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2010年10月16日 (土)

逢坂剛:イベリア・シリーズ第6作である

Photo 「暗殺者の森」 逢坂 剛(講談社)

1999年の「イベリアの雷鳴」から始まった逢坂剛のイベリア・シリーズも第6作となった。本作で舞台は1945年に突入したので,おそらくは次作が最終作かと思わされる。しかし,まぁ足掛け12年とは長いよなぁと思いつつ,私もよく付き合っているものだ。

以前にも書いたが,逢坂剛の作品には出来不出来があって,このシリーズにも面白くないなぁと思わせた作品もあった。しかし,ここまで来ると本シリーズを全部読んできた私としては,やめるわけにはいかないのである。で,この作品はどうだったか。

この作品は非常に登場人物が多いので,私もだんだん頭がぐちゃぐちゃになっていくが,本作は聯合通信ベルリン支局長,尾形正義の露出が非常に大きく,おそらくはそうしたことを念頭に置いて書かれたものと思える。逆に言えば,それがアクション,あるいはサスペンスといったものを軽量化させたかもしれないが,私としてはかなり面白く読めたと思う。悪役は悪役,ヒーローはヒーローというわかりやすい構図は全く変わりないが,比較的ストーリーが地味に見えるところが逆にいいのかもしれない。その中で話を盛り上げるのが,実在の人物も登場するヒトラー暗殺計画「ワルキューレ作戦」である。これはTom Cruise主演で映画にもなったから,結構おなじみの話かもしれない。

この本来のストーリーとは関係ない実話を挿話として挟み込むことによって,ある程度緊張感が高まったかなぁという感覚を受けた。史実とフィクションをうまくミックスさせた逢坂剛の手腕は認めていいとは思う。まぁそうは言っても,その挿話が長いとか批判もあろうし,かなり無理がある展開というのもないわけではないので,もろ手を挙げて誉めるってわけにはいかないが,それでもそこそこおもしろかったから許す。星★★★★。

いずれにしても,上述の通り本シリーズも大詰めと考えられ,あと1作で完結すると思われるが,実は終戦後の姿も描くとあと2冊って可能性もありかなぁ。でもやはりこれはあと1冊だろうな。本作のエピローグでは意外な展開を示しているので,それにどう落とし前をつけるかも期待して,2~3年後の作品のリリースを待つことにしよう。

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コメント

Toshiyaさん、こんにちは。

本の記事ということで、お邪魔させて頂きます。

御紹介している著者は、全くの初耳で、本も読んだことがないのですが、登場人物が多いのですね~。以前に、遠藤周作のサスペンス本だったかな、やはり、登場人物が多くて、前ページをめくる作業が、少なくなかったです(苦笑)。

今は、阿刀田高さんのショート・ショートを湯船に浸かりながら、湯元香樹実さんの方は、チンタラ読みになっていますが、平行して読んでいます(笑)。

阿刀田さんは、昔から名前だけは知っていたのですが、読むのは、こちらに来てから2冊目。かなりウイットに富んで、ブラックユーモアもたっぷりで、面白いです。

湯元さんは、音大出身という経歴の持ち主。昔懐かしさを思い出させてくれるほんわかタッチで、読者を引き寄せてくれます。こちらも2冊目で、日本の友人の勧めで読んでいます。

Laieさん,こんばんは。逢坂剛は「カディスの赤い星」で直木賞を受賞しています。広告代理店に勤めながら執筆していたというのは,新井満と同じような感じですね。実は私,新井満の小説も結構好きでしたが,最近,新井は小説を書かなくなってしまって,どうでもよくなってしまいましたが...。

阿刀田高はさておき,湯元香樹実って人は初めて名前を聞きましたが,児童文学から入った人みたいですねぇ。いろいろ知らないことはまだまだあるということで...。

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