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2010年10月12日 (火)

Steve Khanのモダン・ジャズ曲集

Lets_call_this "Let's Call This" Steve Khan(Polydor)

Steve Khanのアルバムは日本制作で結構作られたのに,今や廃盤状態が多いというのは誠に嘆かわしいことである。以前にも取り上げたベスト・アルバム(記事はこちら)もそうだが,なぜEyewitnessのアルバムが全部廃盤なのだと改めて声を大にして言いたい。本作も日本のポリドール・レーベルの要請により吹き込まれたものだが,これも廃盤のはずである。Eyewitnessほどではないが,結構な値段で取引されることも多いこのアルバムを先日,中古でゲットしてきた。値段は\1,575だか\1,680ってところだったはずなので,私が買う中古としては高い方だな(爆)。ベースが私の嫌いなRon Carterというのはちょっとなぁというところではあるが,それでもやっている曲を見れば,聞きたくなるはずである。今だったら,Kurt Rosenwinkelあたりにこういうコンセプトでのアルバムを作って欲しくなるって感じのモダン・ジャズ曲集である。

全編を通して,Steve Khanらしい音色で演奏が展開されているので,ある意味では淡々としているように聞こえるかもしれない。しかし,これぞSteve Khanの持ち味とも言うべき,浮遊感のある演奏が展開されており,曲がモダン・ジャズ・オリジナルやスタンダードがほとんどだからと言って,古臭さは一切なく,クールでコンテンポラリーな感覚を十分に残しているところがよい。しかも多くの曲がホーン・プレイヤーの曲で,そうしたミュージシャンやその音楽によるKhanへの影響が窺い知れるようなアルバムになっていると思う。

もともと,このアルバムを制作する契機となったデモ音源は,KhanとJay Anderson,Joel Rosenblattというトリオで作られたものらしいが,ポリドール側から「もっと有名なリズムを使え」という要請があり,このメンツに落ち着いたらしい。だが,私としてはKhanが言うところの"Probably my favorite rhythm section"との演奏も聞いてみたかったなぁと思ってしまう。もちろん,売る側と演る側の思いは違って当然だが,ミュージシャンがやりたいようにやらせるというのも制作側としては重要ではないのかとも思ってしまう。まぁそれでもKhanはここでのFosterによるシンバルをベタぼめしているし,Khanは本作のプロデューサーとして出来にはある程度は満足しているのだろう。だから,私が言っているのは単なるファンの我がままってことなのだが,それでもやはり関心があるものは仕方がないとだけ言っておこう。

いずれにしても,ギターをホーンのように捉えれば,これはピアノレス・トリオという形で,ギターの自由度が高まるフォーマットである。そうした構成の中で,Steve Khanは「ジャズ・ギタリスト」としての実力を示すとともに,モダン・ジャズへのシンパシーを明確に打ち出したアルバムと言えるだろう。星★★★★。

Recorded on January 19 & 20, 1991

Personnel: Steve Khan(g), Ron Carter(b), Al Foster(ds)

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