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2010年9月23日 (木)

ダウンロード・オンリー!:Fred Herschとアルト/クラの渋いデュオ

Moore_hersch "This We Know" Michael Moore & Fred Hersch (Palmetto)

Fred Herschの音源をリッピングするついでに,久しぶりにFred Hersch関連のWebサーフィンをしていたら,Palmettoレーベルから,ダウンロード・オンリーのHerschの音源が出ていることを発見した。共演のMichael MooreはNew England Conservatory時代の同級生らしいが,ここではMooreのクラリネット,アルト・サックスとHerschのデュオが渋いかたちで淡々と展開される。非常に地味な音源なので,CDでの発売が見送られたってところだろうが,確かにこれは発売しても,売れる数は限定的だろう。だが,だからと言ってこの音源が無視できるかというとそうではない。

特にHerschのファンは,デュオという形式である以上,Herschのソロ・スペースもそれだけ大きいということからして,これは聞いておいて損はない。しかも値段は$9.90である。円高の恩恵もあり,850円なら演奏がたとえつまらないものであったとしても,別にそれほど大きな実害はない。だが,この演奏はその値段なら間違いなくお買い得感があり,少なくとも私にとっては正解であった。

そもそも冒頭の"Aquellos Ojos Verdes"からして,Herschのイントロは美しく,更には彼の伴奏を聞いているだけでもうっとりするような演奏である。この曲はスペインの古い曲らしいのだが,全く古臭さは感じさせないし,二人の演奏は非常にインティマシーに富むものであり,Mooreのクラリネットに寄り添うようなHerschがいいねぇ。そしてソロになっても歌ごころに満ちていて,やはりこれはいいと思わせる。正直なところ,全編,こういう調子なので,ジャズ的なスリルとかを本作に求めてはならないが,落ち着いた雰囲気の中で,純粋に音楽を楽しもうと思えば,それは十分可能である。

3曲を除いて,ご両人のオリジナルであるが,どの曲もそれぞれに美しさを有している中で,Monk作の"Four in One"がやや異色に響くのは仕方ないだろう。前にも書いたことがあるが,HerschはよくMonkの曲を取り上げるが,本当にこれが必要だったのかというところにも入れてしまうところがあって,ここでも同じような感覚に襲われる私である。

いずれにしても,私はHerschの音源はほぼソロかトリオしか買っていないのだが,これは親切にも全曲試聴できるPalmettoのサイトで確認の上での購入(と言っても2曲聞いただけで購入を決意していたが)だったので,間違いないと思っていた。ちゃんと聞いてみて,やっぱり間違いはなかった。濃厚なミュージシャンの対話を聞くことができる音源である。星★★★★。

しかし,ここでの演奏を聞いて,Michael MooreがICPのメンバーだなんて信じられる人間はそうはいないだろうなぁ。10曲目"Langrage"の冒頭にちょっとそれらしいところはあるが,でもやっぱり簡単には信じ難い事実である。でもICPのメンバー・リストにはちゃんと載っている。ひょえ~って感じである。

Recorded in October 2003

Personnel: Michael Moore(cl, as), Fred Hersch(p)

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コメント

おはようございます
iTunesで日本だと1500円ですね!すこし視聴しましたがなかなか良いですね?これならばCDほしいところです(1500円くらいならば!)happy01

Michael Moore、、って、懐かしすぎる。。
聴いてみたいな。

takeotさん,おはようございます。返信が遅くなり申し訳ありません。この音源はダウンロード・オンリーで,CD化はされていません。

Palmettoのサイトでは$9.99ですから,850円ぐらいでダウンロードできますよ。iTunesはなんでもかんでも1,500円にするところが気に入りません。ダウンロードするなら是非Palmettoでどうぞ(http://www.palmetto-records.com/album.php?album=142)。

すずっくさん,Michael Mooreをご存知なんですか?さすがだ。

ベーシストでも同じような名前の人,いませんでしたかねぇ。Bill Evansとやっていたような。

今晩は!
教えていただいたサイトでダウンロードしました!PCしながら聞くのにとても良いですね!
CDRに焼いてステレオでも聞くつもりです
情報ありがとうございましたhappy01

takeotさん,こんばんは。お役に立てて何よりでした。しかし,ネット・サーフィンをしていると,いろいろな音源が転がっているんですよねぇ。嬉しいような,怖いような...(山本リンダかっ!)。

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