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2010年9月 8日 (水)

裏「ブルー・モントルー」?

Ben_sidran "Live at Montreux" Ben Sidran(Arista)

「ブルー・モントルー」と題された2枚のアルバムはフュージョンの経典のようなものだと思うぐらい,よくできたライブ・アルバムであるが,それと時を同じくするレコーディングがこれである。まさにメンツからすれば,Ben Sidranを除けば,「ブルー・モントルー」そのものみたいな感じである。

しかし,参加しているミュージシャンは同じでも音楽としては随分感じが違う。Ben Sidranっていう人は,昔,Steve Miller Bandに在籍した割には,その後,Go Jazzレーベルを立ち上げたりして,音楽的な方向性がどのあたりを向いているのか把握しにくい人だと思うが,このアルバムが「ブルー・モントルー」とは感覚的な違いがあるのも,ここでのリーダーであるBen Sidranによるものが大きいことは間違いないだろう。

このアルバムを聞いていて,Mike Mainieriの音のミキシング・レベルが相当低くて可哀想な気もするし,Steve Khanも地味に響いているが,伴奏としてはこれだけのメンツであるから,バックを聞いているだけでも結構楽しめる。特にMichael Breckerが聞かせるオブリガートやソロが聞きもので,"Come Together"のソロなんかレベルが高くて嬉しくなってしまう(これぐらいは当たり前か...)。また,Randy Breckerも"I Remember Clifford"では,なんとSidranとのデュオで非常にいい吹奏を聞かせる。うまいよ,Randyって感じである。更に驚いてしまうのがSidranの伴奏がジャズ・フレイバーに満ちたものであることである。あくまでもここでの主役はRandyとして,Randyを立てる伴奏をしていることに好感を抱いてしまった。その後に出てくるSidranのソロも,ピアニストとしての手腕を感じさせていい感じなのである。だが,その一方で,この"Someday My Prince Will Come"はないよなぁなんて思ったりもするが...。この辺りは微妙なのである。

歌手としてのBen Sidranには私はこれまで関心を持ったこともないし,これからも熱心に聞くこともなかろうが,それでもこのアルバムは78年のモントルーにおける記録として,記憶に留めておいても悪くはない。しかし,Ben Sidranには悪いが,このアルバムはバックを聞くための音源のようにしか思えないし,私ならこのアルバムよりも「ブルー・モントルー」を優先して聞いてしまうことは間違いない。星★★★。

Recorded Live at the Montreux Jazz Festival on July 23, 1978

Personnel: Ben Sidran(vo, p), Tony Levin(b), Steve Jordan(ds), Steve Khan(g), Mike Mainieri(vib), Randy Brecker(tp), Michael Brecker(ts)

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