツでも一緒に頼むかなぁ...(しょうもない悩み)。

2011年3月22日 (火)

出張中に見た映画(11/03編):その2

3 「ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島("The Chronicle of Narnia: The Voyage of the Dawn Treader")」(’10,米/英,FOX)

監督:Michael Apted

出演:Georgie Henley,Skandar Keynes,Ben Barnes,Will Poulter,Liam Neeson(声の出演),Simon Pegg(声の出演)

出張中に見た映画の2本目は「ナルニア国物語」シリーズの第3弾である。私がこういうファンタジー映画を見ることには違和感を覚える方も多数いらっしゃるのではないかと思うが,まぁ,前作,前々作も見ているので,こうなったら途中でやめるわけにはいかないので,仕方がないのである。それはさておき,本作も娘を連れて見に行こうとは思っていながら,なかなかタイミングが掴めず行けなかったというのが正直なところである。

本作は劇場では3D版も公開されているが,私は機内エンタテインメントなので,当然2Dである。しかも,機内の小さな画面ではこのファンタジー映画を楽しむ条件としては決していいものではないということが前提であるが,それでもちゃんと映画の筋は追えるからまぁよかろう。

この映画を見ていて,決定的に厳しいなぁと思われたのが,無理にシナリオを構成しようとした点である。私は原作を読んでいないから何とも言えないが,ストーリー展開に唐突感があるのである。これは昨年の稀にみる愚作「エアベンダー」と近い部分があるが,113分という尺はよいものの,物語そのものを納得性のあるものにするにはもう少し上映時間が必要だったのではないだろうか。もちろん,「ロード・オブ・ザ・リング」のように長尺にしろとは言わないが,消えた7人の貴族を探し出す行程がかなり安易に見られるのがよろしくない。

結局のところ,この第3作は子供が見ても楽しめるという要素をより重視したように感じられて,大人が見てもいけているファンタジーという感覚が乏しくなったと私には思える。もちろん,悪いとは思わないが,私としてはシリーズ中最も楽しめなかった一作である。ディズニーが配給から降りて制作が危ぶまれたこともあり,ファン待望の一作だったかもしれないが,大したファンでない私のような人間には,もう少しシナリオをもんで欲しいと思わせる作品である。星★★☆。

その中で,救いはWill Poulterの前半でのにくたらしさ。次の作品では彼の演じるユースチスの出番があるのだろうが,どういう展開が待っているのかと思うと,また文句を並べながらも見に行ってしまうのかなぁ(笑)。

2011年3月21日 (月)

許されない愚かな政治家の発言

今回の地震に関して,「大阪にとって天の恵みというと言葉が悪いが、本当にこの地震が起こってよかった」と発言したのは大阪府議会議長を務める長田義明(自民)とかいうろくでなしである。世の中には言っていいことと悪いことがあることの判断もつかず,単に大阪府庁舎移転問題で橋下知事ともめていることに関して,自らの言い分を正当化するために,このような表現を使う男が府議会議長というのはどういうことか。こうなると単純に頭が悪いとしか言いようがないが,厚顔無恥なこのような政治家は確実にこの国を破滅させる。被災者の皆さんが,辛い思いをされながらも,前向きにやっていかなければならないという発言をされている一方で,国民を暗澹たる気分に引き戻すことが政治家のやることなのか?あぁ,本当に情けない。呆れてものも言えない。

政治家たるもの,自身の発言には責任を持ってもらいたい。先日暴言を吐いた石原慎太郎や,この男は撤回すれば許されると思っているかもしれないが,発言したという事実は絶対に消えないということを覚えておくべきである。「アホ」という言葉には関西ではシンパシーさえ含まれると私は思っているが,この長田某は「アホ」というより,単なる「愚か者:Idiot」あるいは"Asshole"だと言っておこう。

出張中に見た映画(11/03編)

Black_swan 「ブラック・スワン("Black Swan")」(’10,米,FOX)

監督:Darren Aronofsky

出演:Natalie Portman,Mila Kunis,Vincent Cassel,Barbara Hershey,Winona Ryder

もうそろそろ通常モードに戻ろうということで,先日の出張中に見た映画について書いてみたい。自粛していたTwitter連携も本日から復活させてしまおう。

先日の弾丸出張中の往路では3本映画を見た。どれも見たいと思っていた映画ばかりだったので,非常にこれはラッキーだった。その1本目が5月公開予定のこの映画である。この映画ではNatalie Portmanが見事にオスカーを受賞したわけだが,それも当然と言うべき激演である。

この映画を一言で言うならば,バレエの世界を舞台にした心理スリラーなのだが,これが実はよくわからない部分もある。ある意味では,狂気に取り憑かれていく女性ということになるが,この狂気という部分を見て思い出したのがFrançois Truffaut監督の「アデルの恋の物語」におけるIsabelle Adjaniによるタイトル・ロールである。この映画が描いているのは,こうした狂気,あるいは心理の深い部分なので,見ていて心地よいものでは決してない。何が彼女をここまで駆り立てるのかということも,私のような凡人にはついていけない部分もあるから,映画としての評価は難しい。

しかし,そうしたことは抜きにして,ここでのNatalie Portmanはまじで怖い。ホワイト・スワンを演じる可憐なNatlalie Portmanと,ブラック・スワン化したときのNatalie Portmanは全くの別人格のように演じている。しかも,ダンス・シーンもかなり自分で演じているようであるが,もともとバレエを習っていたのかはわからないが,これまた見事なものである。こうしたところも評価されてのオスカーであったと思うが,これなら文句を言う人はいまいという演技である。こんな演技をしてしまうと次はどうするのかと思わず余計なお世話をしたくなってしまった私である。それにしても,ポスターを見るだけでも怖い。

それにしても,この映画には懐かしやBarbara Hersheyや,万引き事件でキャリアに傷をつけてしまったWinona Ryderが出演しているが,彼女たちも相当怖い演技っぷりであり,世の中の男性の女性恐怖症を増幅させるような映画だと言いたくなってしまった。

いずれにしても,この映画はよく出来た心理スリラーではあるが,また見たいと思いたくなる映画ではない。出演者,演出,脚本は評価するが,私の好みではないということで,ちょっと点も辛くなり,星★★★☆。

2011年3月20日 (日)

「ヒア アフター」の上映中止に思う。

今回の震災を受けて,Clint Eastwood監督の新作「ヒア アフター」が上映中止になってしまったそうである。

この映画は冒頭に津波のシーンが出てくるため,今の日本の人々の心情にはそぐわないという判断だろう。確かに現実の津波の映像を見てしまったり,それにより多くの方が亡くなったという現実からすれば,それは妥当な判断だろう。私は既にこのブログにもこの映画についての記事をアップしているが,今だったら,あの津波のシーンは見るに忍びないと感じたかもしれないと思っている。しかしながら,非常に後味のいい映画だっただけに上映中止は残念ではあるが,そのうちDVDで発売されるだろう。

尚,米国で発売されたこの映画のDVD/Blur-rayの収益金の一部が日本赤十字に寄付されるとのことである。日本では上映中止によりビジネス的な影響を受けながら,こうした判断を下したWarner Brothersには頭が下がる思いである。こんな時期に,電力消費の問題への配慮もせずに,野球のナイター開催に固執するどこかの国の強欲な新聞社主にして球団オーナーには爪の垢でも煎じて飲んでもらいたいもんだ。

2011年3月19日 (土)

ようやくコメントを返させて頂きました。

Keep_calm 未曾有の大被害をもたらしたあの地震から一週間。被害は拡大する一方であり,日本だけでなく,世界中を悲しみが覆ってしまった一週間だと言ってよい。そこに輪を掛けるように起こった原発の事故である。そんな中で,一部買いだめをするような輩も出てきてはいるものの,この日本人の冷静さや節度というのは,この先,必ずや日本に対する評価を高めるに違いない。

この一週間,私は皆さんに対するコメント・バックをすることを控えてきた(というよりできなかったという方が正確)であるが,今回,ようやく皆さんにコメントをお返しすることができた。皆さん,遅くなって誠に申し訳ありませんでした。

Courage そんな中でニュースを見ていて,木村太郎が英国において第二次世界大戦開戦に当たって作られた"Keep Calm and Carry On"というポスターを見せていたが,まさしくこれは今の日本に適したフレーズだと思った。このポスターに書かれている王冠は映画「英国王のスピーチ」の主人公,ジョージ6世のものである。あの映画の背景を思い出しながら,私はこのポスターを見ていて,思わずじ~んとしてしまったのである。皆さんともこうした思いをシェアさせて頂きたいので,ここにもそのポスターを掲示することとしたい。尚,このポスターのシリーズに謳われた"Your Courage, Your Cheerfulness, Your Resolution Will Bring Us Victory"というフレーズも,この"Victory"を現在の日本が直面する様々な苦難に対する「勝利」だと解釈すれば,これも今の日本にぴったりだと思えてしまった。

前向きであることは,必ずや今の日本にも活力をもたらすと信じよう。

2011年3月18日 (金)

人が消えた新宿...

これは比喩ではない。本当に人がいなくなってしまったのである。

地震による電力供給に不安が生じたことにより,日本政府,経済産業省は東京の中心部にあるオフィス・ビルに一層の節電を夕方に求めた。それも「予測不能な大規模停電の可能性」という脅し文句付きである。私たちもそれにより,強制的にオフィスからの退去を命じられたのだが,打合せがまだ終わっていなかったため,打合せ相手と私の双方が帰宅しやすい新宿界隈で打合せを続けようということになった。

本来はスタバあたりで打合せをすればよかったのだが,地下鉄の駅から地上に出た私の前にあったのが居酒屋の看板であった。こんなときだから,スタバを探すより居酒屋の方が手っとり早い,かつ空いていると判断し(ほとんど即断であった),打合せを行った。しかし,店内でワンセグのニュースを見る限り,電車の縮退運転はまだまだ続きそうだということで,まぁゆっくり飲むかって話になってしまった私たち(主導したのは当然のことながら私...)である。

いずれにしても想定以上に店に長居してしまった私たちであるが,表に出て驚いてしまった。午後10時前と言えば新宿ではまだまだ宵の口のはずであるが,靖国通りにも,新宿駅にも人影が見事なまでにない。本当にいない。しかも帰りの電車では通勤ラッシュ並の混雑を覚悟したが,楽勝で座れてしまったというのはまさに驚きであった。ありえないことが起こったのである。

もちろん,多くの人が政府見解に基づいて,粛々と帰宅したためだというのはわかるのだが,結局大規模停電は発生しなかったし,私は人々が意図的にそのように仕向けられたようにも思えたのは事実である。しかし,あれほど人のいない新宿駅というのは私としては始発直後しか経験がなく,まさに驚愕であったというのが正直なところである。私たちは仕事を理由に不良的な生活をしてしまったが,多くの善良な人々はちゃんと帰宅したのだということに改めて感心した私である。

私たちも夕刻に帰宅していれば,殺人的な混みようの電車に乗らなければならなかったはずである。そんな状況にも耐えながら,節電に協力的な姿勢を示す日本人の姿には私は感動せざるをえない。このブログでは恥知らずな政治家たちを批判してきたが,一般の人々の良心はまさに世界に誇るべきレベルである。この違いは何なんだと思いつつ,理由があったとは言え私は全くの不良であり,ほめられたものではない。大いに反省したいと思った一夜であった。

それにしても,人のいない新宿というのはある意味不自然であり,それが今回の震災の与えたインパクトの大きさを裏付けていたと言わざるを得ない。

2011年3月17日 (木)

日本に帰ってきてみたものの...

出張先から帰国した。CNNやCNBC等のメディアはかなりの時間,日本の状況についての報道に時間を割いていたが,やはりこの惨状は世界中の多くの人々にもショックを与えていることがよくわかる。そして,今や報道の中心は福島第一原発の事故の状況に移りつつある。いろいろな批判も飛び交っているが,今はその問題点を収束させることに注意を集中すべきであろう。そんな中,デマやくだらないチェーン・メールを送る輩はまさに唾棄すべき存在に過ぎない。本当に恥を知って欲しいものである。

東京では成田空港からの電車の運行は限定的,バスも神奈川方面は運休ということで,私はバスと電車を乗り継いで自宅に到着した。私の自宅は到着時,計画停電対象になっていたので,エレベーターは使わず,階段で上まで上がってきたら,息も上がってしまった。しかし,これぐらいのことなら大したことはないと考えるべきなのである。

ということで,私はすぐに日常生活に戻ることを余儀なくされるわけだが,また来週には地方と海外への出張を控えていて,どうにも具合が悪い。しかし,東京を離れることで,違う感じ方ができることもあり,いろいろなことを見つめ直すいい機会だと思うこととしたい。

先日の地震発生以来,私はこのブログにおいて音楽のことについて何も語っていないが,それは地震以来あまり音楽を聞きたいと思わなかったことにも起因している。本当にほとんど聞いていないと言っても過言ではないのである。しかし,出張の道すがらの機内では映画をずっと見ていたのだから,言っていることとやっていることの不一致も甚だしく,ほんまか?という疑念の声が上がっても仕方ない。

それでも,自分としても,いつまでも沈鬱な気分でこのブログに文章を書いていることには,前向きさに欠けるということを自覚しているので,そろそろ通常通りのトーンに戻すことも考えなければならないと思っている。世の中が暗いからこそ,それを打ち消す明るさも必要だと思うのだ。でもお笑い番組を見たいとも思えない今のような精神状態ではまだ無理かもしれないが...。できるだけ早い復活を図るべく,私も前向きにものを考えるようにしたい。

2011年3月16日 (水)

帰国後の日本はどうなっているのかわからないが,祈りを捧げ,考えよう。

私はわずか3日ばかり日本を留守にしただけだが,その間にも原発の状況は悪化する一方である。そうした中で,救出された人のニュースや,行方不明者の無事の確認等,明るい知らせがあるのが救いだが,それでも,全く喜べる状況にないことには何の変化もない。

こんなタイミングで出張せざるを得なかったのは誠に辛いというのが正直なところである。私の勤務先では今週中の原則自宅待機指示が出たが,仕事は待ってくれない場合もある。私は仕事の鬼ではないし,ワーカホリックでもないが,締切は待ってくれない。このような中で,まっとうに仕事ができるとも思わないが,何とかこうした心情を仕事にぶつけることにしよう。

それにしても,成田空港からの足も確保できている保証は何もないので,何とか家まで辿り着けることを期待しよう。被災者の人たちに比べれば,私など恵まれたものである。被災者支援の動きに少しでも協力できるようなかたちを取ることが私にとっての今の課題である。

被災者の方々に対して,安易に「頑張ろう」とは言えない状況であるが,世界中の人たちが,被災者のことを思い,祈っているという事実を胸に,私も何らかの対応を図りたいと思う。

それにしても,こういう時期に何の根拠もないデマをばらまき,くだらないつぶやきをツイッターに投稿する人間の神経は私には理解できない。日本人の冷静な対応が世界に賞賛される一方で,どうしようもない日本人も存在していることが情けない。「恥知らず」は石原慎太郎だけではないということである。自らの愚行は必ず自分に跳ね返ってくることを認識して欲しいものだ。

2011年3月15日 (火)

外地にて怒りに震える夜

私は呆れて物が言えなかった。東京都知事として1,200万都民を司どる石原慎太郎が今回の地震に関して,「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」と発言したことである。今回の地震では東京都民だって犠牲になっているにもかかわらず,よくもこんな発言をこのタイミングでできるものである。どのように付帯条件を付けようが,これは看過しがたい暴言である。人の痛みを理解できないこんな人間に政治を任せられるのか。また,これ見よがしに蓮舫をやり込めて悦に入っているようなこの男にこれ以上東京都知事を任せられるのか。

その一方で,自分の失言を恥じたのかどうか知らんが,今度は計画停電について、「自らの生活を守るだけでなく、被災地の復旧を後押しすることにつながる。傷ついた同胞を遠くから支えることになる」と話し、冷静な対応を呼びかけたのだそうだ。しかし,こんなことを言ったところで,石原の上記の妄言は取り消すことはできない。私は,石原慎太郎は昔から大嫌いだが,ほかの都民にもこの男の人間性が明らかになっただろうと言いたい。それでも石原に投票するならどうぞご勝手にである。

そもそも,今回の石原の都知事選出馬で,自らの出馬宣言を取り消した松沢成文という男も情けないこと甚だしい。政治的なイデオロギーの前に人間として信用できない。更に石原慎太郎のような男を父に持ち,かつ都知事選への出馬を最後まで説得し続けた石原伸晃,及び自民党は,今回の発言の裏書きをするのと同様だということを認識すべきである。

繰り返す。私は呆れて物が言えない。「恥知らず」という言葉をここに個人名を挙げた政治家たちにぶつけたいと思う。情けない。本当に情けない。

こんな連中にものを任せるより,自分で何かできるか考えたいとつくづく思った夜である。

2011年3月14日 (月)

外地より...

弾丸出張先である赤道直下の熱帯の国に到着した。こちらでも,私を日本人と認識する人から,今回の地震は大変だったですねとお見舞いの言葉を頂いている。今回の惨状は間違いなく世界にもショックを与えているし,こうした人たちの厚意には非常にありがたく思う。私の海外の友人や取引先からもお見舞いメールをもらえばもらうほど,そういう思いは強くなっている。

告白してしまえば,今回,私が被災地の皆さんのことに心を痛めるその原因は,自らも恐怖を感じ,自らも帰宅難民という経験をしたからではないかと思う。他人事ではありえなかったのである。私は,今回の被災をこれからも自分のこととして,一人称で捉えていかなければならないと思うのだ。そうした意味では,今回の地震によって,私の中で何かが変わった(あるいは価値観に変化が生じた)と言っても過言ではないかもしれない。

そうした思いもあり,このような状況下において,くだらないつぶやきを垂れ流すTwitterアカウントについては,そのあまりの無神経さにフォローをやめた。Twitterが被災者の数少ない情報源となっている中で,その無神経さは私の我慢の限界を越えていた。ましてや被災者がそのようなアカウントをフォローしていたらどう思っただろうかと考えるだけで腹立たしかったのである。無神経なのはそうしたTwitterユーザだけでなく(デマを流す輩,それをRTする輩は論外である),マス・メディアも同様の部分がある。被災者の神経を逆撫でにするようなインタビューは厳に慎むべきであり,やたらにセンセーショナルな報道の仕方もやめてもらいたいものである。

我々にできることは限られているかもしれないが,小さな努力や支援の積み重ねが,早期の復興につながるのであれば,多少の不便には目をつぶるべきである。輪番停電,大いに結構。家庭内でもできるだけ節電するのは当然。あとは一番効果的なのは義援金であるから,ちゃんとした機関を通じて,被災地の支援に当ててもらうようにしたいと思う。

Lady Gagaなんて,オール・ドネーションのブレスレットを即座に発売して,寄付を募っている。寄付大国の人はやることも早いが,こうした動きには敬服せざるをえない。誠にありがたいことであるが,日本の人気ミュージシャン,日本の大金持ちたちはどうなのか。そうしたことを一つ一つ考えてしまった私である。人はそれぞれだが,可能な限りの支援を提供していきたいと思うのは私だけではないはずである。

阪神淡路大震災の折には,オリックス・ブルーウェイブが「がんばろう神戸」というスローガンで多くの人に勇気を与えた。今回は東北楽天イーグルス,ベガルタ仙台,あるいはモンテディオ山形が同じ役割を担って欲しいものである。

いずれにしても,はるか赤道直下より,少しでも多くの生存者が見つかることを切に祈っている。また,今回,日本を離れる直前に大きな余震を成田空港でも感じたが,新たな被害が出ていないことを重ねて祈りたい。

2011年3月13日 (日)

こんな時に限って…

東北地方ではまだまだ復興の足掛かりさえ見えない中、東京では交通網も通常化しつつある。となると、ビジネスそのものも通常どおり進めなければならない。 ということもあり、非常にタイミングは悪いのだが、本日より2泊4日の海外への弾丸出張である。家人にも申し訳ないと思いつつ、現在、成田に向かっている。 しかし、こちらはそうだとしても、今回の被災地の皆さんはまだまだ辛い思いをされている。彼らに対してできることはないのかと自問しながら、出張先へ向かうこととしたい。今、できることから始めるために、Twitter連携は一時中止している。いつもよりマメに節電にも努めたつもりだが、帰国時に更にできることがないか機内や外地にてよく考えたいと思う。

2011年3月12日 (土)

コメント,ご連絡を頂きました皆さまへ

皆さま,ご心配ありがとうございました。私は被害らしい被害もなく(CD/DVDの山は予想通り崩壊していましたが...),何とか無事に過ごしています。朝一番で,帰宅できなかった娘を学校にピックアップしに行ったり,その後も交通の混乱も続いていたりで,正直体力的にきついです。こういう状況ですので,なかなか当ブログのコメントにてお一人ずつお返事する余裕がありません。多少落ち着きましたらお返事致しますので,暫くご猶予を頂きますようお願いします。

それにしても映像で見ても今回の津波は恐ろし過ぎました。私は揺れだけでも恐怖を感じましたが,津波に襲われた皆さんの気持ちや恐怖を考えると心が痛みます。被害に遭われた全ての皆さまのために,甚だ無力ではありますが,祈りを捧げたいと思います。

皆さん、ありがとう。

地震で電車が動かないため、家に帰れなかったので、現在、家人の実家に世話になっている。こんな時に、友人たちが心配して続々とメールを入れてくれる。持つべきものはよき友人である。 私たち家族、私の母を含めて無事なのでご安心を。そして本当にありがとう。私は幸福者です。でもまじで今日は怖かったです。

2011年3月11日 (金)

今日ばかりは…

三陸沖を震源とする地震は、東京でも激しい揺れを感じた。今回は思わず、机の下に隠れたほどだったが、強い揺れがかなりの時間続いた。私の人生で最も激しい地震だったと言える。

電車はずっとマヒしているので、今晩は会社に泊まるのを覚悟しなければならない。ということで、記事を書いている余裕はない。

いずれにしても、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

全国うまいもの列伝:熊本編

出張中のお楽しみは,地場のおいしい食材をいただくことだが,今回は火の国,熊本である。熊本と言えば,日本三大馬肉の消費地ということで,馬刺しでもいいのだが,それではあまりに芸がない。よって本日は「めかぶのしゃぶしゃぶ」である。

Photoめかぶと言えば、通常は刻んだり,スライスしたものが思い浮かぶところだが,今回のしゃぶしゃぶは全く違う。そもそも,海藻としての原型を保っためかぶを見たことがある人がどの程度いるかわからないが,私は今回初めて見た(ような気がする)。まさに海藻そのものである。そもそもめかぶがワカメの生殖細胞が集まった部位だっていうことも今まで知らなかったのだから,無知も甚だしいが...。

Photo_2そのめかぶを昆布カツオ出汁のきいた鍋で、しゃぶしゃぶの如くさっと茹でて、ポン酢にもみじおろしと青ネギを加えたもので食するという極めてシンプルな料理である。しかし、これがうまいのである。まず、しゃぶしゃぶしためかぶの色の変化を目で愛でる。翡翠のような綺麗なグリーンに変わるのを見て、おぉっとなる。そして、粘り気の出ためかぶを口に運んで、舌で愛でる。歯ごたえを残しながらも、粘りの出た食感が最高ではないか。しかもメタボ爆発の私の体にもよさそうなのが嬉しい。

これほどシンプルても美味いのは素材のよさを物語っているが、これが私が食した店では630円と懐にも優しいのである。これがかなりうまいので、ついつい焼酎の量も増えてしまった(言い訳)。世の中にはまだまだ知らないうまいものがあるということを痛感させられた一品であった。

尚,私自身もiPhoneで写真を撮影したのだが,どうもイメージがうまく伝わらないように思えるので,写真はネット上のサイトから勝手ながら拝借した。この色の違い,凄いよねぇ。ただ私の感覚では、熱を通した後の緑はもっと鮮やかで、それが伝えきれないのが残念。

2011年3月10日 (木)

なぜかいきなりJeff Beckである。

Blow_by_blow"Blow by Blow" Jeff Beck(Epic)

通勤時間中に,突然Jeff Beckが聞きたくなってしまったので,"Blow by Blow"と"Wired"を続けてプレイバックしたのだが,さて,Jeff Beckの最高作と呼ぶべきはどちらだろうと考えてしまった私である。

私が若い頃は圧倒的に"Wired"派だったのだが,久しぶりに2作を続けて聞いてみると,今の私には"Blow by Blow"の方が優れているのではないかと思えるから不思議である。"Wired"には確かにロックを感じさせる荒々しさが感じられるところも多いと思うが,私にとって決定的な曲である"Sophie"が入っていることが"Wired"好きを増幅させていたのも事実である。。確かに今でも"Sophie"は最高に好きだ。だが,"Sophie"を除けば,私も年を重ねたせいか,"Wired"のロックを感じさせる"Led Boots"や"Blue Wind"よりも,"Come Dancing"のようなファンキーな曲の方がいいのではないかと思えてしまった。また,実を言うと,私はWilbur Bascombのベース・ソロから始まって,Beck自身によるのCall & Responseが楽しめる"Head For Backstage Pass"も演奏時間は短いながらも好きだったりする(かなりの天邪鬼?)から,我ながらなかなかわけのわからんリスナーである。

一方の"Blow by Blow"の方は,メンツも固定,サウンド・プロダクションも一貫性が保たれていて,アルバムとして見れば,こちらの方が優れているように感じられた。もちろん,私は昔から"Blow by Blow"は愛聴してきたのだが,どちらか一作を取れと言われれば,確実に"Wired"だと思っていた私に生まれた変化と言ってもよい。こうした傾向は私が不惑を過ぎた頃から出てきていたかもしれないが,2作を続けて聞いて,やっぱりそうなのかなぁと思ってしまった私である。

今にして思えば,"Wired"がロックだとすれば,"Blow by Blow"はフュージョンだよなぁなんて思うが,すべからく曲も魅力的である。まぁ"Scatterbrain"に関してはJan Hammerとのライブ盤のえげつなさには一歩譲るかもしれないが,必殺の名バラード"'Cause We've Ended as Lovers"やら,これぞフュージョンみたいな"Air Blower",更には名曲"Diamond Dust"等,どこから聞いてもいいと思う。また,時折入るGeorge Martinアレンジによるストリングスがこれまた絶妙で,このアルバムのよさを更に引き出したと言っても過言ではない。さすがGeorge Martinと唸ってしまう。

今も昔も私のJeff Beck好きは変わってはいないが,今の段階では"Blow by Blow"が最高傑作かなぁという風に感じた通勤時間であった。いずれにしても優れたギター・アルバムとして星★★★★★である。だからと言って"Wired"が嫌いだとは絶対言わないし,実はiPodで一番プレイバックしているのはJan Hammerとのライブ盤だということは告白しておかねばなるまい(爆)。

Recorded in October, 1974

Personnel: Jeff Beck(g), Max Middleton(key), Phil Chen(b), Richard Bailey(ds), Stevie Wonder(key)

2011年3月 9日 (水)

中年音楽狂が一肌脱ぐシリーズ(第8回):そろそろフュージョンも行ってみますか。

Headhunters "Headhunters" Herbie Hancock(Columbia)

「お店に並んでいそうで,ジャズをこれから聴いてみようかなぁという人にお薦めというのがありましたらご紹介ください。」というリクエストにお応えするこのシリーズは,どちらかと言うとコンベンショナルな,モダン・ジャズの名盤についてご紹介してきた。しかし,現代のジャズにおいて,フュージョンも無視はできないということで,8回目でフュージョン・アルバムの登場となった。

ジャズ史を振り返ってみれば,フュージョンの先駆けとして捉えられるアルバムはいくつもあり,今回紹介するものは"Bitches Brew"でも"Weather Report"でも"Return to Forever"でもよかったのだが,大衆性も具備しながら,さまざまな音楽性をミックスした音楽としてこのアルバムを取り上げることにした。

このアルバムこそ,ジャズ・ファンクという概念をリアルに体現したアルバムだと言ってよいと思うが,こうしたHerbie Hancockの方向性はこの作品よりも前から現れていたことは間違いない。しかし,ジャズにこだわりを持たないリスナー等に対してもアピールをしたという点ではほかのHerbieのそれまでの作品,あるいはその他のどのフュージョン・アルバムよりも認められるべきではないかと思う。

まだ,この頃にはスムーズ・ジャズなんていう概念はなかったから,半ばイージー・リスニングのようなインスト・アルバムを作ろうなんて言う土壌は整っていない。よって,ジャズ的なるものと,それ以外のジャンルの音楽のミクスチャーを図るというのがこの当時の流れであった。一般的にはロック・ビート(Return to Foreverの場合はブラジル系だが...)の導入が初期のフュージョンの特徴として挙げられようが,このアルバムはロックではなく,ファンク,あるいはソウル,R&Bの要素を強く取り入れているところが他のフュージョンと異なっていた。何てたって3曲目のタイトルなんかSly Stoneから取ったに違いない"Sly"である。狙いは明白なのである。そうした意味ではMiles Davisでさえもが白人向けのマーケットを意識した中で,Herbie Hancockが指向したのは「黒さ」であったわけだ。こうしたビートは黒人に受けるのは当然として,ロック&ビヨンドを指向する白人(あるいはそれ以外のでもかまわない)リスナーにもアピールしたのではないだろうか。ここにHerbie Hancockの時代を見る目,リスナーにアピールする術を見出すことができると思う(後にヒップホップに傾斜するのも,そうしたHerbieの特性を表わしている)。

そうしたHerbieの狙い通り,このアルバムは多くのリスナーにアピールをしたわけだが,頭の固い原理主義者の多いジャズ界ではある意味顰蹙を買ったというのも事実である。しかし,このアルバムで展開されているグルーブに身を委ねれば,ジャズがどうのこうのか,カテゴリーがどうのこうのとかにこだわること自体が馬鹿馬鹿しくなるはずである。このファンク・ビートの心地よさを堪能すればいいのである。そうした意味では私にとっては"Sly"こそがベスト・テイクである。

ここに収められた音楽は純粋なジャズではないかもしれない。しかし,これも70年代前半という時代の中で生まれた必然的な音楽ムーブメントであったという点で,一度聞いておいても損はない。但し,この悪趣味なジャケである。これを見て購買意欲が失せることも想像に難くないが,音楽については保証しておきたい。

Recorded in September, 1973

Personnel: Herbie Hancock(key), Bennie Maupin(reeds), Paul Jackson(b), Harvey Mason(ds), Bill Summers(perc)

2011年3月 8日 (火)

何だかんだ言ってBob Berg好きな私

The_truth "The Truth: Live at Montmartre" Niels Lan Doky(Storyville)

このアルバム,ジャケは昔からよく知っていたのだが,音はまじめに聞いたことがなかったような気がする。しかし,先日,新橋のテナー・サックスの聖地,Bar D2で聞かせてもらって一発でまいってしまったものである。本作は以前,国内盤もリリースされているので,入手はそんなに難しくなさそうなものだが,オークション・サイトを当たってもヒットしないので,どうしようかなぁなんて思っていたら,何のことはない,iTunesでもAmazonでもMP3音源が購入できるではないか。最近は,私も現物へのこだわりがだいぶなくなってきているので,すかさずダウンロードした私であった。MP3の音質がどうこうという話もあるが,この際,そうしたことには一切目をつぶる(きっぱり)。ただ,ダウンロードにしてはちょっと値段が高いのが玉にきずであるが...。

本作のリーダーは,ジャケの扱いからしても,オリジナルを3曲提供していることからしてもNiels Lan Dokyということになるが,私としてはリーダーには悪いのだが,Bob Bergを聞くためのアルバムってことになる。とにかく吹きまくりである。正直なところ,どっちがリーダーかわからないと言っても過言ではない。どうも私は何だかんだ言ってもBob Bergの音やフレージングが好きなようで,特にリーダー作でもないのに,その場面をかっさらっていく激しい吹きっぷりに参ってしまうことが多いのである。また,Miles DavisのバンドでもBob Bergが在籍していた頃は結構スリルがあってよかったと思っているほどなのである。Bob Bergが抜けてからのMilesのバンドはポップ度が増して,いくらMiles好きの私としても微妙になってしまったことは否めない。

Bob Bergのサックスを一言で称するのであれば,ハードボイルドって感じであろうか。ある意味メタリックな音色ではあるが,そこから繰り出されるフレージングにはかなりの確率で私はやられてしまうことが多いのである。告白してしまえば,私はBob Bergの方がMichael Breckerより好きなぐらいで,愛聴盤比率は,実のところ,Brecker盤よりもBob Berg参加盤の方が高いような気もすると言っては大袈裟か。もちろん,Breckerの魅力を否定するものではないのだが,私にフィットするアルバムが多いのがBob Bergの特長と言ってもいいかもしれない。このアルバムもまさにそんな感じで,アルバムのどこから聞いてもジャスト・フィット,これはええわぁと思わず言いたくなるような演奏の連続である。Bob Bergに関して言えば,悪く言えばワンパターンに聞こえる部分があることは否めない事実だし,参加作にも駄盤もないわけではなのだが,私にとって好きなものはワンパターンだろうが何だろうが,全然問題ないのである。特にここで聞かれる演奏のようなものであればもろ手を挙げて推薦してしまうって感じだろうか。

ということで,本作が歴史的な名盤とは言わないまでも,Bob Bergファンにはたまらん出来ということで,星★★★★☆としてしまおう。ほかのメンツも好演しているが,Bob Bergがそれに輪を掛けてよいということである。やっぱりCDが欲しいかなぁ(爆)。

Recorded Live at Cafe Montmartre, Copenhagen, on June 7, 1987

Personnel: Niels Lan Doky(p), Bob Berg(ts), Bo Stief(b), Terri Lyne Carrington(ds)

2011年3月 7日 (月)

Joachim Kuhn:暑苦しいぐらいだが,これは燃えるねぇ。

Joachim_kuhnnightline_new_york"Nightline New York" Joachim Kuhn(Sandra)

以前から気にはなっていたものの,購入するところまではいかなかったままになっていたものを,中古盤屋で見つけるとつい買ってしまって散財するというのはよくあるパターンである。このアルバムもそんなものの典型的な一枚。

私はJoachim Kuhnのアルバムはそれなりに保有しているが,基本的にはソロかJenny Clark~Humairとのトリオが中心となっており,ホーン入りというのはないはずだ。しかし,ここでワン・ホーンを担うのがMichael Brecker(2曲でBob Mintzerが加わる)であるがゆえに注目が集まるわけである。Kuhnは結構ハイブラウなピアノであるから,それにBreckerがどう対峙するかという点が気になるリスナーが多いはずである。

結果からすれば,Kuhnも暑苦しいが,Breckerが輪を掛けて暑苦しく,Billy Hartも叩きまくりで,思わず熱くなってしまうような丁々発止のやり取りの連発である。とにかく「やかましい」と言っても過言ではないようなスリリングな展開である。Kuhnの硬質なピアノにBreckerのテナーがフィットして,例えて言えば,アコースティックな「ヘビー・メタル・ビーバップ」てな感じがしないわけでもない。通常であれば私の苦手なEddie Gomezのベース音が気になりそうなものだが,Kuhn~Breckerに気を取られて,あまり意識することもないというのも不思議なものである。いずれにしても,このBreckerの目立ち方,誰のリーダー作かわからんと言われても仕方がないぐらいの吹きっぷりである。

後半の2曲には,Bob Mintzerも加わった2管となって,更に暑苦しさが増すという感じもするが,私は敢えてMintzerを加えないで,Brecker一本で行った方がよかったように思う。まぁ,これって私がBob Mintzerの魅力を理解できずにいるためだからってことが一番の原因だが,私には2管にする必然性が感じられないのである。もちろん,両者の音色やフレージングの違いが感じられることは面白いと感じる向きもあろうが,私には過剰演出のように思えるのだ。だって,誰がどう聞いたってBreckerの圧勝である(まぁちょっと手癖出過ぎって気がしないでもないが...)。

いずれにしても,本作はMichael Breckerが,80年代初頭に単なるフュージョン・サックスでないことを高らかに宣言したアルバムの一枚として,Breckerファンは必聴のアルバムと言ってよい。ここではBreckerのことばかり書いているが,結局そういうアルバムだと言ってもよい。もちろん,全曲オリジナルを提供したKuhnはKuhnでいいのだが,Breckerの強烈さが勝ってしまったかなぁというところである。でもKuhnも相当暑苦しいので念のため。それにしても,最後の"Rubber Boots"のフェイド・アウトのような終わり方は唐突感大き過ぎである。もったいないので,半星減点して星★★★★。

Recorded in April, 1981

Personnel: Joahim Kuhn(p), Michael Brecker(ts), Bob Mintzer(ts), Eddie Gomez(b), Billy Hart(ds), Mark Nauseef(perc)

2011年3月 6日 (日)

オスカー受賞も納得の傑作「英国王のスピーチ」

Kings_speech「英国王のスピーチ("The King's Speech")」('10,英/豪/米)

監督:Tom Hooper

出演:Colin Firth,Geoffery Rush,Helena Bonham Carter,Guy Pearce,Clare Bloom,Michael Gambon

先日,発表された第83回アカデミー賞において,作品,監督,主演男優,オリジナル脚本の4冠に輝いた本作を早速見てきた。日本での配給会社もアカデミー賞の発表のタイミングを見計らって公開したのではないかと勘繰りたくなるような絶妙のタイミングであったが,一見して,これはオスカーに相応しい傑作であると思ってしまった。これなら下馬評も高いはずだと思いたくなる。

実話に基づくとは言え,英国王室という極めて特異な舞台の中で,とにもかくにも人間的なドラマとしてそもそもシナリオの完成度が高い。更に,Colin Firthは吃音症のジョージ6世を好演しているし,それを支えたGeoffrey Rushも素晴らしい存在感である。この人が助演男優賞を取れなかったということは,Christian Baleが"The Fighter"という作品において,それほど素晴らしい演技を見せたということになるのだろうが,それは置いておいても,存在感たっぷりである。まぁGeoffrey Rushはこの映画の製作総指揮も兼ねているというところも落選の理由かもしれないが,Rushの演技の本作への貢献度は極めて高い。また,いつもは「赤の女王」とか,「ターミネーター4」の「コーガン博士」等の怖い役の多いHelena Bonham Carterが,ここではジョージ6世妃を楚々と演じていて,これまた好感度が高い。

こうした演技陣のうまさもあるが,私にとっては初耳のTom Hooper監督の演出も相当に手堅いし,カメラ・ワークもなかなか印象的である。よって,シナリオ,役者,演出のバランスが非常にうまく取れた作品であるから,当然平均的な評価も高くなるが,それでもこれは映画としても非常によくできている。全然派手さはないにもかかわらず,私は相当感動してしまったというのが正直なところである。特に終盤の「戦争スピーチ」のシーンには真剣に涙してしまった。

こんな映画だから在日英国大使館が後援としてお墨付きを与えるのも当然である。だからと言って,堅苦しいところは決してない。これは本当に優れたドラマとして,私としては近年見た映画の中でも,相当に印象深い映画となった。CGやリメイク全盛の中で,こうした素晴らしい内容を伴ったオリジナル脚本とそれをちゃんと映像化できたということは,映画界にとってもいいことだと思う。そうした観点からしてもこの映画には喜んで星★★★★★である。万人に向け,声を大にして推薦したい逸品。

2011年3月 5日 (土)

iPhoneの不調に青くなる…

昨日は松山に滞在していたので、記事を松山からアップしようとしていたのだが、iPhoneが全く動作不能に陥り(原因不明)、結局はストック記事を午前中にアップすることになってしまった。iPhoneは機能が豊富なので、いまや私にとって欠くべからざるツールになっているが、バグや不良が残存しているので、こういうフリーズがたまに発生する。通常はリブートで復活することが多いが、昨日は全くダメであった。諦めて電源を落としたつもりでいたが、朝になって見てみたら復活しているではないか。だが、バッテリー残量はほとんどゼロだったので、電源を落としたつもりで落としていなかったってことか。いずれにしても、携帯にいかに依存しているかを思い知らされた一日であった。会社の携帯で何とかしのいだからよかったようなものの、これでiPhone1台に頼っていたら大変だった。

これって珍盤?アルトを吹くクリポタ?

Youth_sonic001"For the Great Jazz Road" Youth / Sonic(Key'Stone)

中古盤屋をうろついていたら見たこともないジャケのCDがあったので,よくよくメンツを見たら,何とChris Potterが参加している。しかも吹いているのが,うん?アルトにソプラノ?なんとも不思議なアルバムであるが,国内制作(帯付きで売っていた)というのがこれまた摩訶不思議。当時,ここに参加しているメンツにはある程度関心は示せても,この制作会社に私が興味を抱くとは到底思えず,全く無視してきたものと想像する。

それにしてもである。テナーにMark Turnerがいるからと言って,クリポタにアルトを吹かせるってどういうことだろうか。この判断には苦しむなぁ。ついでにIngrid Jensenまで入っている。何じゃこりゃ~。やってる曲は"It Don't Mean a Thing","Bohemia After Dark","Round Midnight","Opus De Funk","Maiden Voyage","Night In Tunisia","So What",”Bags Groove"にメンバーのオリジナルってどういうこと?重ねて何じゃこりゃ~である。でも音はまだ聞いていないから何とも言えない(爆)。

これって国内制作とは言え,いまだかつてジャケを見た記憶もないので,結構な珍盤なのかなぁと思いつつ,よくよく見たらiTunesでダウンロード音源を売っているではないか。これまたへぇ~である。音については別途記事をアップできればと思うが,下記の通り,結構なメンツと言えばその通りではあるが上記のような曲って...。何だかわけのわからない記事になってしまったが,普通のリスナーを戸惑わせるようなメンツと選曲である。

Recorded on September 21 & 22, 1996

Personnel: George Colligan(p), Dwayne Burno(b), Eric McPherson(ds), Mark Turner(ts), Chris Potter(as, ss), Mac Gollehon(tp), Ingrid Jensen(tp, fl-h)

2011年3月 3日 (木)

Fred Hersch:この演奏には誰もが納得するはずである。

Hersch_alone_at_the_vanguard "Alone at the Vanguard" Fred Hersch(Palmetto)

Venusレーベルから新作を発表し,世間を驚かせたFred Herschであるが,Fred Herschのピアニズムを理解しているとは思えぬプロデュースぶりに失望させられたリスナーも多いはずである。その作品に納得のいかないFred Herschファンはこのアルバムの発売を心待ちにしたに違いない。現在のHerschのホーム・グラウンドであるPalmettoレーベルから,自身のプロデュースによるソロ・ライブ音源,しかもモダン・ジャズの聖地,Village Vanguardにおける演奏である。

Herschのライナーによれば,Vanguardにピアノ・ソロで出演したのはHerschが初めてだったらしい。初回は"In Amsterdam: Live at the Bimhuis"リリース後のことであったが,今回は昨年の同地への2度目のソロ出演の模様を捉えたものである。しかも2010年11月30日から12月5日までの出演期間中,ずっとテープを回していたらしいのだが,結局ここに収められたのは最終日12月5日の最終セットという劇的な展開なのだ。これで期待するなって方がはっきり言って無理。Venusでの演奏(というか録音)に失望していた私にとっては天からの恵みとも言えるものだったが,この演奏はちゃんと私の期待に応えるものであった。これがエイズ脳症による2か月に及ぶ昏睡から復活を遂げた人間が奏でる音楽というのがまた素晴らしい。例えは変だが,音楽版「ヒア アフター」みたいな気にさえなってしまう。

そして,全編に流れるHerschのピアノは時に美しく,時にブルージーにという感じで,非常にバランスのいいものになっているのは,セットそのままを収録したことも影響しているかもしれない。冒頭の"In the Wee Small Hours of the Morning"の両手から繰り出されるフレーズの交錯を聞いて,思わず嬉しくなってしまった私だが,やはりHerschのアルバムというのはかくあるべきなのである。Herschのオリジナルはもちろん,モダン・ジャズ・オリジナルやスタンダードも見事にHersch色に染まっている。さすがである。

正直なところ,アルバム単位で言えば,ソロの演奏としては"In Amsterdam: Live at the Bimhuis"の方が私の好みではあるが,この演奏を聞くことができるだけでも幸せなことなのだと思わざるをえない。少なくとも,Vanguardで生でこの演奏を聞けた人たちが誠に羨ましい。Herschの今後の健康と活躍を祈って星★★★★☆としよう。

Recorded Live at the Village Vanguard on December 5, 2010

Personnel: Fred Hersch(p)

2011年3月 2日 (水)

Kikoski偉い!こういうSeamusを聞きたいという演奏を引き出している。

David_kikoski"The 5" David Kikoski(DIW)

このアルバム,リリースは2002年の割に結構入手が容易ではないらしい。そんなアルバムを先日立ち寄った中古盤屋で発見である。ラッキーと思いつつ,それはきっとこの演奏が結構いいからだろうなぁなんて一聴して思ってしまったアルバムである。その一方でDavid Kikoskiって名前からして地味って感じがして,多分プレスの枚数も少なかったのではないかと勘繰りたくもなる。だが,先日取り上げたSeamus BlakeとOz Noyの共演作"As It Is"はピンとこなかった私にとっても(記事はこちら),本作におけるSeamusは,私がこういう感じで吹いて欲しいというSeamus Blakeの姿を捉えていて,思わず嬉しくなってしまう出来であった。

ここに収められているのはまさに現代的なジャズのスタイルって気もするが,この演奏のいいところはKikoskiの曲が結構よく書けている(それは"Song in Five"の曲やアレンジに顕著と思える)のに加え,日頃からMingus Big Bandで共演する面々がコンボで演奏することによるコンビネーションの良さというものを感じさせるところであろう(だからと言って,なれ合い的なところは感じない)。特に私にとってはフロントの二人の吹きっぷりが非常に気持ちよく,電車でiPodで聞いていても思わず嬉しくなってしまったぐらいである。

とは言っても,瑕疵がないわけではない。特になっていないのがBoris Kozlovのベースの音である。なんだか異常にブースターが掛かったような音で,まるで「族」のカー・オーディオから大音量で流れる重低音のようではないか。私の嫌いなRon Carterでさえここまではブーストしないだろうっていうぐらいの音で,ほかの演奏がいいだけにこれは惜しい。本当にこれがあの及川公正の仕事なのかと疑いたくなるようなひどさだと言っておこう。

それでも,ここでの演奏の勢いを聞けば,そんな問題も許すと言いたくなってしまうような快演である。特にSeamusである。いいねぇ。これよ,これよ,これなのよと言いたくなるような演奏。また,Alex Sipiaginのラッパも切れ味があってよい。バック・カバーにおいて,この二人の名前の扱いがピアノ・トリオより小さいというのは納得がいかないと言いたくなるぐらい,5人揃ってよくできましたという演奏であった。こういうアルバムが入手困難というのはつくづく惜しいなぁ。DIWレーベルは何を考えているのやら...。これぐらいは常にカタログに載せておくのが当たり前だと言いたくなる。

いずれにしても,本作は心地よい爽快感さえおぼえたということもあり,点数も甘くなって星★★★★☆。

Recorded on August 27, 2001 in 東京

Personnel: David Kikoski(p), Seamus Blake(ts), Alex Sipiagin(tp), Boris Kozlov(b), Jeff "Tain" Watts(ds)

2011年3月 1日 (火)

かなり豪華なメンツによるDavid Binneyの新作

Davidbinneygraylenepicenter "Graylen Epicenter" David Binney(Mythology)

私はこのアルバムは,Wayne Krantz参加というだけで反応してしまったアルバムなのだが,こうしてクレジットを眺めてみると,結構凄いメンツではないかと思わざるをえない。まぁ,これまでのDavid Binneyのアルバムにも参加しているメンツが多いが,なかなかの人脈を持った人だということはよくわかる。

David Binneyについては既に3枚,このブログで取り上げたことがある。即ち,Craig TabornやBrian Blade参加の"Third Occasion"(記事はこちら),Wayne Krantzが参加した"Balance"(記事はこちら)と"Aliso"(記事はこちら)だが,はっきり言って,私にはBinneyはやや捉えどころのないミュージシャンとして映っているのは事実である。本作でも全てを占めるBinneyのオリジナルは「曲」としては正直私には面白みがあまり感じられない。しかし,このアルバムは,以前紹介のKrantz参加作品よりは面白く聞けたように思う。それはGretchen Parlatoのヴォイスをサックスとユニゾンでかぶせて面白い効果を出していることもあるが,やはりここで聞けるBinneyのアドリブがかなり面白いからだということになるだろう。"Home"なんて結構いい出来だと思う。また,フリー一歩手前で留まっているような演奏もあり,一方ではなかなかにハイブラウな作品だということもあるように思える。

本作ではCraig Taborn,Brian Bladeの活躍が目立っており,Krantz度は必ずしも高くないが,久々にKrantzのアコースティック・ギターが聞けるので,Krantzファンも見逃せないことは確かだ。ただ,これだけのメンバーを揃えているのだから,もう少し作品として華があってもよさそうに感じさせるのが残念である。Chris Potterにしても,Ambrose Akinmusireにしても出番がもう少し多くてもよいのではないか。そのあたりはもったいないなぁと思わせるが,まぁまぁ楽しめる作品ではあった。星★★★☆。

だが,Wayne Krantz目当てにDavid Binneyを聞こうとするなら,Binneyのサイトでダウンロード音源が購入できる(基本は$5.99のようだ)から,そちらならギターをバリバリ弾きまくるKrantz入りのライブ音源(ほとんど,KrantzトリオにBinneyがゲストで入ったような感覚である)が聞くことができる。Binneyには申し訳ないが,私がそっちの方がこのアルバムよりずっと好きなことは言うまでもない(爆)。

Personnel: David Binney(as, ss, vo), Gretchen Parlato(vo), Wayne Krantz(g), Ambrose Akinmusire(tp), Chris Potter(ts), Craig Taborn(p), Eivind Opsvik(b), Brian Blade(ds), Dan Weiss(ds), Kenny Wollesen(perc, vib), Rogerio Boccato(perc), Nina Geiger(vo)

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