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2010年10月21日 (木)

Moutin兄弟参加がキモのピアノ・トリオ盤

Ronnie_lynn_patterson "Music" Ronnie Lynn Patterson(Out Note)

このアルバムは,ブログのお知り合い,oza。さんが取り上げられていて,そちらを拝見して私も購入したものである。リーダーのPattersonには悪いが,このアルバムの狙い目はリズムのMoutin兄弟ということは衆目の一致するところであろう。そうは言いつつRonnie Lynn Pattersonについても,前作"Freedom Fighters"のジャケはいろいろなところで気にはなりつつ,結局買わなかったが,そこにもLouis Moutinが参加しているし,そこでベースを弾いているのはこのブログでもアルバムを取り上げたことがあるStephan Kerecki(記事はこちら)ということで,なかなかいいメンツで吹き込んでいる人とは認めることができるだろう。でも,今回は私もMoutin Reunion Quartetに結構しびれた最強双子リズムだからねぇ。期待するのも当然である。そうは言いつつ,最近になってFrancois MoutinがManhattan Jazz Quintetに参加ってのはなんでやねんと思った人は私だけではあるまい。だが,その一方でSmallsにはAri Hoenig / Jean-Michel Pilc / Francois Moutinなんてバンドで出てるし,一体何を考えとるんじゃとも言いたくなる(でも演奏は聞いてみたい)。

それでもって,このアルバムはモダン・ジャズ・オリジナルを含むジャズ・スタンダード集ということで,Moutin兄弟がピアノ・トリオというフォーマットの中で,どのようにスタンダードを処理するのかが注目されるわけである。

冒頭はいきなりColtrane作"Lazy Bird"で来た。これが結構普通に始まって,これはオーソドックスに演奏するのかと思わせる。途中からPattersonが唸りを上げだして(と言っても,ピアノではなく,声の方),ちょっと唸り過ぎだろうという気もしてくるが,それでもフレージングは結構聞かせる。全編を通して,リリカルなものとドライビングなものがうまい具合にミックスして,非常にバランスの取れたピアノ・トリオ作品になっていて,これは結構評価できるものだと思う。

一点残念なのがMonk作の"Evidence"におけるテーマ部分のトリオによるユニゾンによる展開である。この部分についてはLouis Moutinに花を持たせたって感じであるが,その後に出てくるFrancois Moutinのベース音がいいだけに,こんなアレンジにすることなく,もっと普通にやった方がよかったと思わせる。まぁいろいろな取り組みをしたくなるのもわからないではないが,このメンバーならば,小手先のギミックに頼らなくてもいい演奏ができるだろうと言いたくなってしまった。その辺りがやや小賢しい感じで,私は好きではない。そのあたりが減点対象となって星★★★★。とにかく,この"Evidence"のテーマ部分は私にとってはいただけないのである。

また,Pattersonの唸りははっきり言ってうるさ過ぎ。70~80年代のKeithかっ!と言いたくなるが,絶対カッコよくないんだからやめればいいのにねぇ。ナルシスティックに響いて興をそぐのである。尚,私はまだiPodでしか聞いていないが,真っ当なオーディオ・セットで聞けば,このアルバム,結構音がいいだろうなぁと思わせるものであったことは追記しておく。

Recorded on October 16 & 17, 2009

Personnel: Ronnie Lynn Patterson(p), Francois Moutin(b), Louis Moutin(ds)

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コメント

私の記事見てご購入とのことで、お役に立てて光栄です。
メンツ面での安心感も高く、買いは必至ではあったとは思いますが、4つ星で気に入っていただけたようでなによりです。

オーソドクスな構成でありながら、しっかり演奏で聴かせてくれて聴き応えはありますよね。
唸りは・・・・御意でありますが(笑)

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さん,TBありがとうございました。皆さんの情報はやはり貴重です。自分だけでは絶対ついていけない情報がカバーされていますから。ありがたや,ありがたや。

演奏のクォリティには文句はほとんど(不満は記事にも書いたとおりです)ありません。なかなかの好アルバムだったと思います。ご紹介ありがとうございました。

あれや、これやで、、四ヶ月遅れのたよりをのせてえ〜♪

つうことで、皆様と感想はほぼ一緒。
うならんくちゃ、、いいのに、、って、おまわにこともないけど、、しかたにものは、しかたにのでしょう。
そのフレージングはすごい、って、おもいますよねー。

つうことで、、とラバはとどいたかな。

すずっくさん,こんにちは。TBありがとうございます。

演奏は結構いいのに,うなりが邪魔っていうのははちょっともったいないですよね。最近はKeithもあまり唸らなくなっているんだから,そういうところは真似して欲しいです(笑)。

こちらからもTBさせて頂きますね。

音楽狂さん、こんばんは。
もう半年も前の作品ですけど、未だにiPodでたまに聴いてますし、曲によっては唸り声もましなところもありますし、なかなかロングセラーな作品ですね。そういえば、最近になってこの作品がDUとかで見かけるようになりました。流通が安定してきたのかな?キース直系のピアノトリオ!ですから、あれも直系とは買うまで思わないでしょうが。
TBありがとうございました。念のためこちらからもTBさせていただきます。

とっつぁんさん,こんばんは。TBありがとうございます。

確かに最近,ショップでRonnie Lynn Pattersonの作品は結構目にするようになりましたね。演奏の質からすれば,まぁ売れて然るべきレベルとは思いますので,いいことだと思います。まぁあと,この作品の発売元であるOutnoteレーベルって,Owlの創設者Jean-Jacques Pussiauによるものですから,間違いは少なそうですよね。

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