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2010年8月26日 (木)

やっぱりこれは強烈だ:Liebman対Evan Parker

Relevance"Relevance" Dave Liebman / Evan Parker / Tony Bianco(Red Toucan)

先日もちらっと記事にしたアルバムである。テナーの聖地,新橋Bar D2において聞かせて頂き,一発でまいってしまった作品について,改めて書いてみたい。

このアルバム,演奏も凄いのだが,私にとってちょっと嬉しかったのは,この作品が録音されたThe Vortexという場所に行ったことがあるということで,あのスペースで録音されたのかぁという感慨を覚えることができたからである。私がThe Vortexに行ったのは昨年のロンドン出張時で,その時は John Etheridgeが出ていたのだが,その時の記事にもEvan Parkerも出るらしいなんて書いているではないか(記事はこちら)。そうした事情もあって,このアルバムは何となく嬉しいものであった。

まぁそれはさておき,本作は,英国人Evan Parkerのお膝元に,Liebmanが乗り込んだというかたちだろうが,ライナーにもLiebmanが書いているとおり,共演してみたいミュージシャンリストのトップ近く("Near the Top of the List"と書いているが,ではトップは誰やねん?と突っ込みたくなるが...)にEvan Parkerはいたそうだから,念願の共演ということになるであろう。そうしたLiebmanの心情もこのアルバムの激演の理由の一つと言ってよかろうが,それにしてもこれは強烈である。

完全なフリー・インプロヴィゼーションのアルバムってのは,世の中捜せばいくらでもあるんだろうが,LiebmanがEvan Parkerとやるとなるとやはり話は違ってくるわけで,両者のテナー,ソプラノがTony Biancoの暑苦しいドラムスに乗って,激しく吹奏される様はまさに壮観である。もし私がThe Vortexのようなスペースでこれを聞いていたらどうなっていたのかと想像しただけでも楽しくなってしまう。演奏の質は違うが,私が若い頃,西荻窪「アケタの店」で坂田明トリオを見た時のような状態になっていたかもしれない。あの時は1stセットでの聴衆のノリがイマイチだったので,サークルの先輩と結託して「意図的に」激しく煽ったという気がしないでもないが,このアルバムに収められた演奏ならば,そんなことは絶対不要だっただろうと感じさせられるものである。とにかく激しい,うるさい,そして熱い。Evan Parker(だろう...)の成層圏ソプラノ(Maynard Fergusonかっ!そんなもんあるのか?)も聞けるしなぁ。あんな音を出していたら血管切れるんとちゃうかと思うのは私だけか。

いずれにしても,世の中にフリー・ジャズ・ファンがどのぐらいいるかはわからないが,このアルバムは全フリー・ジャズ・ファン必聴と言ってしまおう。こういうアルバムが出ることだけで星★★★★★とは大げさかもしれない。でもこれはいいのである。もちろん,この手の音楽に耐性がない人は決して手を出してはいけない。しかし,私にとっては暑苦しい時期にフリー・ジャズを聴くのは,真夏のくそ暑いときに辛いカレーやら極辛カルビクッパやらを食べたくなるのと同じようなものなのである(なんのこっちゃ)。

それにしても,上尾の床屋さんがこのレーベルの日本でのディストリビューターになってるってのは凄い事実である。しかも店頭でライブもやっちゃうってこれは大変なことではないか。サイトを見ると,Barre Phillipsをシャンプーしている写真なんかが出ていて,お茶目~って感じである。世の中,凄い人はいるものである。http://members.jcom.home.ne.jp/barberfuji/

Recorded Live at the Vortex, London on January 27, 2008

Personnel: Dave Liebman(ss, ts, bamboo-fl.), Evan Parker(ss, ts), Tony Bianco(ds)

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