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2011年1月 5日 (水)

Onaje Allan Gumbs:ゆるゆると言えばその通りだが,心地よい

Onaje_gumbs "Just Like Yesterday" Onaje Allan Gumbs(Cheetah)

Onaje Allan Gumbsって,結構懐かしい名前である。多くの人にとってはやはりWoody Shawのバンドでの活動が記憶に残っているのではないかと思うが,Who's Whoなんてフュージョン・バンドをやってたこともあったはずである。よくよく調べてみれば,そのリズム・セクションは本作にも参加のBailey~Hakimコンビだったようなので,本作は突飛な組合せのように見えて,実はそうでもないのである。そうは言っても,Onaje自身は決して知名度が高い人ではないだろうし,楽歴もそれほど目を見張るようなものではないというのが実態だろうから,リズム隊につられる人が多いのではないだろうか。

では私がなんでこのアルバムを買ったかと言えば,Rhodesでソウル・チューンを演奏しているからにほかならない。つくづく私はRhodesという楽器に弱いと思うわけだが,Rhodesでソウル/R&Bの曲を演奏すれば,メロウな感覚が横溢し,普通にやっても悪くなるわけはないだろうと思いたくもなるが,実際,その感覚はこのアルバムにも当てはまる。サウンド的にはジャスト・フィットである。しかも,いきなりBobby Caldwellの"What You Won't Do for Your Love(「風のシルエット」である)"からスタートってのは確信犯的というか,はまり過ぎだろう。

しかし,このアルバム,ソウル・チューンばかりってわけでもなく,Onajeのオリジナル"Quiet Passion"に加えて,Thad Jones作"A Child Is Born",Horace Silver作"Tokyo Blues",更にはHancock作"Dolphin Dance"まで入っているのだが,特にジャズ・オリジナルはちょっと雰囲気が違う気もするが,違和感ってほどではない。ただ,これらの曲を後半に並べたってのは判断としてはどうだっただろうか。敢えて並べるから雰囲気の違いを感じさせるのではないかという気もするのである。

それはさておき,このアルバム,リズム隊からすればもっとタイトなサウンドであっても良かったのではないかと思うが,プロダクションの観点では,意図的に緩く演奏していると感じさせないでもない。このあたりはプロデューサーである中村照夫に聞いてみたいような気もするが,それでもやはりこのRhodesの響きは何とも心地よいことこの上ない。

そういう意味では,音楽的な価値についてどうこう言うこと自体が野暮って気もしてくるようなアルバムであり,さまざまなシチュエーションにおいてBGMとして使えるお気楽音楽として考えればいいようにも思える。だから昔のジャズ喫茶のように,腕組みしながら,難しい表情で聞くような音楽ではないのである。曲のよさと,サウンドの心地よさを楽しめばいいというのがこのアルバムの楽しみ方であろう。まぁ,毒にも薬にもならんと言えばその通り。でもこういう音楽があってもいいと思う。ということで,Rhodesのサウンドにおまけして星★★★☆。これがピアノだったら,この星にはならないところは是非ご理解願いたい。

ちなみに本作で使われたRhodesは中村照夫が,昔,Onajeに売った楽器そのものだそうである。こういう逸話を聞くと,このアルバムのタイトルもうなずけるような気がしてしまう私である。

Personnel: Onaje Allan Gumbs(el-p), Victor Bailey(el-b), Omar Hakim(ds), Billy 'Spaceman' Patterson(g), Chuggy Carter(perc), Marcus McLaurin(b)

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コメント

音楽狂様
こんばんは。この作品はそのあたりのよさで年末職場のデスクでかける率no.1となりました。始めは自分のイメージするローズの使われ方とちょっと違ったので戸惑いましたが、そういえば他に所有している「ローズ物」もこっち系統でした。
ところで自分の記事で誤った内容を書いてしまい、音楽狂様の記事で気付かされました。ほんと、今後注意深く確認していきたいと思い直しております。いろいろお世話になります。

ki-maさん,こんばんは。TBありがとうござます。

やっぱりki-maさんもRhodes好きなんですよねぇ。私だけじゃないんだ(爆)。でも,本当にお気楽アルバムですよね。

それから,情報には誤りはつきものですよ。間違えれば訂正すればいいのですから,別に気にされることもないでしょう。私なんて,ミュージシャンの名前(スペル)を間違うなんて,日常茶飯事ですし(笑)。真剣,勘違いしていたこともありますから...。

拝見してから、ずっと気になっていたアルバムをやっと入手しました。ボクもRhodesの音に弱くて...
想像どおりの緩い1枚なのだけど、気に入りました。中村照夫のセンスって、案外気持ちに合うのかなと思い、フォローしてみようかな、と思ってます。
(30年程前にロイ・ヘインズのヒップ・アンサンブルで聴いてから、ずっと中村照夫が気になっているのだけど、あまり聴けてないのです。)

kenさん,おはようごじます。返信が遅くなりました。

Rhodesの音というのは本当に魅力的で,また,ここでのRhodesの音がまさにRhodesって感じなのがいいですよね。kenさんもお気づきの通りユルユルな音楽ですが,たまにはこういうのも必要ですよねぇ。

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 何となく今の気分なので、こんなの聴いています。楽歴的にはボクが大好きなWoody ShawのVillage Vanguardのライヴでピアノを弾いているヒト。もっとも、ショウと比べて、とても軽量な印象は拭えないのだけど。だから記憶に残っていない。名前から、アフリカ出身のヒトか...... [続きを読む]

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