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2010年9月 4日 (土)

これは渋い!John Mellencampの新譜

No_better_than_this_2 "No Better Than This" John Mellencamp (Rounder)

John Mellencampとは,私は今までほとんど縁がなかった。唯一の例外はDylanの30周年記念ライブぐらい。昔はJohn Cougarって名前だったよねぇなんてのも懐かしいが,いずれにしても今まで彼のアルバムを買ったことはなかった。ではなぜ今回かというと,T Bone Burnettがプロデュースしているからである。今やアメリカらしい音を聞きたいならJoe HenryかT Bone Burnettのプロデュース作品を聞けばいいというのは言い過ぎかもしれないが,非常にレベルの高い作品を連発してくれるT Bone Burnettにより,どんな作品に仕上がるかが興味深かったのである。しかもこのアルバム,何とモノラル録音である。しかも先人にゆかりの地で,機材にもこだわって録音したとのことであるから,枯れた音がして来るという予想はあったのだが,これが実に渋いアルバムである。また,現代の録音と思えぬほどローファイな音であるが,これも狙いのひとつとすれば当たっている。ある意味先祖がえりみたいな音なのである。

ではゆかりの地とはどこか。プロデューサー,T Bone Burnettによれば,次の3か所である。①First African Baptist Church(Savannah, GA):初のアフリカン・アメリカンによるバプテスト教会,②Sun Studio, 706 Union Avenue(Memphis, TN):Elvis Presleyもここで録音,③Gunter Hotel 414号室(San Antonio, TX):Robert Johnsonが録音した部屋。何とも凄いこだわりである。John Mellencampが求めたのは霊的な交感だったのかとも思いたくなるが,T Bone Burnettもライナーに書いているとおり"All those ghosts. All those spirits. This is a haunted record."ってことなんだろうなぁなんて思う。ちなみに,John Mellencampはレコーディング中に①で洗礼(パプテスト教会なら浸礼と言うべきか)を受けたそうである。

但し,13曲中9曲は②における録音というのはまぁ当然のことであろう。そこで,録音場所に注意して聞いてみたのだが,通勤電車の中のiPodではよくわからんというか,トーンが全然違うということは少なくともないので,録音場所の違いは問題はないように思えた。

曲は全体的にこれぞルーツ・ミュージックみたいな曲ばかりだが,これらが全部新曲というのもある意味では凄い。はっきり言って,今はいつ?って思いたくなるような音楽ではないか。また,⑫の"Easter Eve"なんて,完全にBob Dylanのクローンみたいになっているが,DylanのMellencampへの影響をうかがわせて,ある意味微笑ましい。

いずれにしても,この取り組みがどのようにリスナーに受け入れられるかはわからないが,この手の音楽が好きならば,間違いなく気に入るだろう。もちろん,私は好きである。星★★★★☆。

Personnel: John Mellencamp(vo, g), Andy York(g), Marc Ribot(g), T Bone Burnett(g), David Roe(b), Jay Bellerose(ds), Miriam Sturm(vln)

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コメント

音楽狂さん、おはようございます。
Mellencamo、渋いですねぇ。僕は彼を好んで聴いてたりするんですが、2000年以降はルーツへまっしぐらで強烈に地味渋なおっさんになってますね。そんな感じの曲をどんどん溢れるように作れるってある意味凄い才能だなって感じてます。

とっつぁんさん,こんにちは。

確かに「地味渋」ですねぇ。この喧騒に満ちた時代に,こういう音楽が生まれるというのは,「いろいろな音楽を求める人がいて,それに応えるミュージシャンがいる」という点からすれば,健康的なんでしょうね。

それにしても渋いですよね(笑)。

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