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2010年9月21日 (火)

ジャケは???だが,共演者に恵まれ,演奏はなかなかよいHelen Sung

Helen_sung"Going Express" Helen Sung(Sunnyside)

はっきり言ってしまえば,購入意欲をそそらないジャケットである。失礼ながら,Helen SungのWebサイトに掲載されている過去のアルバムも,う~むとなってしまうようなジャケが多いが,それにしてもである。「あき竹城」かっ!と思うのは私だけ?(爆)。これなら,まだWebサイトの本人のポートレートの方が魅力的に映る。しかし,そんなことはさておき,本作のメンツを見ればこれはっ!と思う人が結構多いのではないだろうか。リーダーには失礼だが,フロントがSeamus Blake,リズムがLonnie Plaxico,Eric Harlandでは相当熱い演奏が展開されると期待してしまうのである。しかもライブであるから尚更である。

リーダーのHelen Sungは先日の東京ジャズでのTerri Lyne CarringtonのMosaicプロジェクトでも来日したらしいのだが,私にとっては初めての人である。ヒューストン生まれのエイジアン・アメリカンである彼女は,1999年のThelonius Monk Competitionのセミ・ファイナリスト(この時の優勝者のEric Lewisって誰よ?)で,現在Mingus Big Band等でもプレイしているようである。これまでFresh Sound New Talent等にもレコーディングを残しており,本作はSunnysideでの2作目。これまでも共演者には恵まれていると言っていいこの人にとっても,今回のバンドは最も豪華なメンバーであることは間違いあるまい。

本作では冒頭のタイトル・トラックから,期待通りの熱い演奏が展開され,思わず嬉しくなってしまうが,Helen Sungのピアノは強烈なエネルギーを放出するというよりも,非常にバランスの取れた感覚が強い。その分,ここではSeamusのソプラノが激しいブロウを聞かせる。私としては,この曲や"Love for Sale",更には"Bittersweet"で聞かれるようなSeamusのブリブリ・サックスをもっと聞きたいところだが,このアルバムはHelen Sungのアルバムなので,そうもいかない。中盤のMonkの2曲はピアノ・トリオとベースとのデュオによる演奏で,ここでは非常に落ち着いたタッチを聞かせている。このあたりはテキサス大学入学当時はクラシック・ピアノを弾いていたということとも関係するかもしれない。

しかし,私としては,落ち着いた演奏よりも,このメンツならではの煽りが入った演奏の方が好みであることは言うまでもない。"Bitterweet"のHarlandのプッシュを聞いて,燃えない人間はいるまい。聴衆も熱く反応しているしなぁ。いずれにしても,このアルバム,何度も聞きたくなるのはSeamusをHarlandが煽る曲なのである。その辺りが惜しい気もするが,購入動機がほとんどそれなのだから,所期の目的は達成ってところか。トータルで言えば星★★★(サックス抜き)~★★★★(サックス入り)で間を取って星★☆ってところ。

Recorded at the Jazz Standard on February 17, 2009

Personnel: Helen Sung(p), Seamus Blake(ts, ss), Lonnie Plaxico(b), Eric Harland(ds)

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コメント

ジャケ買いは絶対出来ません。

ご指摘の3人は言うに及ばず、Helen Sungのpianoもなかなか良い味出していて好感触でしたし、全体的にもほどよく肩の力の抜けた演奏が個人的には好感触でした。

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さん,こんにちは。TBありがとうございました。が,こちらに届いていないようですので,リトライをお願いします。

確かにうまく肩の力は抜けていると思います。それでももう少しブリブリ言わせてくれた方が嬉しかったかなぁとは思っています。

それにしても,やはりこのジャケはないですよね(笑)。

再TBしてみました。
無事入っていたようで、なによりです。
お騒がせしました。m(__)m

ジャケの件、全く同感です。メンツ目当てで買ったものの、聴くのが大分遅れてしまいました。TBありがとうございます。こちらからもTBさせて下さい。

1irvingplaceさん,こんばんは。TBありがとうございます。

世の中,ジャケのセンスがもう少し良ければもっと売れたものをと思えるアルバムは多々ありますが,これなんかもその事例ではないかと思います。とても購買意欲が高まりません(爆)。演奏が悪くないだけに惜しいですよねぇ。

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