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2010年10月 3日 (日)

「中年音楽狂が一肌脱ぐ」シリーズ(?):今日はStan Getzである。

Stan_getz_plays "Stan Getz Plays" Stan Getz(Verve)

先日,「お店に並んでいそうでジャズをこれから聴いてみようかなぁという人にお薦めというのがありましたらご紹介ください。」というリクエストにお応えしてBill Evansの"You Must Believe in Spring"をご紹介したら,結構「またやれ!」とのお声を頂き(ほんまか?),調子に乗ってシリーズ化しちゃう私も軽いなぁと思いつつ,温故知新は重要だと開き直ってしまおう。ということで,今日はStan Getzである。私が日頃取り上げるアルバムからすると,私のStan Getz好きというのは意外かもしれないが,「人は見掛けによらない」のである。

実はこのアルバムは,2007年に既に取り上げており(記事はこちら),当ブログでは極めて異例の2度目の登場となるのだが,私がGetzのアルバムで最も好きなのがこのアルバムであるがゆえの再登場である。もちろん,"Stan Getz Quartets"でも,"Getz/Gilberto"でも,あるいは"People Time"でも,その他のアルバムでもよいのだが,どれか一枚選べと言われるとこれになってしまう。そういう事情もあるので,前回の記事と若干リダンダントな表現が出てきてもお許し願いたい。同じ人間が書いているのだから当たり前なのだ(とまたも開き直る)。

ここで聞かれる音楽は,昨今の巷のレストランや飲み屋でかかりまくっているハードバップとは全く異なるタイプの音楽(先日はホテルの宴会場でもこの手の音楽が掛っていて,驚いてしまった。)であり,真っ黒けなサウンド,ゴリゴリなサウンドを好むリスナーにとっては魅力に乏しく聞こえるかもしれない。しかし,ここで重要なのは,テナーとは思えないトーンで,溢れだすようなフレージングを披露するGetzの歌心なのである。どうすれば,このようなアドリブができるのか。Getzが大きな人気を博したのはやはりこうした異能のアドリブ能力だったのではないかと思う。ここでもソロイストはほぼGetzだけと言ってもよいぐらいのワンマンショーぶりだが,Duke Jordanのピアノが楚々として聞こえてしまう(前の記事では「刺身のつま」なんてひどいことを書いている!)ほどであるから,このリーダーの力は強烈である。

一曲当たりの演奏時間は短いのだが,そうした短い時間の中でもアドリブを完全なまでに歌わせてしまうStan Getzというのは,やはり凄いテナー・プレイヤーだったと言わざるをえない。優れた短編小説を読むがごとき趣と言えばいいだろう。曲はお馴染みの曲が多いが,本作には"Tis Autumn"なんて曲も入っていて,これからの秋の深まりのシーズンに聞くには最適のアルバムとも言ってよい。それも是非夜のとばりが降りてから聞いてもらいたいアルバムである。こんなアドリブを聞かされたらそれだけで星★★★★★である。こういう演奏を聞くと,これまで多くのジャズを聞いたことがなくとも,ジャズの懐の深さを実感できるはずだ。

また,音楽とは直接関係ないが,このジャケットである。Phil Sternによるこのポートレート(子供はGetzの息子さんで,Getzが右手に持っているのは形状から想像するにマリファナだろう。)って凄く雰囲気があって,これも好きであるがゆえに,重量盤のLPが再発になった際は,それもを買ってしまった私である。しかし通常はCDで聞いているので,LPはプレイバックしたことがない(爆)が,これは音で愛で,ジャケも愛でたいアルバムである。

Recorded on December 12 & 29, 1952

Personnel: Stan Getz(ts), Jimmy Raney(g), Duke Jordan(p), Bill Crow(b), Frank Isola(ds)

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ジャズ(2010年の記事)」カテゴリの記事

コメント

>,私のStan Getz好きというのは意外かもしれない

でへへ、あまりそうには思わない。
実は、わたしはオタクすじは持ってないけど、普通に販売されたLPほとんど持ってる。やっぱり、好きです。はい。

これも好きです。わたしの場合、れいにー父ファンでもあるので。(^_^);
きっと、ダグレイニーも僕ちゃんみたいなお年頃的にはこんなもんだったんじゃないかな。。


はじめまして。Nicolaと申します。
僕もこのアルバム好きです。特にジャケは文句なくすばらしい!モノトーンでも温かい感じがしますよね。

Getzの音もこのジャケの様に温かくて、特に低音が好きです。1曲目のクールな入り方や6曲目なんて何だかゾクゾクしてしまいます(笑)

こんなのがかかる飲み屋なら行きたいものです(男一人では辛そうですが・・・笑)
またおじゃまします。

すずっくさん,こんばんは。「でへへ、あまりそうには思わない。」って何ともすずっくさんにはお似合いにならない言われ方...(笑)。

まぁいいや。ばれてるんだったら。と言っても所謂カミングアウトほどのインパクトはないですよね。ネクラはとうの昔にばれてましたから。

ところで,TBして頂いた記事にどう反応していいのかわかりません。1枚は無理です。

Nicolaさん,はじめまして。コメントありがとうございます。

「こんなのがかかる飲み屋なら行きたい」ってのは本当にそうですよねぇ。どこへ行ってもハードバップってのにはいい加減辟易としている私です。

貴ブログもちらっと拝見しましたが,Nicolaさんも雑食(失礼!)とお見受けしました。是非引き続きよろしくお願い致します。

今晩は!JAZZ初心者の私には良い特集ですので是非継続してくださいねhappy01
ヤフオクでレコードがありましたので入札しました!手に入れて聞くことが出来るか?楽しみです!

 私はピアノ・トリオ派なんですが、それに反してどうゆうわけか、Stan Getz は、好きなんですね。かってSACD の Surround でも出された「Pure Getz」が宝です。”blood count”なんか良いですね~~~。

takeotさん,こんばんは。いつまで続くかわかりませんが,継続します(きっぱり)。

ヤフオクで狙われているLPが国内盤でしたら,入手された際には絶対帯ははずして下さいね。これはポートレートだけでも芸術的だと思いますので(褒め過ぎ?)。

風呂井戸さん,こんばんは。お久しぶりです。Getzって晩年のConcordレーベルの作品も捨て難いですが,"Pure Getz"はSACDも出てたんですか!凄いですねぇ。知りませんでした。

Getzがワイナリーで楽しげに吹いていたビデオも同じ頃の収録でしょうかね。あのビデオ,実家に置いたままですが,DVDで出てるのかなぁ。

こんばんは

このシリ-ズ ぜひぜひ 月に一度 お願いします(^-^)
今回は スタン・ゲッツということですが
スタン・ゲッツは まだ聴いたことがないので
このアルバムから 聴いてみようと思います。

ジャケットもいいですね。 でもマリファナ??ですか…
w(°0°)w

みなさまのコメントからも伝わりますが 温かなテナ-の音が楽しめそうで 秋に膝を抱えて聴くのによさそうですね♪

また エヴァンスを聴きこなせたら 探しに出掛けようと思います。

最近は 懐かしい80年代の洋楽も聴いています。
ケ-タイ専門ですが よろしければ 御覧下さい。

こんにちは.
ボクはこのアルバム聴きこんでいないです(聴かなきゃ!).ゲッツは専らSweet Rainなんです.甘いテナーがあのドライヴ感に乗っかる感じがたまらなく好きで...

マーリンさん,こんばんは。ひと月に一回と書かれてしまったのに,また調子に乗って書いています。ちょっと恥ずかしいですね。

マーリンさんのブログ,拝見しました。ロック,ポップの王道のような曲でしたねぇ。私も懐かしくなってしまいました。しかし,彼らのアルバムはあまり取り上げていませんね。天邪鬼の私には王道過ぎるのかもしれません。

ともあれ,「一肌脱ぐ」シリーズはまだ続くかも(?)。

kenさん,こんばんは。"Sweet Rain"もいいですよねぇ。私も保有していますが,最近全然聞いていませんので,久しぶりに聞いてみますかね。

こういうコメントを頂くと,温故知新モードが更に高まって,結構嬉しいんですよね。

私も好きです。かければもれなく優しく温かい時間がやってくるのがたまりません。あとやっぱりジャケも好きなので普段は気に留めない紙ジャケで買い直したのですが更なるイメージアップになりました。レコードだともっといいんでしょうね。

ki-maさん,こんばんは。「もれなく優しく温かい時間がやってくる」ってのはいい表現ですよねぇ。まさにそういう感じです。

このアルバムは,聞かなくても,LPで持っている価値があると私は信じております。

今晩は!本日レコードが届いて聞きながらカキコしています。和みますね!お勧めのTis Autumn も素敵な曲でした!あれ!この曲知っている曲だな?と思ったのがキャンボールのシカゴでのライブ盤聴いた Stars Fell On Alabama も入っているんですね?この曲お気に入りなのでこれも良いです! 歌なしのLover Come Back To Me もまたソロが良いですね!
さすが「一肌脱ぐシリーズ」です!次も聞くのが楽しみになってきました!happy01

takeotさん,こんばんは。お気に召して何よりでした。

まぁこれぐらいの優れたアルバムであれば,多くの人が気に入って当たり前という話もありますが,いずれにしてもよかったです。これからも末長くお楽しみ下さい。

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