最近のトラックバック

2018年4月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

2016年おすすめ作

無料ブログはココログ

« ようやくゲットした"The Complete John Willimas on EmArcy" | トップページ | 追悼,野沢那智 »

2010年10月31日 (日)

Nicholas Folmer:これまたようやく入手,そして燃えてしまった私

Off_the_beaten_tracks "Off the Beaten Tracks Vol. 1" Nicholas Folmer Meets Bob Mintzer(Cristal)

国内で注文しても全然入荷しなかったこのアルバム,しびれをきらしてフランスに注文したら,あっという間に到着である。もしかして,特急便でオーダーしてしまったのか?そう言えば,配送料がCDより高かったのはそのせいだったのだろうか。だとすれば大失敗だが,音の方は大成功である。

私はどうもフランスのミュージシャンに対して偏見があるのかもしれないが,同じラテン系でもイタリアのミュージシャンとフランスのミュージシャンでは,その音楽性に大きな違いがあるように思える。しかし,このNicholas Folmerという人,初めて聞いたが相当熱い。ある意味でこれには驚いてしまったとともに,最初から燃えてしまったではないか。フランスにもいるのねぇ,こういう人,と妙な感心の仕方をする私である。そもそも,正直言って私は共演のBob Mintzerって相性があまり良くないのだが,この演奏なら全く問題なしである。

このアルバムはちょっと変わった構成になっていて,Nicholas Folmer QuartetにBob Mintzerがゲストとして加わった曲が6曲,Mintzer QuartetにFolmerが加わったものが2曲なのだが,大方のリスナーの注目は前者に向かうはずである。何てたってピアノを弾いているのがAntonio Faraoである。まぁ,これで燃えないはずはないのである。しかもドラムスはBenjamin Henocqだし...。だが,Bob Mintzer Quartet + Nicholas Folmerも同じようにいいのだ。特に"Bop Boy"は同じように燃える。以前MintzerがSteve Kuhnと吹き込んだ同曲より,ずっとこっちの方がよいように思えるのだが,気のせいだろうか?これは明らかにNicholas Folmerが持ち込んだケミストリーのように感じてしまうのである。

私がBob Mintzerと相性が悪いというのは上述の通りだが,それがなぜなのかはよくわからないが,どうもフレージングのせいのようでもあり,音色のせいのようでもあり,はっきりしないのだが,何となく苦手なのである。しかし,ここでの冒頭のタイトル・トラックにおけるMintzerを聞いたら,これが本当にMintzerなのかと思わせるような出来。その後に出てくるFolmerのラッパもナイスなフレーズ連発で,まずこれで盛り上がってしまう。その背後で激しく煽るリズム隊もいいねぇ。これを生で見ていたらもっと激しく燃えてしまっただろうなぁ。この1曲を聞いただけで,このアルバムは相当に私の心をヒットしてしまったわけである。その後も全編を通して,これは出来がよいと感じさせる快演の連続で嬉しくなってしまう。勢いだけでなく,スローダウンするところはスローダウンして,ちゃんと曲目としてもバランスが取れているのもよい。

まぁオリジナル曲の出来が全部いいかと言えば,そんなことはないと思うが,それでもそういうことには目をつぶってでも,アドリブの楽しさを満喫できると言ってよいのではないかと思う。星★★★★☆。これならVol.2が出ても買うな。その時はもう少し日本国内の流通に目配りをして欲しいものである。

尚,YouTubeにはこの時のライブの模様の映像も上がっていたので,コピペしてしまおう。でも音の熱さでは明らかにCDの勝ち...。

Recorded Live at the Duc des Lombards on July 17, 18 & 23, 2009

Personnel: Nicolas Folmer(tp), Bob Mintzer(ts), Antonio Farao(p), Phil Markowitz(p), Jérôme Regard(b), Jay Anderson(b), Benjamin Henocq(ds), John Riley(ds)

« ようやくゲットした"The Complete John Willimas on EmArcy" | トップページ | 追悼,野沢那智 »

ジャズ(2010年の記事)」カテゴリの記事

コメント

お疲れ様です。

サックス吹き的にみると、Bob Mintzerって、音、八分音符、フレーズ、ソロの構成どれをとっても理想的でバランスがいいプレイヤーです。教則本を何冊も出しているだけのことはある。特にジャズテナーサックスを吹き始めたような人のお手本になるプレイですよね。

逆に言うと、破綻とか、いわゆる「キレる」というプレイが少ないのも特徴かもしれません。その意味で、全体的に物足りない感じはわかります。特に最近のリーダー作は妙にリラックスしちゃってるよなあ。

で、このアルバムですが、ライブと隣にいるラッパの勢いに押されていつもよりも明らかにキレてます。そういう意味で非常に「燃える」演奏に仕上がってますよね。やりゃあできるじゃん(笑)。バックのみなさんも含めてお薦めです。6曲目のBlack Nileもどきのピアノなんか多少ケニカー入ってていいですよねえ。このバンドでライブ聴いてみたいですな。

こちらは、おきにめしたよーで。よかった、よかった。(笑)

ミンツァーも熱いのですが、ファラオの熱い演奏も久しぶりでした。
かっええなあ、って、眺めてましたよ。しかし、半年前なんですね。なんだか、去年の事のよーです。

そういえば、わたしのほうのコメントにボブバーグってあったっす。つっこむの忘れて、悔しい。。
とらばとどきまさたか?

Toshiyaさん、こんにちは。こちらは、今日から冬時間になりました。

ビデオ拝見致しました。ピアノがフィル・マコービッツに、ベースが、ジェイ・アンダーソン。。そういえば、アダムとのトリオで、生ライブを見たんだ!と思って、ビデオを見ていたら、記載されている名前は、CD参加者だったんですね。。(苦笑)

ジェイさんも、スキンヘッドのあたりは、同じだと思って見ていましたが、随分、骨格が痩せちゃったし、フィルさんも、横向きだけの印象しかありませんでしたが、思い切ってスキンヘッドにイメチャンしたのかぁ。。と、ビデオが終わるまで、信じ込んで観ていました(笑)。

ボブ・ミンツァーという人は、一度、テレビのジャズ番組で見たことがあります。ジェームス・ムーディー、バンキー・グリーン(グリーン・バンキー?)あと一人の名前は忘れましたが、4人のサックスカルテットで、ソロ演奏の掛け合いがとても良かったのを覚えています。

こやぎさん,こんばんは。

やっぱりそうなのかぁ。『破綻とか、いわゆる「キレる」というプレイが少ないのも特徴』ってのは凄くよくわかるんですよねぇ。YellowjacketsにMintzerが加入した時もなんでやねんと思っていたのは,その破綻のなさが目立ったからかもしれません。

しかし,このアルバムは確かにラッパに煽られていつもと違う感じなのが大変よかったです。私もこれなら見てみたいっすねぇ。

すずっくさん,続けてこんばんは。TB届いております。

間違ってBob Bergと書いたのは私でしょうか?実はこの記事を書いていてもMintzerをBob Bergと書きかけて,慌てて修正したんでやりかねないですね。

それにしても,このアルバムの日本に入ってこなさと言ったら。困ったもんです。おかげで財布に響いてしまいました。

Laieさん,こんばんは。あぁ勘違いってやつですね。

それにしてもLaieさんがTVでご覧になったのは何とも不思議なメンツですねぇ。MoodyもGreenも「超」の付く大ベテランですし。そこになぜMintzerがって感じなんですよね。う~む,不思議だ(笑)。

Toshiyaさん、こんにちは。

経った今、自分が観た番組のメンバーの確認の為、バンキー・グリーンで検索したら、ボブ・ミンツァーという人ではなかったみたいです。。(汗)

頭の中で、ミンツァーという名前と、ミグエルという人の名前が、交差していたようです(笑)。お騒がせしてすみませんでした。自分の好い加減なうろ覚えに、ゲンナリです。。

ちなみに、私が見た映像は以下の通りです。

Bunky Green (Altsaxofon)
Carsten Daerr (Klavier)
Eva Kruse (Bass)
Nasheet Waits (Schlagzeug)
James Moody (Tenorsaxofon, Flöte)
Donny McCaslin (Tenorsaxofon)
Miguel Zenón (Altsaxofon)

明日は、日本で言うお盆にあたり、自分が住む州のみですが、休日です。

 迫力のある演奏です、迫ってきます。専門的には、切れ、と表現するんですね、納得です。このYoutubeを観て、アルバムが聴きたくなったのですが、日本では入手困難なんですね、、最近、思う事は、これだけ物が溢れる日本なのですが、手に入る物が、誰かの線引きの中で、知らずに通り過ぎてしまう作品も多々あることです。Jazzを聴くようになってから、知りました。
過去の作品で、こんなに良いものがあったのに、当時出会うこともなかった作品が多々で、タイムトンネルに乗って、幸いで会えたりしていますが、皆さんは、どのようにして、日本に入ってない作品を知るのでしょうか?

Laieさん,こんばんは。

Mintzerは入っていないとは言え,送って頂いたメンツも相当に不思議な取り合わせです。McCaslinにZenonがフロント,リズムもへぇ~って感じです。これははっきり言って珍しいですね。よいものをご覧になったことは間違いないでしょう。

ひまわりさん,こんばんは。「キレ」が専門的とは思いませんが,ニュアンスはおわかり頂けたでしょうか。

私もブログのお仲間がこのアルバムを取り上げなければ,多分完全にノーマークだったと思いますよ。持つべきものは情報通のお仲間ってことですね。

まぁ私も好きなミュージシャンについては,ネット・サーフィンやネット上の知り合いから情報をゲットしています。でもひまわりさんも十分情報通だと思いますよ。特にJL関係は(笑)。またいろいろ教えて下さい。

 私が情報通だなんて、、とても、とても、これは、JLのファンサイトさんのお陰です。私、本当に、このサイトに日々感謝しながら、毎日必ず、観ています。
http://jefflorberfansite.blog29.fc2.com/

 Jeffさんは、きっと写真が趣味なのだと思いますが、ツアーに行かれた時のお写真なども、ファンサイトに掲載されてみえて、私は自分自身が旅したように、海外の国々の街の様子を感じています。
街を自然体にとらえた写真が多く、質感や、匂い、生活音まで伝わってきます。
私は、その街の作曲家の名前を思い出し、楽譜を見ながら、曲が創られた頃の歴史を調べたり、友人と、会話していると、さらに、もっといろんなお話が聞けて、日々がとても満ちてきます。

 最近では、クロアチアの海の美しさを見ていたら、暑い、暑いと、夏を厄介者にしていた今年の夏を、そうだ! 夏の楽しみ方をすっかり忘れていた、、、と遠い日の夏のビーチを思い出したり、夏の良さを思い出すきっかけになりました。
 また、これはすぐ見つかると思います。Soul Trainの番組のインタビューシーンが掲載されていましたが、司会者がMichael Jeffriesの名前を間違えて言ってしまったのですが、Jeffさんはすぐに、正しい名前を、司会者だけにわかるように、小さな声で伝えています。
私、この一瞬を観ただけでも、この人、好き!と思いました。
 たぶん、音楽狂さんや、音楽狂さんのブログのファンの方も、そのような方々ではないか、と思っています。
音楽が好きな方には、共通な心があるように思います。

ひまわりさん,こんにちは。

私は単なる意固地なオヤジです(笑)。しかし,JLの逸話を拝見していると,ちょっとした気配りができるかどうかで,その人に対する感じ方って変わってしまうと思いますよね。

JLの場合は,そういう人だからこそ,プロデューサーとしても活躍できる部分があるのではないでしょうか。

私も爪の垢でも煎じて飲ませてもらいましょうかね(爆)。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/198475/49880543

この記事へのトラックバック一覧です: Nicholas Folmer:これまたようやく入手,そして燃えてしまった私:

» OffthebeatentracksVol.1/NicolasFolmermeetsBobMintzer [MySecretRoom]
欧州ジャズのイメージは何でしょう?哀愁、内省、静寂、クラシカル、、「哀愁漂う」なんていうのがキーワードだったりしますよね?実際にわたしもそこにも惹かれているわけなのです... [続きを読む]

« ようやくゲットした"The Complete John Willimas on EmArcy" | トップページ | 追悼,野沢那智 »

Amazon検索

2017年おすすめ作