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2010年10月25日 (月)

メガ・ブレイク直前のGeorge Benson

Benson"In Concert - Carnegie Hall" George Benson(CTI)

George Bensonがメガ・ヒットを放ってブレイクしたのは"Breezin'"であることに異論のある人はいないだろうが,そのちょっと前にリリースしたのがこのアルバムである。メガ・ブレイクはしていなくても,あのカーネギー・ホールでライブをやるぐらいだから,ある程度のポピュラリティを確保していたことは間違いないが,このアルバムを聞くと,もはや"Breezin'"の方向に行くであろうことは容易に予想させるような演奏を展開しているではないか。

実は私はこのアルバムに収録されている"Summertime"についてはなぜか45RPMの30㎝シングルとして発売されたものをその昔聞いていた(そちらのバージョンには「ツァラトゥストラ」のようなブラスが入っていたような記憶があるのだが,どうだったかなぁ)し,"Anthology"にも収録されていた演奏を聞いて懐かしがっていたのだが,本作をアルバムとして聞くのはそれから30年以上経った今回が初めてのことである。よって,今回,本作を聞いてみて,「へぇ~,そうだったんだ~」という感覚もあるが,まだまだギタリストが本業で,ヴォーカリストは副業状態のBensonが楽しめる。

もちろん,CTIレーベルなので,心地よいグルーブを感じさせる演奏に仕上がっているが,それでもライブということもあり,Bensonはかなりの弾きっぷりである。唯一のヴォーカル曲(ギターとのユニゾンはほかでも聞けるが...)である"Summertime"は昔からいいのはわかっていたが,そのほかの演奏も結構聞きどころが多い。ジャズ・ファンとしては"Take Five"に注目してしまうのは仕方がないとしても,実はこの"Take Five"がアルバムの中では一番つまらないかもしれないと思わせる出来である。そう感じるのは,ここでの曲の並びがオリジナルと違っているためかもしれない。LP通り,"Gone"からスタートして,"Take Five"になだれ込んでいたら,そんなに気にならなかったかもしれないのだが,ここでは冒頭のメンバー紹介の次にこの曲が来てしまうために,気になってしまうように感じられる。この曲順変更はいかなる理由によるものかはわからないが,ほかの曲よりも"Take Five"はいけていないと私には思えるのである。

また,このアルバム,リズム・セクションが冒頭のアナウンスのメンツとは違うメンバーにところどころで入れ替わったりするのは,ライブとしてはどうも違和感があるので,これはオーバーダビングが行われていると判断してよいだろうが,それでもアルバムを聞く上での妨げにはなっていないので,まぁいいか。

いずれにしても,George Bensonはギタリストとして,本当に大した腕を持っていたのだと確信させるような出来。客演のHubert Lawsがまた雰囲気を盛り上げていて最高である。名盤!っとは言わないが,このグルーブ,やはり気持ちがよいのである。星★★★★。

ところで,私が今回入手したのはMosaicレーベルの傍系,Mosaic Contemporaryのものだったが,どうもこのレーベル,早々と消滅してしまったようである。私はFreddie Hubbardの"Super Blue"等もこのレーベルからの再発を買ったのだが,Mosaicレーベルのカラーとあまりに異なってほとんど認められなかったということだろうか。そのせいかどうかは知らんが,このアルバムも注文からデリバリーまで3カ月を要してしまったのである。でもMosaicの丁寧な仕事ぶりからすると,なくなってしまうのはちょっと惜しいような気もするなぁ。

Recorded Live at Carnegie Hall on January 11, 1975 and Additional Recording in 1976

Personnel: George Benson(g, vo), Ronnie Foster(key), Wayne Dockery(b), Marvin Chappell(ds), Hubert Laws(fl) with Will Lee(b), Steve Gadd(ds), Andy Newmark(ds), Johnny Griggs(perc), Ray Armando(perc)


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コメント

ボクもCTIは気になっていて、LPで見かけると買うようにしています.Bensonはドン・セベスキーの田舎くさいアンサンブル編曲さえ入っていなければ、この頃のはジャズとして十分聴けますね.

それにしても30年前にCTIが好きになるのは邪道のように思っていたのは何でだろう?ハバードは勿論,スタンリータレンタインとかジョーファレルなど,いい録音のいいジャズ多いですよね.

ジョ-ジ・ベンソンは『マスカレ-ド』しか知らないのですが…
無理矢理コメントしちゃいます。

カ-ペンタ-ズが『マスカレ-ド』を歌っていて
ずいぶん後になって
ジョ-ジ・ベンソンの曲?とわかりました。

最初に聴くには やはり『ブリ-ジン』が いいでしょうか…
以外と ご紹介のアルバムのほうが聴きやすいのかな。

kenさん,こんばんは。確かにCTIはレーベル・カラーがはっきりしているせいか,色眼鏡で見られるところはあったと思いますし,玉石混交だったのも事実だと思います。

それでも,kenさんの挙げられているようなアルバム群はコンテンポラリーな感覚のモダン・ジャズとして捨て難いですよね。アルバムのデザインもジャズらしくない色遣いが多くて面白かったと思います。今だからこそ再評価すべきレーベルなのかもしれません。

マーリンさん,こんばんは。

まず一点ご指摘を。"This Masquarade"はLeon Russellがオリジナルで,CarpentersがカバーしたのはBensonより先です。ですから,Bensonのレパートリーではありますが,彼の曲ではありません。

George Bensonを最初にお聞きになるのであれば,"Breezin'"は無難なチョイスですが,私なら別のライブ盤である"Weekend in LA(邦題は「メローなロスの週末」です)"をお薦めします。ヴォーカリスト,ギタリストとしてのBensonが楽しめますよ。但し"This Masquarade"は入っていません。でも後にWhitney Houstonもカバーした"Greatest Love of All"なんかが収録されています。

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