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2010年11月19日 (金)

Dave Liebmanのこれぞワンマンショーって感じである

Lieb_plays_the_blues_la_trane "Lieb Plays the Blues à la Trane" David Liebman Trio(Daybreak / Challenge)

本当にDave Liebmanは多作なので,追っかけるのは相当大変である。よって,私も全部聞いているわけでもないし,今年は買ったまま,まだレビューもしていないビッグバンド作もあったしなぁ(聞いてはいるんだが...とちょっと言い訳モード)。まぁ,今年のLiebmanの最高作はEvan Parkerとの共演作で決まりだと思っていたが,この時期になって,それと肩を並べると言ってもよい作品を出してきた。

タイトル通り,John Coltraneゆかりのブルーズ・ナンバーをピアノレス・トリオのライブで演奏するというところからして,期待は高まってしまうわけだが,これがまた,Liebmanが吹く,吹く。よくもまぁここまで吹くわと思わざるをえない演奏なのである。主題にも書いた通り,これはLiebmanのワンマンショーと言っても過言ではない。リズム隊はちゃんと演奏しているが,53分余りの演奏時間の中で,Liebmanは50分は吹いているのではないかと思わせるほどだから,はっきり言って,彼らには悪いが刺身のつまのようなものである。

逆に言えば,それだけLiebmanは気合が入っている。LiebmanとColtraneと言えば,Live Under the SkyのWayne Shorterとやったトリビュートが懐かしい(そう言えば,あの頃Liebmanは松葉杖だったなぁ...)が,そもそもLiebmanがジャズに目覚めたのはColtraneのライブに遭遇したためだそうだから,やはり思い入れが違うのである。しかもブルーズに絞ったところが,リスナーの心をくすぐるところでもある。しかし,Liebman本人のライナーによれば,意欲満々で取り組んだというよりも,たまたま演奏することにしただけの話のようなのである。それでこんな演奏が出てきてしまうのだから,嬉しいハプニングと言うべきだろう。

収録されているのはかなりお馴染みの曲と言ってよいが,冒頭の"All Blues"はエンディングであぁそうだったのねぇと感じさせるぐらいのものであり,モチーフとして使ったって感じだろうが,それでも最初のこのLiebmanのソプラノを聞いた瞬間から,相当ぞくぞくしてくるような快感を覚える。しかも前述の通り,全編に渡って,Liebmanがソプラノ,テナーを吹きまくっているのだから,これはたまらん。"Mr. P.C."なんて,小節数を間違えた?と思わせるような部分が感じられなくもないが,そんな瑕疵には目をつぶればよい。とにかく偶然の産物として出来上がった作品で,多くのリスナーが燃えてしまうのだから,こういうところに音楽の強い力を感じてしまった私である。

このときのベルギーのライブ・ハウスにいた聴衆は幸せな人たちである。発売済みのCDのレパートリーであるKurt WeillやAlec Wilderの作品をやっていたら,ここまでの演奏が聞けたかどうか...。でもこっちとしてはちょっとジェラシーを感じてしまうなぁ。星★★★★☆。

Recorded Live at De Singer, Rijkevorsel, Belgium on April 3, 2008

Personnel: Dave Liebman(ts, ss), Marius Beets(b), Eric Ineke(ds)

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コメント

デイヴ・リーブマン、私も追いかけきれてなくて、聴いた中では、という感じなんですが、クエスト名義で2人がビッグバンドと演奏したのも良かったし、ここでのサックス・トリオもかなりなもんだなあ、と思いました。こういうコルトレーン的なものを題材にして吹きまくれる人って、現代の人で他にいるのかなあ、と思えるくらい吹いてますよね。満足いく1枚ではありました。

TBさせていただきます。

910さん,こんばんは。TBありがとうございます。

私はDave Liebmanは結構好きですから,せっせと新譜は買っているものの,QUESTビッグバンド・バージョンはまだ購入していません。でもまぁLiebmanは平均点は高いと思いますので,はずれは少ないとしても,今回の作品は良かったと思います。と言っても,Evan Parkerとの激烈バトル盤の方が私は好きですが。

こちらからもTBさせて頂きます。

このタイトルは、ホントぴったりですなあ。

こんばんは。これは、ホントに気合い入ってましたね。ここまで、コルトレーンを全面にだしちゃってると、微笑ましつうか、なんか、ちょっと、哀しい気分もいりまじりますです。
なんでだか、うまくいえませんが。

最初から最後まで、、なんだか、もう、吹きまくり。やっぱり、実力も気合いも納得の一枚。おもしろかった。

トラバとどきましたか?

すずっくさん,こんばんは。つい先ほどそちらにコメントしたばかりですが,こちらにもということで,行動パターンも似てます?

TBは来ていないようですので,リトライをお願いします。

いずれにしても,ここまで吹いてくれれば,皆(Liebman本人も含めて),満足するでしょうってことですね。いい作品でした。

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