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2011年3月 3日 (木)

Fred Hersch:この演奏には誰もが納得するはずである。

Hersch_alone_at_the_vanguard "Alone at the Vanguard" Fred Hersch(Palmetto)

Venusレーベルから新作を発表し,世間を驚かせたFred Herschであるが,Fred Herschのピアニズムを理解しているとは思えぬプロデュースぶりに失望させられたリスナーも多いはずである。その作品に納得のいかないFred Herschファンはこのアルバムの発売を心待ちにしたに違いない。現在のHerschのホーム・グラウンドであるPalmettoレーベルから,自身のプロデュースによるソロ・ライブ音源,しかもモダン・ジャズの聖地,Village Vanguardにおける演奏である。

Herschのライナーによれば,Vanguardにピアノ・ソロで出演したのはHerschが初めてだったらしい。初回は"In Amsterdam: Live at the Bimhuis"リリース後のことであったが,今回は昨年の同地への2度目のソロ出演の模様を捉えたものである。しかも2010年11月30日から12月5日までの出演期間中,ずっとテープを回していたらしいのだが,結局ここに収められたのは最終日12月5日の最終セットという劇的な展開なのだ。これで期待するなって方がはっきり言って無理。Venusでの演奏(というか録音)に失望していた私にとっては天からの恵みとも言えるものだったが,この演奏はちゃんと私の期待に応えるものであった。これがエイズ脳症による2か月に及ぶ昏睡から復活を遂げた人間が奏でる音楽というのがまた素晴らしい。例えは変だが,音楽版「ヒア アフター」みたいな気にさえなってしまう。

そして,全編に流れるHerschのピアノは時に美しく,時にブルージーにという感じで,非常にバランスのいいものになっているのは,セットそのままを収録したことも影響しているかもしれない。冒頭の"In the Wee Small Hours of the Morning"の両手から繰り出されるフレーズの交錯を聞いて,思わず嬉しくなってしまった私だが,やはりHerschのアルバムというのはかくあるべきなのである。Herschのオリジナルはもちろん,モダン・ジャズ・オリジナルやスタンダードも見事にHersch色に染まっている。さすがである。

正直なところ,アルバム単位で言えば,ソロの演奏としては"In Amsterdam: Live at the Bimhuis"の方が私の好みではあるが,この演奏を聞くことができるだけでも幸せなことなのだと思わざるをえない。少なくとも,Vanguardで生でこの演奏を聞けた人たちが誠に羨ましい。Herschの今後の健康と活躍を祈って星★★★★☆としよう。

Recorded Live at the Village Vanguard on December 5, 2010

Personnel: Fred Hersch(p)

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コメント

音楽狂様
こんにちは。いろんなタイプのソロがあるとして、このライブはそのタイプの一つとしてド真ん中に来た感じでした。mehldauと交互に聴いてもなんだかバランスがいいのでここ数日はそんな感じです。ピアノはいいなぁなどと当たり前のことを思いつつ、、、。というわけでトラバさせていただきます。

ki-maさん,こんにちは。TBありがとうございます。

Brad Mehldauのアルバムとはかなり色合いが違いますが,人を感動させるという点においては同じですよね。私はやはりこのアルバムも評価しなければならないと思います。

追ってこちらからもTBさせて頂きます。

中年音楽狂さん、こんばんわ。
ストレス耐性のありそうな中年音楽狂さんが悩んでいるくらいだから、お仕事大変なんでしょうね。
僕もいろいろストレスが増えてきているのですが、
ひたすら寝て、数日間、耐え凌げば、だいたい回復することが今までの経験からわかっているので、
ストレス溜まったら、とりあえず、寝る。
十分睡眠とって、嵐が過ぎ去るのを待つ。
そのうち、悩みも忘れてしまいます。


森高の「ストレス」、いいですねぇ。
「ストレス」なら、ライブよりPVの「ストレス」のほうが好きだなぁ。今見てもかなりエロいですね。
彼女のDVDを今頃買いそろえているんですよ、私。中にはプレミアついちゃって、なかなか手に入らない物まであります。

森高ってもうこういう衣装着て、歌わないんですかね? もう一度見たいなぁ。

ということで、なんの話でしたっけ?
あ、そうそう、ハーシュのソロの新作、今聴いてます。
やっぱりBimhuisのほうが出来イイですかね?
僕は両者とも甲乙つけがたい出来だと思いましたが。このところ仕事しながらよく聴いています。
そうそう、グリセットのCriss Cross盤も昨日届きました。週末ぐらいにアップしようかな。

ということでTBさせていただきます。
では、あまり飲み過ぎないよう、ご自愛ください。

crissさん,こんばんは。TBありがとうございます。今回はそちらからは入りましたね。実は私はBimhuisは,日本公演でもやった"Lark"が入ってるんで好きなんです。

ストレスは仕方ないです。仕事の環境も変わりましたから,ある程度は仕方ないですが,でもダメですね。本当にたまっています。

森高のDVDは一時再発されましたが,今はかなりプレミアムが付いてますよね。「見て スペシャル・ライブ」はまじで最高ですが,高いんですよねぇ。でも欲しいなぁ。彼女も立派なママなんで,この衣装は...でしょうね(笑)。

それはさておき,こちらからもTB試みます。多分ダメでしょうけど。

Fred Herschかと思ったら、その後のコメントがcrissさんと森高談議になってて、のけぞりました(笑)
かく言う私も、数枚は森高アルバム(音源だけ、映像はなし)を所有していたりするのですが。。

Fred Herschですが、まだまだ真価を完全に享受しているとは言い切れないですが、良い演奏を繰り広げていることは認識しているつもりです。

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さん,こんばんは。今回のHerschのライブが素晴らしかったものですから,大いに語りたくなっている今日この頃です。このCDも持ち込んで,ちゃんとHerschにサインしてもらって帰りました。

Herschにはほとんど駄作がないので,聞いていて大体は安心感がありますね。と言っても私はVenus盤だけは認めていませんが(苦笑)。是非いろいろお試し下さい。

ちなみにcrissさんも幅広い方で,森高だけでなく,松田聖子談義もしたなぁ...。

音楽狂さん、こんにちは。
2年もしてから手にとって聞いてみたんですが、水墨画のような作品で感動しました。Fred Herschデビューの作品でしたが、Brad Mehldauのソロと続けて聞くと、繋がってるんだなって思った次第です。
随分前の記事に恐縮ですがTBさせていただきます。

とっつぁんさん,こんにちは。TBありがとうございます。

このアルバムの曲を見ていると,日本でのライブとかなりオーバーラップしていることがわかります。熟成に熟成を重ねての演奏が東京でのライブだったのかなぁなんて思っています。いずれにしても素晴らしい音源だと思います。

ということで,こちらからも追ってTBさせて頂きます。

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